メールマガジン バックナンバー

2793号 2021年10月14日

趣味の副産物 ~ピアノの練習で小指が使いやすくなった話から学ぶこと~

(本日のお話 2121字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

また、妻の実家の茨城の
リモートワーク拠点から
東京へ戻ってまいりました。

田舎はいいものだなあ、と思った1週間でした。




さて、早速ですが本日のお話です。

今日は極めて個人的なお話。


「ピアノの練習をしていたら
 タイピングで小指が使いやすくなった」
 
という、他人にとっては
実にどうでも良いお話なのですが(汗)

その背景を振り返りつつ、

「意外と大事かもなあ」と
思うことがありましたので

本日はそのお話について
皆さまにご共有させていただければと思います。

(極めて個人的な話なので、
 そのあたり踏まえてお読み流しください)

それでは早速参りましょう!


タイトルは



【趣味の副産物 ~ピアノの練習で小指が使いやすくなった話から学ぶこと~】



それでは、どうぞ。



■先日、

姉(エンジニア)と会う機会があり
その際に私がタイピングをしているのを見て

姉はこう言いました。


「恐ろしいほど早いね(タイピングが)」


…とのこと。


姉は腐っても(失礼)
”エンジニア”という職種。

なんだか、タイピングが早そうな
職種の代表のような人から言われると

なんとなく承認された気がして
嬉しい気がしたのでした。



■そして、

「そんなに早いかなあ」
「なぜ早くなったのかな」

と振り返っていた時に
いくつか理由を思い出しました。



まず1つ目は、

コールセンターで
アルバイトをしていた経験から。

そこでは

”自動車保険の事故受付センターの
 オペレーションスタッフ”
 
として、

自動車事故に遭遇されたお客様より
かかってきた電話を取り、

事故状況を伺いながら、
その話の内容をタイピングで入力する、

ということを

朝から夜までひたすら
やっていた時期がありました。



■求められれば、能力は伸びる。

本の編集者の方が
速読のスキルが自然に身につくように、

私も、タイピングをしながら
電話を取ることを求められる環境下で、

自然と上達していったのでした。



■しかし、

そんな背景は昔にあったものの、

「最近、更にミスタイプが減って、
 タイピングの精度が高まった」

と感じたこともありました。


そして、その理由も、
考えてみたわけです。



■すると、その理由はひとえに、

”趣味のピアノの副産物”

であったな、と思い至りました。



半年前から1ヶ月に1度、
ピアノを習い始めたのですが、

定期的に見てもらう機会があると、
1日15分でも30分でも、隙間時間に
練習をするようになるものです。


すると、下手くそなりに
上達はするもの。


ピアノに関して言えば

”薬指と小指の動きが肝”

と言われており、

日常ではあまり使わない、
薬指と小指を、どれだけ強くするかが

表現の幅を生み、
曲に対応するための要なのです。



■実際にピアノの先生が

「私のここ、触ってみてください。

 ピアノを弾くとここが
 固くなってくるんですよ」
 
と、小指の下の手のひらの部分の
筋肉の発達ぶりを教えてくれ、

確かに、普通ではこうはならないな…

と驚いたものでした。



もちろん

「ピアノで小指が鍛えられたからって
 それがなんだ?」

と思われそうですが、

それが以外に、仕事にも
影響してくるのです。



■そう、それが

「タイピングのスピードとクオリティ(ミスの少なさ)が
 劇的に向上した」
 
ということ。


というのも、
小指が自在に使えるようにあってくると

特にタイピングに置いて、

・Enterキー
・Deleteキー
・Backspaceキー

という小指を使う3つのキーを
めちゃくちゃ押しやすくなります。


そうすると、手をホームポジションから
ほとんど動かさなくてもあらゆるキーを
打てるようになります。


すると、仕事において

メールを送る際でも

そして、まさに今のような
メルマガを記載する上でも、

実に仕事がはかどる。



1日に何回押すか数えていない、
数えようとすら思わないこのタイピングが

”趣味の副産物”

として鍛えられたことによる

じんわりとした生産性の向上に、
仕事以外の趣味の大切さを、

これまたじんわりと感じたのでした。



■そして、この経験から思ったこと。

それは

『趣味の副産物』

の価値です。


この文脈で
引き合いに出すのは
実に恐れ多いですが

スティーブ・ジョブズが
エンジニアリングの勉強だけではなく

”カリグラフィー”なるフォントの
勉強をしていたことが

デザイン性に優れた
Macの誕生につながった、

…という話は有名です。

それもある意味、
積極的な脱線から生まれた

”趣味の副産物”

のごときものだった、
といっても良いと私は思うのです。


何がどうつながるかなど、
わからないし、

意外なる副産物を生むことがある。



■それは例えば、

・ランニングをすると、
 精神的な筋力が鍛えられ、
 「仕事の粘り強さ」が増す
 
という”副産物”もありますし、

・絵画の勉強をすると
 「物事を見る解像度」が高まる

ことで”副産物”で
多様な視点に気づくことができる、

というビジネスにもつながる成果が
得られたりもするものです。



■そんなことを考えると、

今自分が立っている
仕事ももちろん大切にしつつ、

いくつか自分が面白みを感じる領域を
趣味として取り組むことで、

上記で伝えたような思わぬ

『趣味の副産物』

などを得られるの(かも)しれません。


…と

”ピアノの練習を通じて、
 上手に使えるようになった小指”
 
から教えてもらった次第です。


でも、タイピングしやすくなって
本当に便利になりました。



タイピングが苦手な方は、
ピアノ習いにいくこと、オススメでございます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

無駄なもの、無用なもの、余計なもの、
多すぎるもの、何の役にも立たないもの、
それが私は好きだ。

ヴィクトル・ユーゴー(フランスの詩人/1802-1885)

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