自尊心を高く保つ「それでもなお!」のスキル
(本日のお話 1446字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
先日より「自尊心を高める」をテーマに
メルマガをお届けしております。
本日はハワードという方が提唱した、
”好ましくないことがあっても
自尊心を保つための工夫”
についてお届けさせていただきます。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【自尊心を高く保つ「それでもなお!」のスキル】
それでは、どうぞ。
■私達は、なんだかんだ言って
外的な状況に左右されたりします。
例えば、
・仕事上で大きな失敗をしてしまい
自分の能力に自信がなくなる、
とか、あるいは
・他者から苦言を言われた時に
自分のことを否定してしまう
などなど。
■厳しい出来事や結果に対して、
苦い感情を抱くこと。
このことは、もちろん
効果的な場合もあります。
失敗について反省したり、
その苦言をバネに自分を更に高めたり。
こういった健全な思考を持ち
”好ましくない外的な状況”に
対応しているうちは問題ありません。
■しかし、場合によっては
「私はせっかちだから、ダメなんだ」
「私は頭の回転が遅いから、仕事ができないんだ」
というように、
「◯◯だから、△△だ」
と好ましくない出来事・行動・結果と、
自分の価値を連鎖させて紐付け、
そして自らを貶めてしまうとしたら
それは望ましくありません。
繰り返しとなりますが
「自尊心」が高いことは
・動機づけのほかのどんな変数よりも
上位に位置される
・よって、懸命に努力できる
・自分と他者に信頼感を持てる
・内面的な問題や批判に煩わされない
等々・・・
我々の人生に影響があるからです。
■それでは、
望ましくない出来事・行動・結果が
起こった時に、
どのように考えると自尊心を高く
保つことができるのでしょうか?
そのために、
Howard(1992)が提唱した
『「それでもなお!」のスキル』
が有効です。
こんな内容です。
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【「それでもなお!」のスキル】
「たとえ____だとしても、それでもなお________」
(何らかの外的要因) (価値に関する言葉)
※引用:グレン・R・シラルディ 『自尊心を育てるワークブック(第二版)』
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■どのように使うかというと、
例えば、こんな感じです。
「仕事のプロジェクトをやり損なった」
(何らかの外的要因)
対して、
・”それでもなお”、私にはとても価値がある
・”それでもなお”、私は重要で価値のある人間である
・”それでもなお”、私の価値は変わることはない
というように、
価値に関する言葉で
自らの中核的な価値を認める言葉を
投げかけてみる、
という方法です。
■安直なようですが、
このプロセスはとても大事です。
なぜなら、私たちが得る
”感情的な結果”とは、
”出来事に対する自分の思考”
によって生み出されるからです。
(このことを『A→B→Cモデル』、
とお伝えしました。
※参考:<A→B→Cモデル>
【A】Actual Event:
きっかけとなる(心を動揺させる)出来事
↓
【B】Belief:信念(自動思考)
Aの出来事について自分自身に語りかける事柄
↓
【C】Consequence:感情的な結果
(無価値感や抑うつと言った感情)
※心理学者:アルバート・エリスより
■ゆえにもし、
自分自身が何らか出来事に対して
「私は◯◯だから、△△だ」
と自己の価値を下げるような言葉を
自分自身に語りかけているとしたら
その無自覚・無意識の言葉を
別のものに変える習慣を身につけることが
自分自身の内的な安定性を保つためにも
有効な方法の一つになるかと思います。
■一番耳にする言葉は、
「自分自身が
自分自身に対して語りかける言葉」
です。
ゆえに、その一番耳にする言葉に
意識を向けることは
自尊心を保つために
とても大切なことである、
と思う次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
マイナスをプラスに変えることができるのは、
人間だけが持っている能力だ。
アルフレッド・アドラー(オーストリアの精神科医/1870-1937)
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