「パーパス・ステートメント」を実行する7ステップ
(本日のお話 2756字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日より少し早めの冬休みをいただき
奥日光に来ております。
外が寒くて実質部屋に籠もっておりますが
雪景色が季節を感じられるのが良い感じでございます。
*
さて、本日のお話です。
先日読んでいた
『働くことのパーパス』
よりご紹介させていただきたい
お話があります。
内容は
・パーパス(目的)がもたらす効果
・どのように働くパーパス(目的)を設定するか
についてです。
内容が具体的でしたので
この年末年始に振り返る
とてもよいネタになるかな、と感じ、
ご紹介させていただければと思いました。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【「パーパス・ステートメント」を実行する7ステップ】
それでは、どうぞ。
■著書によると、
・ビジネスの専門家は、パーパス(目的)こそ
比類ないパフォーマンスを実現する
秘訣だと主張した
・心理学者によると、
パーパスを持つことは
より大きな幸せへ続く道だと言った
・医師の研究結果では、
人生のパーパス(目的)を持った人は
病気になりにくい
ことがわかった、とのこと。
実際に、こんな風に語られると
「パーパス(目的)」
を持つことは、
少なくともマイナスにはならないのだろう、
と感じさせられます。
■一方、こんな話もあります。
組織を率いるマネジャーや
企業幹部などが、
「人生の/働く目的は何か?」
等、個人的なパーパスを
はっきり認識しているかというと、
”認識しているリーダーは
20%にも満たない”
というのが現状だそうです。
所属組織のミッションは言えても、
「自分自身のミッションはなにか?」
を明確な言葉(ステートメント)として
もっているリーダーは更に少ない、
などと言われます。
■また同様に、
パーパス(目的)を
仮に持っていたとしても、
”パーパスを行動に移すための
明確なプランを持っているものがいない”
というのも問題である、とのこと。
自らの夢に制限をかけて、
仕事やプライベートで、
自分がいちばん成し遂げたい
大きな目標を達成できない、
…そんなことも
起こっているようだ、とのこと。
■そんな背景の上で、
ニック・クレイグ
(オーセンティック・リーダーシップ・インスティテュート プレジデント)
スコット・スヌーク
(ハーバード・ビジネス・スクール准教授)
の両名が、
『目的を成果につなげる「パーパス・ステートメント」』
の論文において
「個人的なパーパスを設定し
行動に繋げるための方法」
を一例として、
以下紹介しておりました。
※特に「リーダーシップを開発する」
という文脈で書かれています。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【パーパス・ステートメントの実践プロセス】
<STEP1:パーパス・ステートメントを作成する>
◯(最初の作業)
自分が何者なのか、
自分がこの場所にいる理由をはっきりさせる。
最初の作業として、
自分の人生のストーリーを掘り起こすことである。
自分の本質、生来持っている強み
価値観、情熱ー
自分の元気の源で喜びをもたらすものを
見極めることから始まる。
◯(有効な問い)
Q、子供の頃(善悪や好き嫌いについて世間的な分別を教えられる前)に
何をしている時が一番好きだったか。その様な瞬間、
またその時に感じたことはなにか。
Q、人生で最も困難だった経験を2つ挙げる。
その経験は、人格形成にどのように影響しているか。
Q,人生の楽しみのなかで、自分らしく生きることに
役立つものはなにか。
◯(パーパス・ステートメントの作成)
あなた自身の言葉で、明確かつ簡潔な宣言文を作成する。
あなたを動かすものであることが必要である。
*悪い例:
自分と他者の成長と能力開発を継続的かつ一貫して
促進・支援し、優れた業績へ導く
↓
*良い例:
不屈の精神で輝きを生み出す(自分の言葉、自分に刺さればOK)
<STEP2:理由を説明する>
なぜそのステートメントになったのかを
自分の言葉で説明をする。
<STEP3:3~5年後の目標を設定する>
数年先のことならば、
現在どれほど幻滅を感じていたとしても、
自分が目的のために行動している姿を想像することができる。
よって、最初は3~5年後の目標を
パーパス・ステートメントの言葉を使って
設定することが望ましい。
<STEP4:2年後の目標を設定する>
長期的な計画に向けて、
どの様な準備が必要だろうか。
プライベートへの対応も含めて
どのような状態が理想化を描くこと。
<STEP5:1年後の目標を設定する>
現実レベルの話になってくるため、
難易度が高まってくる。
「もし現在自分がやっていることが
パーパスとかけ離れていたらどうするのか」
「どうすれば現状から目標にたどりつけるのか」
という現状を持つ人もいる。
その場合、2種類の対応方法がある。
1)一部の作業の進め方を変更する、
あるいは今の仕事の部分を目的にあった表現で
定義しなおす
2)目的と100%合致した行動を付け加える。
自分を元気づけたり周囲に自分の強みを
示したりする行動にほとんどの人は5~10%程度
時間を割いている。そこを活用する。
<STEP6:重要な次のステップをマッピングする>
6ヶ月、3ヶ月、1ヶ月で実行すべき
重要なステップは何かを考える。
小さな勝利を積み重ねることの重要性は
殆どのマネジメント手法で実証されている。
職務要件からではなく、
パーパス(目的)や夢に照らして
最も重要なアクティビティや結果リストをつくること。
<STEP7:重要な人間関係を分析する>
最後に、計画を現実に変えるために
必要となる重要な人間関係に注目する。
目的に沿った行動を徹底する際に
力になってくれるひとを3人ピックアップする。
※ニック・クレイグ、スコット・スヌーク『目的を成果につなげる「パーパス・ステートメント」』より
引用、著者編
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
■大きなステップとして
1,自分のパーパスを価値観等から
描き出す
2、中長期(3~5年)で
目的にそった目標を描く
3,2年、1年と段々と現実に
近づけていく
という方法です。
実際に、
パーパスを言葉にすること自体、
なかなかに骨が折れる内省の作業だと思います。
また、大きな目的を描くにも、
イメージを拡げるために必要なことも、
書かれている事以上に
更にあるかも思います。
■しかし、大事なことは、
「時間軸にとらわれずに、
本当に自分がしたいことはなにか」
を大きく捉えて、
そこから逆算をするという
思考方法なのだろう、
とこの論文からは
改めて思わされました。
■つい、年を重ねると
現実的なことが想像できるがゆえ
その延長線上で1年を考えがちに
なることも少なくないかもしれません。
しかし、5年あれば、
全く違った未来を描くことも、
きっとできる(はず!)と思います。
年の瀬だからこそ、
「自分のパーパス(目的)は何か」
これを改めて問うてみたい、
と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人生における真の喜びは、
偉大な目的だと自分が思えるもののために
生きることである。
ジョージ・バーナード・ショー
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