「仕事の意義」を知る、8つのポイントとは
(本日のお話 2075字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
年も暮れでございますね。
年末年始といえば
「目標設定」(!)ということで
著書、
『働くことのパーパス』
(ハーバード・ビジネス・レビュー編集部)
より、仕事の意義について
考えさせられる論文について
皆さまにご紹介したいと思います。
それでは早速参りましょう。
タイトルは、
【「仕事の意義」を知る、8つのポイントとは】
それでは、どうぞ。
■「仕事の意義」とはなにか。
それは、
”仕事を通じて体験できる
何か有意義なこと、何らかの価値”
というもので、
仕事の内容そのものから得られるもの
(給与や、業務、役割など)
以上の何かしらのものを
意味するようです。
■このことについて、
モルテン・ハンセン
カリフォルニア大学バークレー校教授(経営学)
ダッヒャー・ケルトナー
カリフォルニア大学バークレー校教授(心理学)
の両名が、
「仕事の意義」について
文献調査をした内容が
論文に紹介されていました。
それによると
(4分野)8つのポイントで
まとめることができるとのことで、
私達が仕事の意義を感じるための
一つの指針となるかと思いましたので、
以下ご紹介できればと思います。
※ちなみに、前提条件として
・仕事にどのような意義を求めるかは、
人によって異なる。
・仕事や職場が違えば、
そこから得られる意義も異なる。
という2点をご留意ください。
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【「仕事の意義」~4分野8つのポイント~】
(1)目的
<ポイント1:自分一人の力を超える貢献>
カギは、仕事が人々の暮らしに良い貢献をしているかどうか。
自分ひとりだけではできない社会貢献ができると、
意味のある人生と感じることができる。
(とはいえ、仕事では決まりきった手順の繰り返しで、
会社が社会的使命を意識していないこともある。
しかし、多くのの仕事はそこに何らかの目的を
もたせることができるため、努力をして結びつきを
考える事が重要、とのこと)
(2)自己実現
<ポイント2:学習>
仕事は人に学びの機会を与え、可能性を広げ、
自信をつけさせてくれるものである。
個人としての成長は、仕事の意義の一つである。
<ポイント3:達成>
私たちは仕事によって何かを成し遂げ、
人に認めてもらうことができる。
それによって満足や自信を得ることができ、
自分に価値があると思うことができる。
(3)地位と名誉
<ポイント4:ステータス>
ステータスの高い組織で働く人は、
周囲の人から尊敬され、承認され、
自分は価値ある存在だと感じることができる。
そこに働く意義を感じる人は確かに存在する。
<ポイント5:パワー>
仕事を通じて私達はパワー(権力等)を獲得し、
またそれを行使する機会をえるものである。
全員がそうだとは言わないが、パワー志向の人は、
パワーを獲得し、行使できるところに仕事の価値を感じる。
(4)社会性
<ポイント6:コミュニティへの帰属意識>
人々は友達を作れるコミュニティを求めている。
職場は様々なコミュニティ(家族、近隣、クラブなど)を補完し、
場合によってはそれに代わることさえある。
職場を自分の居場所だと思うことができれば、
私達は働きがいを感じることができる。
<ポイント7:変化や影響の手応え>
自分の行動が何らかの影響をもたらす時、
仕事に意義があると感じられる。
たとえば、会議で自分の意見が採用された時や、
自分の働きで会社の業績が向上したようときである。
自分がこの組織に真に関わっているという手応えは、
私達に仕事の意義を感じさせてくれるのである。
<ポイント8:自律性>
人間の中には自律性(オートノミー)を求める
強い動機が存在する。
自由裁量のある仕事を好む人がいるのはそのためだ。
あれこれ指図されずに自分のやり方で仕事を進め、
やり遂げる事のできる自由には魅力がある。
このような自由もまた、仕事に意義を与える。
※モルテン・ハンセン、ダッヒャー・ケルトナー
「あなたは仕事に意義を感じているか」HBR,ORG,December20,2012
より引用、著者編
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■さて、いかがでしょうか。
皆さまは、特にどのポイントに
「仕事に意義」を感じるでしょうか。
仕事の意義と違いものでも
他にも様々な尺度があるようです。
(例えば、”MSQ”なるものは
(Minnesota Satisfaction Questionnaire)
「職務満足」を測定するための
有名な質問票とされていますが
そこでは、責任、達成、昇進、賃金、同僚など
を挙げており、ちょっと切り口が違ったりします)
ただいずれにせよ、
上記でご紹介した8つのポイントは、
「仕事の意義」を考える上で
特筆すべきポイントであるとのこと。
■そういった意味で、
”自分自身がどの部分に
特に意義を感じるか”
について、
自覚しておくことが
膨大な時間を費やす仕事をする上で、
仕事の充実感を高める上で
大切なポイントなのかもしれない
そのように思った次第です。
(ちなみに、私の場合は
「ポイント8:自律性」が
自分にとって重要だと感じております。
今の自分で裁量を持って仕事を進められること。
それを”意義”と呼ぶかはしっくりは来ておりませんが、
少なくとも働く上で重要なポイントだと感じたので、
やはり大切にしたいな、と思いました。)
ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
仕事のできないことを、
設備、資金、人手、時間のせいにしてはならない。
それでは世の中のせいにしてしまう。
良い仕事ができないのをそれらのせいにすれば、
あとは堕落への急坂である。
ピーター・ドラッカー(オーストリアの経済学者/1909-2005)
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