「自分の良いところ」を認識し、数週間で自尊心を高めるワーク
(本日のお話 2157字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
先日から続けております、
「自尊心」シリーズ。
今日も引き続き
お届けしてまいりたいと思います。
本日のテーマは、
「自分のよい特性を認識し、
受け入れる」
というお話です。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【「自分の良いところ」を認識し、数週間で自尊心を高めるワーク】
それでは、どうぞ。
■自尊心は、
現在の自分の「良い部分」を
しっかりと認識することで
養うことができます。
しかしながら、
悪い部分に目が行きやすくなって
しまうことが多いものです。
もちろん欠点や弱みに目を向けることで
自らを向上させたりする利点もありますが、
とはいいつつも、
長所を無視して、
短所・欠点ばかり見ていると
「自尊心」は損なわれていきます。
■ゆえに、自分に対して、
”好意的に長所を認め、
強化していく練習”
が、自尊心を
意識的に高めていくために有効です。
*
そしてここに、
3人のカナダ人の研究者による
(Gauthier,Pellerin and Renaud 1983)
「たった数週間で被験者の自尊心を
高めることができたワーク」
があります。
以下、ステップをご紹介いたします。
(ここから)
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<自分の良い特性を認識し、自尊心を高めるワーク>
◯準備:ウォーミングアップ
以下の特性の内、あなたが時折ある程度発揮するか、
あるいは発揮したことがあるものをチェックしてください。
_清潔さ _器用さ _時間を守る
_自分に自信がある _読み書きができる
_熱意がある _楽観的 _ユーモアがある
_親しみやすい _優しい _誠実・献身的
_信用できる _人を信じられる _愛情深い
_たくましい _決意がかたい・動じない
_我慢強い _理性的・論理的 _直感的
_創造的 _思いやりがある・親切
_自制心がある _説得力がある _快活
_感性が細やか _気前が良い _ものの真価がわかる
_礼儀正しい _丁寧 _美しさや自然のよさがわかる
_道徳観念がある _勤勉 _責任感がある
_まめ・几帳面 _人と分かち合う _元気づける
_魅力がある _身なりがきちんとしている
_体が健康 _知的・頭が切れる _協調性がある
_寛大・ミスや欠点の背後に目を向けられる _人をなだめる
_落ち着いている・穏やか _成功している
_頭がやわらかい _機転がきく _のびのびしている
_柔軟・順応性がある _精力的 _表情が豊か
_愛情表現をする _優雅・気品がある _冒険心がある
以下の事柄の中で、あなたがある程度上手にできるものがあれば、
チェックをつけてください。
_社交的な付き合い _意思決定 _手紙を書くこと
_話を聞くこと _相談を受けること _考えること
_料理 _手助けすること _人に何かを頼むこと
_運動 _チアリーダー役・応援 _手本となること
_掃除 _よい夫または妻であること
_仕事 _計画立案 _批判を受け止めること
_よい友人であること _指導者に従うこと
_音楽や歌 _誤りを修正すること
_学ぶこと _微笑むこと リスクを引き受けること
_リーダーやコーチの役割 _議論 _趣味を楽しむこと
_組織をまとめること _仲介 _お金の管理
_物語をはなすこと _家族としての役割
※ポイント:上記の項目にチェックをつけるために、
完璧にそうある必要はありません。
どの項目でも、常にそうだ、完璧にそうだ、と言える人は
”一人もいない”からです。
◯良い特性を認識するワーク ~認知的リハーサル~
*STEP1*
自分自身について、有意義で現実的かつ、真実に基づく
肯定的な言葉を10個作ります。
上記のリストから出しても、創作でも構いません。
組み合わせを行っても構いません
(例:「私は、自分の家族の誠実で責任感あるメンバーだ」
「私は清潔で几帳面だ」
「私は関心を持って人の話を聞く」など)
自分がこなせる役割を考えるときは、
自分の”具体的な特徴”を付け加えます。
(「自分は状況判断が速く、決然と対応できるリーダーだ」等)
10個をノートなどに書き出しましょう。
*STEP2*
15~20分間、邪魔されずにリラックス出来る場所をさがし、
1~2分間、1つの言葉と、その正しさを裏付ける証拠について
深く考えます。こうしたことをそれぞれの言葉について
繰り返しましょう。
*STEP3*
10日間続けて、この練習をしましょう。
1日ごとに、毎日、新しい言葉を追加してください。
(最初に設定した10個の言葉に加えて、
追加で10個、合計20個の言葉ができるはずです)
**
これらのものをカード等に書いて、
それを携帯するなど行うことで、
自分の良い特性を認識し、
自分で認めることができるようになります。
※『自尊心を育てるワークブック(第二版)』(グレン・R・シラルディ/著)
より引用、参考し、著者偏
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(ここまで)
■ワーク自体は、非常にシンプルです。
「自分にはよい特性があると認識する」
↓
「肯定的な言葉を書き出す」
↓
「その根拠をじっくり考え、
毎日繰り返す」
このことを繰り返すことで
自尊心が高めることができます。
■自分に厳しい、
まだまだ足りない、
とつい思ってしまう、
自分の欠点ばかり
考えてしまう、、、
もしそのような無意識で繰り返される
自動思考を自分は持っているな、
と思う人は、
「自分の良いところ(特性)を
認識するためのワーク」
を努めて行うことで、
自尊心を強化していくと
自分の長所を現実的かつ、正しく
認識することができるはずです。
よろしければ、ぜひお試しください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
私は、自分で思っていたよりも大きくて、善い人間だった。
自分がこれほど善良さを持っているとは知らなかった。
ウォルト・ホイットマン(詩人)
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