半導体業界って何だ ~知らない業界を知ることで、内的世界に変化が訪れる~
(本日のお話 2231字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日より出張で滋賀県に来ております。
今日から2日間に亘って、
管理職向けのコーチング実践のトレーニング。
楽しみでございます。
*
さて、本日のお話です。
最近、大学院の
経営戦略論の授業での課題で
「半導体業界」について
調べることになっております。
なんとなくぼんやりとは認識していたものの、
・半導体ってそもそも何なのか?
・半導体ってどうやって出来ているのか?
・業界はどうなっていて、これからどうなるのか?
等については、
殆ど考えたことがありませんでした。
そして今回、授業の中で
学ぶきっかけが出来たことで
色々と「へー」「なるほどね」と
思うことが増えてきました。
今日はそのプロセスの中での気付きを、
共有させていただければと思います。
それではまいりましょう。
タイトルは、
【半導体業界って何だ ~知らない業界を知ることで、内的世界に変化が訪れる~】
それでは、どうぞ。
■政治でも歴史でも経済でも、
新聞で報道される系の
”一般教養”
について、他人が
どれくらい詳しいのかは
なかなかわからないものです。
私も日経新聞は日々読むもの、
「世の中で起こっている出来事を、
どれくらい自分の身近なものとして
感じられているのか」
と言うと、
お恥ずかしながら甚だ疑問です。
■そして、冒頭にお伝えした
「半導体」
なるものについても、同じでした。
一応、
・あらゆる電化製品を動かすために
「半導体」が必要になっている
、、、みたいな話は
なんとなーく知ってはいたものの、
それ以上ではありませんでした。
そして私のような人も、
決して少なくないのでは、と思います。
(違うのかな)
■思うに、多くの人にとって、
「半導体」のことを知らなくても
日々のお仕事をする上で、
直接的には困らないのでしょう
加えて、半導体のことを知っていても
べらぼうに得することもないわけです。
他にも学ぶこと、やるべきことはある、とすると、
一部の学び好き、好奇心がある人を除いて、
わざわざ学びにいかないのかも、、、
と思ってしまうのは、
私の偏見なのかもしれませんが、
当たらずしも遠からず、
とも思っております。
■ただ、とはいっても
大学院の授業もあるので、
半強制的な機会をきっかけとして
『1秒でわかる!半導体業界ハンドブック』(泉谷渉/著)
『日本「半導体」敗戦』(湯之上隆/著)
『週刊エコノミスト ~半導体 異次元の成長~』
などの関連本をパラパラと読んで
「半導体」というキーワードに向き合ってみたのでした。
すると、意外と面白く、
「へー」
「なるほどね」
「そういう背景があるのか」
と、”半導体”という単語が
ぐっと身近になった気がしたのでした。
■そして、その中で
感じることがありました。
それは、こういう
「一見、興味がないことを、
何かをきっかけとして深ぼることは
長期的に見ると、大切なことだな」
ということ。
、、、というのも、
数冊の書籍や動画を通じて
未知の業界を知ることで
ちょっとだけ”参照枠”が広がった気がして
それは自分の未来にも繋がる、と思うのです。
■例えば、半導体で言えば、こんな感じです。
*
<業界のこと>
・半導体業界はこれからも伸びる主要な産業である
・半導体は小さくなり続け、
その流れは、更に続いていく
技術革新の渦にある。
<日本の半導体敗戦の歴史>
・日本は1980年代、
半導体業界で興隆を極めていた。
しかし、徐々に凋落していった
・その背景にはやり方を変えられない垂直統合型のモデル、
大企業の派閥争い等、変化に対応できなかった
日本の構造的な問題がある。故に負け続けた
・同時に、日本にも戦える余地が残っている
(材料や製造装置)
<現在とこれからの流れ>
・製造はせず設計するファブレスメーカー(欧米)
製造専門のファウンダリー(アジア・台湾)
材料・製造が強い(日本)
メモリーが強い(韓国)
・その中で、主要産業がない日本で
半導体という伸びる産業にどのように投資するかは、
日本株式会社の未来にも関わる
・そしてそれは我々の未来にも関わる
*
、、、みたいな話。
■おそらく、上記のまとめなぞ、
その業界の方からすると
入門中の入門の話だと思います。
「そんなの当たり前だよ」的な
情報なのかもしれません。
しかしながら、
『1秒でわかる!半導体業界ハンドブック』(泉谷渉/著)、
をわずか1時間かけて読んだだけでも、
(さすがに1秒では読めませんでしたが)
個人的な内的世界感が
変化することを感じるものです。
■例えば、
日経新聞の一面に掲載された、
”TSMCの熊本新工場 半導体、日本へ安定供給
投資額1兆円、ソニー工場近辺に”
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76756990Y1A011C2TB0000/
等のニュースの見え方が、
「ふーん、そうなんだ・・・」から
「へえー、これ大事な動きっぽいな。
個人的には良い判断だと思う!」など
”自分の意見ができる”
”自分ごとになる”
感覚がしてきたわけです。
そして、これまでも
何度も登場していたであろう
(そしてスルーしていたであろう)
・TSMC
・回路線幅22ナノメートル
などの単語が自分の興味のアンテナに
引っかかるようになって、
世の中のニュースが面白くなり
自分の手が届く世界が
広がったように思ったのでした。
■まあ、見る人から見れば、
そんな事も知らないのかよ、
的なことかもしれませんが、
・経済(の各業界)
・歴史
・哲学
・芸術
・スポーツ
・政治 etc.
ちょっとずつ、
自分の認識の幅を拡げていけると
世の中がより面白く見えるのだろうな、
と「半導体」なるものと
向き合ってみて感じた次第。
今、本当に情報はわかりやすくまとめられ
入手しやすくなっているので
・その領域の簡単な動画を30分
・入門書を2冊
合計3~4時間投資するくらいでも、
ぐぐっと身近になるように思いました。
世界は広い。
私も、先延ばしにしていたことを含め
興味の幅を、もっと拡げていきたい、
と思いました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
変化の時代には、学ぶ者が地上を制し、
学ぶことをやめた者は、自分の力を発揮できる世界が
もはや存在しないことに気づく。
エリック・ホッファー
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