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2822号 2021年11月12日

「フィードバックミーティング」のお作法(前編) ~人・組織づくりにおけるフィードバックミーティングとは?~

(本日のお話 1653字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

人材開発・組織開発において
「フィードバックミーティング」
という場面があります。


当事者に、
「自分たちに関わるデータ」を返すときは
本当に繊細なもので、

私も気をつけていたつもりが
痛い思いをした(させてしまった)経験が
いくつかあります・・・(汗)


そういう意味で、この
「フィードバックミーティングのお作法」
を学ぶことは

人事・組織に関わる方にとっては
重要なことであろう、と思っております。




、、、ということで、
本日は

「フィードバックミーティングのお作法」

をテーマに皆様に
大学院の授業からの学びと気付きをおすそ分け
させていただければと思います。

タイトルは、



【「フィードバックミーティング」のお作法(前編)
 ~人・組織づくりにおけるフィードバックミーティングとは?~】



それでは、どうぞ。



■「フィードバックミーティング」とは、

人づくり、組織づくりにおける
重要なプロセスの一つです。

その定義は、

1)コンサルタントが行ってきたデータ・分析結果を
2)オーナーとステークホルダーが一同に集まり
3)フィードバックされる会であり
4)データと経験に基づく対話を行いながら
5)課題解決のアクションプランを練る会

とされています。


つまり、
データ分析を元にした上で、

「自分たちの課題が何なのか?」

を自分たち自身が理解し、
自分事にしていくための
重要なプロセス

と言うこと。



■当然ながら、

どんな人材開発・組織開発の施策でも、
課題の特定が必要です。

そして、その課題について、
問題意識を”組織内の当事者”が
持たなければ、

必要な巻き込みや施策は
行われることはありません。



■よくあるあるなのが、
組織ではしばしば

・エンゲージメントサーベイ
・社員満足度調査
・独自調査
・メンタルヘルスの調査

等アセスメントが
行われたりします。


しかし、それらのデータが、

「ただ回答させただけで
 話し合われず終了」

となることがあります。


、、、しかしそれでは、

人や組織の課題が
改善されていくはずもありません。


「データ収集・分析」

の後には

『フィードバックミーティング』

を通じて、

1)コンサルタントが行ってきたデータ・分析結果を
2)オーナーとステークホルダーが一同に集まり
3)フィードバックされる会であり
4)データと経験に基づく対話を行いながら
5)課題解決のアクションプランを練る

ことをして初めて、

自分たちの課題として
具体的に取り組んでいくことができる、

となるわけです。



■そして、その初期段階は、

1)コンサルタントが行ってきたデータ・分析結果を
2)オーナーとステークホルダーが一同に集まり
3)フィードバックされる会

を開くことなのですが、


・現場への定量調査(アセスメント)
・現場への定性調査(ヒアリング)
・分析

等の結果について

組織の当事者の方々に
伝えていくときには、

いくつかの注意点すべきことが
あるわけです。



■まず、


『適切な関係者が集まっていること』


です。


人づくり・組織づくりに必要な
ステークホルダーが
その場に参加していなければ、

「俺は聞いていない!」

といざ施策を実施する際に、
施策に非協力的な人が生まれる、

ということもありえます。



■あるいは、

課題の渦の中心にいる人を
「話しづらいから」と不在にして話をしても、

”ケンカで揉めている夫婦の問題を
 第三者が仲裁にはいって話をし続ける”

かのごとく、

いつまでたっても、
靄がかかったように進展しない
ということもあるかもしれません。

「重要人物が公式に対話をしないと、
 結局、物事は進展しない」

という自体にもなります。


ゆえに、


・適切な関係者が集まっており
・対話が生まれており、その上で
・納得度のあるアクションプランが生まれている


ことが重要になる、

となります。



■そして、これらのことを
実際に形にするためには

・組織内の関係性

・組織内の影響力

・コンサルンタントである
 自分自身の立ち位置
 
などを含めて、

”詳細な見立て”が必要になります。


ゆえに、様々なことに
配慮をして進めて行く必要があるのです。


長くなりましたので、
明日に続けたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

本音を言って衝突できるというのは、健全なことだ。
それは、われわれが進歩した証拠なのだ。

マハトマ・ガンディー(イギリスの経済学者/1806-1873)

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