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2811号 2021年11月1日

半導体業界って何だ ~知らない業界を知ることで、内的世界に変化が訪れる~

(本日のお話 2231字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日より出張で滋賀県に来ております。

今日から2日間に亘って、
管理職向けのコーチング実践のトレーニング。
楽しみでございます。



さて、本日のお話です。

最近、大学院の
経営戦略論の授業での課題で

「半導体業界」について
調べることになっております。

なんとなくぼんやりとは認識していたものの、

・半導体ってそもそも何なのか?
・半導体ってどうやって出来ているのか?
・業界はどうなっていて、これからどうなるのか?

等については、
殆ど考えたことがありませんでした。

そして今回、授業の中で
学ぶきっかけが出来たことで

色々と「へー」「なるほどね」と
思うことが増えてきました。

今日はそのプロセスの中での気付きを、
共有させていただければと思います。

それではまいりましょう。

タイトルは、

【半導体業界って何だ ~知らない業界を知ることで、内的世界に変化が訪れる~】

それでは、どうぞ。

■政治でも歴史でも経済でも、
新聞で報道される系の

”一般教養”

について、他人が
どれくらい詳しいのかは
なかなかわからないものです。

私も日経新聞は日々読むもの、
「世の中で起こっている出来事を、
どれくらい自分の身近なものとして
感じられているのか」

と言うと、
お恥ずかしながら甚だ疑問です。

■そして、冒頭にお伝えした

「半導体」

なるものについても、同じでした。

一応、

・あらゆる電化製品を動かすために
「半導体」が必要になっている

、、、みたいな話は

なんとなーく知ってはいたものの、
それ以上ではありませんでした。

そして私のような人も、
決して少なくないのでは、と思います。
(違うのかな)

■思うに、多くの人にとって、
「半導体」のことを知らなくても

日々のお仕事をする上で、
直接的には困らないのでしょう

加えて、半導体のことを知っていても
べらぼうに得することもないわけです。

他にも学ぶこと、やるべきことはある、とすると、
一部の学び好き、好奇心がある人を除いて、
わざわざ学びにいかないのかも、、、

と思ってしまうのは、
私の偏見なのかもしれませんが、

当たらずしも遠からず、
とも思っております。

■ただ、とはいっても
大学院の授業もあるので、
半強制的な機会をきっかけとして

『1秒でわかる!半導体業界ハンドブック』(泉谷渉/著)
『日本「半導体」敗戦』(湯之上隆/著)
『週刊エコノミスト ~半導体 異次元の成長~』

などの関連本をパラパラと読んで
「半導体」というキーワードに向き合ってみたのでした。

すると、意外と面白く、

「へー」
「なるほどね」
「そういう背景があるのか」

と、”半導体”という単語が
ぐっと身近になった気がしたのでした。

■そして、その中で
感じることがありました。

それは、こういう

「一見、興味がないことを、
何かをきっかけとして深ぼることは
長期的に見ると、大切なことだな」

ということ。

、、、というのも、
数冊の書籍や動画を通じて
未知の業界を知ることで

ちょっとだけ”参照枠”が広がった気がして
それは自分の未来にも繋がる、と思うのです。

■例えば、半導体で言えば、こんな感じです。



<業界のこと>
・半導体業界はこれからも伸びる主要な産業である

・半導体は小さくなり続け、
その流れは、更に続いていく
技術革新の渦にある。

<日本の半導体敗戦の歴史>
・日本は1980年代、
半導体業界で興隆を極めていた。
しかし、徐々に凋落していった

・その背景にはやり方を変えられない垂直統合型のモデル、
大企業の派閥争い等、変化に対応できなかった
日本の構造的な問題がある。故に負け続けた

・同時に、日本にも戦える余地が残っている
(材料や製造装置)

<現在とこれからの流れ>

・製造はせず設計するファブレスメーカー(欧米)
製造専門のファウンダリー(アジア・台湾)
材料・製造が強い(日本)
メモリーが強い(韓国)

・その中で、主要産業がない日本で
半導体という伸びる産業にどのように投資するかは、
日本株式会社の未来にも関わる

・そしてそれは我々の未来にも関わる



、、、みたいな話。

■おそらく、上記のまとめなぞ、

その業界の方からすると
入門中の入門の話だと思います。

「そんなの当たり前だよ」的な
情報なのかもしれません。

しかしながら、

『1秒でわかる!半導体業界ハンドブック』(泉谷渉/著)、

をわずか1時間かけて読んだだけでも、
(さすがに1秒では読めませんでしたが)

個人的な内的世界感が
変化することを感じるものです。

■例えば、
日経新聞の一面に掲載された、

”TSMCの熊本新工場 半導体、日本へ安定供給
投資額1兆円、ソニー工場近辺に”
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76756990Y1A011C2TB0000/

等のニュースの見え方が、

「ふーん、そうなんだ・・・」から

「へえー、これ大事な動きっぽいな。
個人的には良い判断だと思う!」など

”自分の意見ができる”
”自分ごとになる”

感覚がしてきたわけです。

そして、これまでも
何度も登場していたであろう
(そしてスルーしていたであろう)

・TSMC
・回路線幅22ナノメートル

などの単語が自分の興味のアンテナに
引っかかるようになって、

世の中のニュースが面白くなり
自分の手が届く世界が
広がったように思ったのでした。

■まあ、見る人から見れば、

そんな事も知らないのかよ、
的なことかもしれませんが、

・経済(の各業界)
・歴史
・哲学
・芸術
・スポーツ
・政治 etc.

ちょっとずつ、
自分の認識の幅を拡げていけると
世の中がより面白く見えるのだろうな、

と「半導体」なるものと
向き合ってみて感じた次第。

今、本当に情報はわかりやすくまとめられ
入手しやすくなっているので

・その領域の簡単な動画を30分
・入門書を2冊

合計3~4時間投資するくらいでも、
ぐぐっと身近になるように思いました。

世界は広い。

私も、先延ばしにしていたことを含め
興味の幅を、もっと拡げていきたい、

と思いました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

変化の時代には、学ぶ者が地上を制し、
学ぶことをやめた者は、自分の力を発揮できる世界が
もはや存在しないことに気づく。

エリック・ホッファー

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