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『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』

今週の一冊『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』

2852号 2021年12月12日

(本日のお話 1816字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、終日大学院の授業でした。
その他、研修のデモなど。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は

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『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』

倉島保美 (著)



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です。



■「『アカデミックな書き方』について、
一度学んでおいてもよいかもしれません」

、、、そんな言葉とともに、
先日、大学院の教授からお勧めされた一冊が
今回ご紹介の本です。


・メールやレポートを
 わかりやすくまとめられないと感じる方
 
・「論理的な書き方」を
 体系的に学びたいあらゆる方
 

にとって、入門編であるとともに、
必要な情報が網羅的にまとまっている良書です。



■本の概要は、このように説明されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ロジックと認知心理学に基づいた「読ませる文章」の極意。

必要な情報がきちんと伝わる──
そんな文章を書くにはパラグラフの概念が重要。

欧米では学生時代に徹底的に訓練される
「パラグラフ・ライティング」の技法を
7つのポイントで分かりやすく解説。

今日から使えるテクニック満載!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。



■この本と出会った背景について
少しだけご説明させていただくと

大学院の2年生では、
修士論文に相当するレポートを
書くことが求められます。

当然、修士論文相当のため、
求められることは

・論理的に書かれている
(論理の飛躍がなく、構造的である)

・読み手に必要な情報を
 わかりやすく伝えられている
 
こと等が求められます。

つまり、いつもの
このメルマガのように
エッセイ風に書かれた文章とは違います。



■では、そのような

「論理的に書く」とは
一体どういうことなのでしょうか。

そのためのポイントが
以下「7つ」となります。


**

1)総論のパラグラフで始める

 文章は、結果や結論などの重要な情報をまとめた
 パラグラフ(文章のまとまり)で始めます。
 そうすることで、読み進むべきかの判断が素早くでき、
 詳細もわかりやすく読み進めることができます。
 
 
2)1つのトピックだけを述べる

 1つのパラグラフでは1つのトピックだけを述べます。
 トピックとレイアウトが一致すると、
 ロジックが伝わりやすくなります。


3)要約文で始める

 パラグラフの始まりは、
 トピックを示す文(=要約文)で書き始めます。
 要約分があれば、パラグラフを読み進めるべきかの
 判断が素早くできます。要約文は、具体的に
 かつ簡潔に書きます。
 

4)補足情報で補強する

 補足情報によってパラグラフのトピックを補足します。
 補足情報こそが、文章の説得力や論理性を生み出します。
 具体的に詳しく書くことがポイントです。
 

5)パラグラフを接続する

 パラグラフを、縦と横にしっかりとつないで
 ロジックを組みます。明確な縦(問題→原因→結果)と
 横(問題A、B、C)の関係が文章の論理性を高めます。
 

6)パラグラフを揃えて表現する

 内容も表現も揃えることで、文章がわかりやすく
 論理的になります。文章のロジックを表で構成し、
 その表を文章に落とし込むのがコツです。
 

7)既知から未知の流れでつなぐ

 パラグラフの各文は、文頭に既知の情報、
 文末に未知の情報を置きます。そのことによって
 文章の繋がりがよくなり、わかりやすい文章になります。
 

※参考:『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』


**




■そしてこの本自体が「パラグラフ・ライティング」の
7つの技法を用いて書かれており、非常に読みやすいです。

上記では要約だけ書きましたが、
具体例、有効性、書き方のコツと
項目ごとに整理して伝えていることも魅了の一つです。

ゆえに、この本を読むことで、
「論理的な書き方」とは一体どのようなものかが
肌感覚でわかると思います。

また、具体的にどのような技術が
意識的に使われているのかも文章として
明確に整理されているので、活用もしやすいでしょう。



■仕事をする中でも、

メール、議事録、提案書、等々
ロジカルに整理をして伝えることは
社会人の基礎スキルです。

不安がある方だけではなく、
自分の今のレベルを見直したり、
更にわかり易い文章に整理する上で、
参考になる書籍かと思います。

ぜひ、ご興味がある方は
手に取られてみてください。
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<今週の一冊>

『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』
倉島保美 (著)


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