目標とは「自分に、どんな未来をプレゼントしたいか」という宣言である
(本日のお話 2510字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日でカレッジ4期目の
締めでございました。
本日より、5期目のスタート。
大学院もありますが、新たに目標を立てて
駆けていきたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
こういった期の変わり目だからこそ
大事だと思うのが
「目標の大切さ」
です。
月並みの話で、今更目標かよ・・・、
と思われるかもですが、
改めて思うところを皆さまに
ご共有させていただければと思います。
それでは参りましょう。
タイトルは
【目標とは「自分に、どんな未来をプレゼントしたいか」という宣言である】
それでは、どうぞ。
■不思議の国のアリスのワンシーンで、
こんな場面があります。
(ここから)
**
アリスは2つの分かれ道に差しかかりました。
道は両方ともその先に伸びていましたが
方向は逆でした。
木の上のチェシャ猫に出会ったアリスは、
「わたしはどっちへ行けばいいの」と
猫に尋ねました。
すると、猫は答えました。
「それはおまえ次第だよ。
どっちへ行きたいか分からなければ、
どっちの道へ行ったって
大した違いはないさ。」
**
(ここまで)
というシーン。
…うーん、
シンプルな話ですが
考えさせられます。
■そして「目標」というのは、
まさにこの話かと。
表現方法はミッションとかビジョンとか
色々ありますが、要は、
「自分がどっちに行きたいかを示すもの」
が目標です。
そして
「自らの行動の選択基準を
明確にするもの」
だと感じます。
■例えば、個人の
”ミッション(使命)”
なんて言葉で表現されたものは
長い時間軸で自分が
”何を成し遂げていきたいか”、
を問うものになります。
持っていれば、例えば
会社が傾いた、大きな変化があったときに
自らの意思決定基準として働きます。
あるいは
”ビジョン”
という中期の軸(3~5年など)。
こうすると、更に
イメージができやすくなります。
・会計士の資格を取る、とか
・英語をマスターする、とか
・会社を立ち上げる、とか
ある程度イメージできることは
3~5年の間で頑張れば実現できるもの。
もっていれば
そちらに向かってのエネルギーになり、
なければ(楽な方がいいですから)
努力は難しい、となりそうです。
■そして、1年とか3ヶ月とか、
より短い単位の「目標」だと
より顕著です。
「1年後には、このような成果を
生み出していたお」
「1年後の自分は、こんな自分に
なっていたい」
と明確に描いて
日々振り返りながら歩めば、
それはある種のプレッシャーになります。
繰り返しますが、
楽な方が人は好きなので、
「目標」がなければ、
なんとなく流されて過ごす率は
おそらく高くなりそう。
すると必然的に
歩みのペースも両者において
違ってくるのでは、、、
と思うわけです。
■日々の生活は、
仮に満足できずとも
人は慣れる生き物。
それが普通のこととして
受け入れるようになります。
(もちろん与えられた環境は
人によって様々ではあるものの)
「現状に満足」が本当にそうで
5年後10年後も満足し続けられる、
と思えるならいいのですが、
”今のままでいい”
の背景に、
本当はやれるかも、という思いを持ちつつ、
何かしらの諦め・我慢という形で
自らに蓋をしている、
という想いがあるならば。
それは、未来の自分の後悔に
つながってしまう可能性もあり、
言い換えれば、
未来の自分に対しての
不義理であるのかも、、、
とも私は感じるのです。
■「目標」を立てることは、
”「現状」と「望ましい姿」の差異”
を描いて見つめることです。
「望ましい姿」なんていうと
大げさなことのように聞こえますが、
それはわずかな差異だったりします。
仕事だったら、
・もうちょっとプレゼンが
上手になりたい
・データ分析の手法を
もっと扱えるようになりたい
・苦手な人に対するマネジメントで
突破口を得ていきたい
などかもしれません。
プライベートだったら
・ピアノをもっとリズム感を高めて
弾けるようになりたい
・キックボクシングで
ハイキックが上手くできるようになりたい
だったりします。
(私の例で恐縮です)
、、、でも、
それらを明確にするから
何をすべきかも明確になって
PDCAを回して、
できないことができるようになっていく。
そこに成長の喜びがあるし
自らの未来の可能性が増えることになる、
、、、と思うのです。
■MITマサチューセッツ大学のピーター・センゲは
著書『学習する組織』にて
「クリエイティブ・テンション」
という言葉を語りました。
これは、
”現状と望ましい姿のギャップが
創造的な緊張(クリエイティブ・テンション)
を生み出す”
と言う話です。
目標がないと、
創造的緊張が生まれないし、
そちら側に引っ張られないのです。
■またミズーリ州立大学の
パーソナルビジョンの研究では、
「鮮明で挑戦的な
個人のビジョンを持つこと」
の影響を調べました。
ここでは、鮮明で挑戦的なビジョンが、
学業目標の達成に優位な影響を与えた、
という結果もあります。
■また、
キャリアに繋がる話では、
”AT&Tの管理職を対象とした
25年間の縦断的研究において、
「キャリアの抱負のレベル」がキャリアの進歩を予測する
唯一の最良の要因であることを明らかにした。”
Howard and Bray (1988)
といいました。
出世したい、
世を変えるようなプロダクトを生み出したい、
社長になりたい!!
等々
「高らかなキャリア目標」
(キャリアの抱負レベル)
を持っていることが
”唯一、キャリアの進歩を予測する”
と言いました。
■…とみてみると
なんだかんだ
やっぱり「目標を描く」ことは、
自らの背中を押すブースターになる、
ということは間違いないかと。
加えて「目標」とは
【未来の自分に、
「どんな未来をプレゼントしたいか」】
という宣言でもあるように思います。
逆に、それらがなければ
「何を未来の自分にプレゼントしたいか」
が決まっていないということかと。
■もちろん目標がなくても、
誰かのために、自分の価値観に沿って
一生懸命生きている人もいます。
毎日、目の前のことに精一杯取り組み
そして日々の充実感を得ている方も
たくさんいらっしゃいます。
今日のお話は「目標志向型」の
一つの考え方として捉えていただければと思いますが、
クリスマスも近い今、
そして年末も近い今、
未来に向けて何をプレゼントしたいか、
を考えてみるのも
大切なことかな、と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
真の欲求がんかえれば、真の満足はない。
ヴォルテール(フランスの作家/1694-1778)
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