今週の一冊『弓を引く人』
(本日のお話 1446字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は終日大学院。
夕方からは10キロのランニング。
また、打ち合わせなどでした。
12月もいよいよ追い込みです。
気を引き締めて頑張りたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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弓を引く人 (角川書店単行本)
パウロ・コエーリョ (著)
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です。
■『アルケミスト』という、
知る人ぞ知る名著あります。
羊使いの少年が、
宝を探すという冒険の中で、
人生の様々な智慧を学ぶ,
という物語。
欧米を中心に
世界中でベストセラーになり
1億5000万部を記録しました。
(ちなみに、ロード・オブ・ザ・リングの
『指輪物語』が1億4000万部なので
その凄さがわかるかと思います)
■さて、その著者の
パウロ・コエーリョの最新刊が
今回の『弓を引く人』です。
*
彼の著書の特徴は、
自己を探求しようとする少年が
何かを目指して旅をし、
挑戦をしていく中で、
”世界の理”
を学ぶという仕立てになっています。
(ちょっと抽象的ですが)
スピリチュアルなストーリーですが
その物語には、説得力があり、
引き込まれる力があります。
■『弓を引く人』は、
パウロ・コエーリョが
「弓道」からインスピレーションを受け、
弓の道を追求することを
人生を追求すること重ね、
描かれています。
弓、矢、的、姿勢、、、
弓道の一つ一つのエッセンスを
比喩的に用いて、
私達が何かの道を目指す際に
持つべき大切なあり方として
物語にしています。
■ちなみに、余談ですが
私(紀藤)は高校時代、
弓道部に所属しておりました。
私は怠惰な部員でしたので
弓道を語れるほどではありません。
ただ、たしかに
”型がキレイで良く的に当たる”
だけが弓道かと言うと、
そういうわけではないのだろう、
と薄々感じていました。
■それから月日が立ち、数年前、
『弓と禅』(著:オイゲン・ヘリゲル)
という本と偶然出会い、
弓の世界の奥深さを
遅ればせながら学びました。
そして、
弓道の達人になるということは
「自分と的が一つになる」
という禅に通ずる、
自分では理解が及ばない世界がある、
ということを知りましたが
まさにこの本で語っていることも、
それらに通ずる深い世界観が語られている、
と感じます。
■ページ数としては150ページほど。
また随所にある絵が
想像力を掻き立ててくれるので、
すぐに読み終わります。
ただ内容としてはとても深く、
「自分はこのような姿勢で
何かに取り組んでいるだろうか」
と考えさせられる一冊です。
(以下、著書の紹介です)
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【『アルケミスト』の著者、パウロ・コエーリョが贈る「人生を実り豊かにする」教え】
この国で最高の弓の達人である哲也は、現在、小さな村の普通の大工として生きていたが、
ある日、遠い国から来た別の弓の達人から挑戦を受けた。
哲也はこの挑戦を受けることによって、その弓の達人だけでなく、村の少年にも弓の真髄を
教えるのであった――。
「矢は一本一本、異なる飛び方で飛翔する。
あなたは何千本という矢を射ることができるが、
その一本一本が異なる軌跡を描いて飛んでゆく。
それが弓の道なのだ。」
プロローグ
仲間たち
弓
矢
的
姿勢
矢の持ち方
弓の握り方
弓の引き方
的を見る
矢を放つ瞬間
繰り返し
的に向かって飛翔する矢を見る
弓も矢も的も持たない射手
エピローグ
※Amazon本の紹介より引用
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何かに頑張る多くの方に、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
アルケミストが好きな方も、ぜひ。
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<今週の一冊>
『弓を引く人』
パウロ・コエーリョ (著)
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