「無垢なる全能感」から「何も知らない無能感」へ
(本日のお話 1993字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
大晦日ですね。
(もう日付が変わってしまいましたけど)
私は朝からコーチング(受ける方)、
10キロのランニングの後、
茨城の妻の実家に移動でした。
*
さて、本日のお話です。
この時期あるあるのネタですが、
1年を振り返りつつ、
私の個人的に話となりますが、
1年のまとめ、そしてそこからの学びを、
皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「無垢なる全能感」から「何も知らない無能感」へ】
それでは、どうぞ。
■皆さまは、2021年
どんな1年だったでしょうか。
順境だった人もいれば、
逆風に格闘された方もいるでしょう。
あっという間の1年だった、
という人もいれば
すごく長い1年だった
という人もいたのではないかと思います。
いずれにせよ、
何はともあれ1年間頑張って
日々生ききったことが皆素晴らしい!
などと思っている大晦日の夜。
■私(紀藤)の話となりますが、
個人的な話で言えば、
変化が多い年でした。
・1月に第一子が生まれる
・4月に立教大学大学院に入学
・会社は4期目で仕事も色々増える
ということで、
役割に、
「父親」「学生」
が加わったこともあり、
なんだかよくわからないまま、
1年が矢のように過ぎていった
という感じです。
■ただ、振り返りを
このメルマガのテーマである
「人生にちょっと役立つ考え方」
という観点でまとめてみると、
キーワードは
【越境学習】
でした。
ちなみに「越境学習」とは
”自分自身の所属やキャリア、これまで
慣れ親しんできた考え方などの"境界"を超えて、
新しい機会に触れることで学び、
自明で暗黙の前提となっていた
価値観の変容があること”
という意味です。
■具体的に私の場合は
「大学院への入学」でした。
現在、運良く
「立教大学 大学院 経営学専攻リーダーシップ開発コース」
https://ldc.rikkyo.ac.jp/
なるところで、
学びの機会を頂いていますが、
その旅路は、
ちょっと大げさなようですが
「価値観の変容」
といって過言ではないと思います。
■そもそも私は
自分の能力(特に計算とか)には
あまり自信がないこともありません。
学業というのは、
どこか苦手でございます。
しかしながら、
「相性のよい学び」というのは
どうやらあるようで、
ちょうど1年前の年末、
「大学院受験プロジェクト」
と称して勉強会を実施し、
組織行動論とか、
学習理論とか
リーダーシップ理論などについて、
何人かの仲間の皆さまと
勉強を共にさせていただきました。
■不思議なものですが、
新しいことを学ぶと、
「全能感」
に浸ることができます。
例えば、上記で言うような
・越境学習、とか
・組織行動論、とか、
・ホーソン実験とか、
・変革型リーダーシップ、
などなど
なんだか専門的で
ちょっと賢そうな話を読み覚えると、
(自分、こんなこと
勉強をしているんだぞ。ムフフ)
と、
調子に乗っているとは少し違うのですが
新しい領域を知り始めた面白さ
純粋な楽しさ、そして成長している感覚から
”無垢なる全能感”
のようなものを覚えます。
■しかし、
いざ大学院に入学すると、
話は違ってきます。
新しい環境に「越境」してみると、
「広大すぎる世界と
それらの知識を当たり前として使いこなす
先人達が幾人もいる」
ことに気付かされます。
研修のデザインも、
緻密に計算し、先行研究や
理論を背景に、
成果を出す人材開発・組織開発を
ずっとずっと深いレベルでやっている人がいる。
かつ、
同期の仲間も、
優秀で人柄もよく、
頭の回転も早く、
素晴らしく総合力が高い人達ばかり。
(少なくとも自分にはそう見える)
■それは、
勉強を始めた当初の
「無垢なる全能感」が、
「何も知らない無能感」に、
急激に変容していくという体験でした。
一人のときは
庭で自転車を乗り回して
得意げになっていた1年前の自分が、
入学後は
山間部にて時速60キロで走る
ロードレースをやっている
高校の自転車部に入った気分です。
それは、感情的には
気持ちがよいことばかりでは
なかったようにも思います。
(庭で遊んでいたほうが
楽しかったといえば楽しかった)
■しかし、振り返り
一つ確信を持って言えることは、
”無垢なる全能感から
何も知らない無能感への変容は
必ずしもネガティブなことではない”
ということ。
それを一言で言うならば
「学習と成長」
であると思うのです。
■そもそも、
自分が知らない世界を知り、
高揚感を覚えることも、
それらを掘り下げることによる
膨大な世界との出会いで
立ちすくむ感を覚えることも、
”新しい学びへの
第一歩の踏み出し”
そして
”越境学習による
新しい環境との出会い”
そして、
”それらを通じた
自分自身の価値観の変容”
がなければ、
体験することは
きっとなかったのであろう、
と思うからです。
■学びとは、甘い時間ばかりでは
ないのかもしれません。
しかし、
新しい環境に飛び込むこと、
『越境学習』
とは、自分に変容と
まだ見ぬ世界を見せてくれるきっかけを
くれるものです。
ということで、
新年も新しい環境に
飛び込み、学びを深めていきたい、
と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
勉強する事は自分の無知を
徐々に発見していく事である。
ウィリアム・C・デュラント(ゼネラルモーターズ創業者/1861-1947)
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