「新年の目標」を考えるための3つのポイント
(本日のお話 2546字/読了時間4分)
■あけましておめでとうございます。紀藤です。
元旦ですね。
2022年の始まりですね!
少しテンションが高めです。
*
さて、本日のお話です。
年のはじめといえば
「目標設定」ですね。
(年初から暑苦しくてスミマセン)
とはいえ、気持ちを新たに
再スタートできそうな気がするのが
まさに新年です。
ということで本日は
「目標」について皆さまに
お話をさせていただければと思います。
それではまいりましょう。
タイトルは、
【「新年の目標」を考えるための3つのポイント】
それでは、どうぞ。
■1年の始まりに思い出すのが
”一年でできることを過大評価する。
そして、十年でできることを過小評価する”
(アンソニー・ロビンス)
という言葉です。
年の始めは、
「あれもしたいこれもしたい!」
と色々と考えて、
もりもりな目標を掲げてみるものの、
1年は意外とあっという間です。
膨大なエネルギーで
1年で様々なことを成し遂げることも
可能かとは思いますが、
実際にそういう人ばかりかと言うと
必ずしもそうではないとも思います。
(私は無理するとガス欠になります、、、)
ゆえに、
「目標を立てるとしても
現実的に考える必要がある」
と思うわけです。
■では、どうすれば
現実的かつ、
イメージできる目標を立てることが
できるのでしょうか?
そんな中で
「目標設定」に役立ちそうな
考え方がありました。
そのお話をご紹介したいと思います。
以下、引用です。
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<目標を精緻化する3つのポイント>
1)『短期目標・中期目標・長期目標』にブレイクダウンする
2)『優先順位』をつけて、段階的に整理したり、複雑な目標を分割する
3)目標の性質によって、『成果目標・プロセス目標・ビジョン』の3種類に整理する
※引用:安斎 勇樹, 塩瀬 隆之『問いのデザイン -創造的対話のファシリテーション』学芸出版社
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とのこと。
組織における問題解決のための
「目標の精緻化」の方法ですが、
そのまま私たち個人にも
置き換えることができるものです。
■以下、簡単に解説しますね。
まず、
1)『短期目標・中期目標・長期目標』にブレイクダウンする
です。
「ある期間でできることは
どこまでだろうか?」
を考えるということです。
*
新年あれもやろう、
これもやろうと想像を膨らませるのは
よいことかと思います。
自分が向かいたい方向を描かねば、
努力や活動の基準を決めることができません。
ただ、それが自分にとって
大きな目標であるならば、
3~5年の「長期目標」と考えます。
1年は、期間で言えば
「中期目標」くらい。
その期間の中で
現実的な目標を決める必要があります。
*
私の例で言えば
”3~5年(長期)で、
人材開発・組織開発の世界で先頭集団に立ち、
確固たる自信を持つこと”
と(大雑把にいうと)しています。
そのために1年(中期)で
何に集中するかといえば
”1年(中期)で、大学院にて
先行研究、理論などを学び、
自分の言葉で語れるようにする”
のが、現実的かと考える、
というイメージ。
■次に、
2)『優先順位』をつけて、段階的に整理したり、複雑な目標を分割する
です。
これは目標を決める際に、
”「理想的な目標達成の状態」から
「最低限これはクリアしたい状態」を
優先順位をつけて考える”
というお話です。
*
目標を立てるときは
欲張りになりがちです。
しかしいつでも、
理想的な目標達成を出来るかと言うと
そういうわけでもありません。
ゆえに、
「松」・・・理想的な目標
「竹」・・・現実的な目標
「梅」・・・最低限の目標
と分けて考えることで
”これだけは外せない目標”
等を明確にしましょう、
ということ。
*
私の例言えば、
個人の目標として
◯「松」・・・
・仕事:会社の売上高をXXXまで持っていく
・学び:大学院のプロジェクトを前倒しで仕上げる
理論などの学びを言語化してストックする
・趣味:100キロランニングは自己新記録
ピアノの発表会に出てミスなく弾く
・家族:3ヶ月に1度旅行に行く
としていますが
多分全部は無理です。
とすると
◯「梅」・・・
・学び:大学院のプロジェクトを前倒しで仕上げる
理論などの学びを言語化してストックする
がこの1年で押さえるべき、
「優先順位」となります。
■そして最後に、
3)目標の性質によって、『成果目標・プロセス目標・ビジョン』の3種類に整理する
です。
目標には、
・誰の目に見える結果(定量的なもの)
・内的変化などの結果(定性的なもの)
などの性質の違いがあります。
それを分けて考えることで
目標を精緻化していきます。
*
以下3つの性質で考えます。
◯「成果目標」・・・
設定した期間において、
最終的に到達したい個人な組織の状態や
最終的に生み出したい成果物の要件や質を規定したもの。
◯「プロセス目標」・・・
成果目標にたどり着くまでに、
問題状況の当事者たちに
・どのような気付きや学習が生まれると望ましいか、
・当事者たちの間にどのようなコミュニケーションが生まれると望ましいか、
・どのような関係性を重視したいか、
などプロセスにおいて重視したい目標。
◯「ビジョン」・・・
成果目標・プロセス目標の達成の先に、
どの様な状態を目指すのかを考えることで
プロセス目標や成果目標の意義や
目指す方向性のコンセプトを言語化したもの
とのこと。
*
これも私の例で言えば、
1年の目標を
”1年(中期)で、大学院にて
先行研究、理論などを学び、
自分の言葉で語れるようにする”
とし、
理想的な目標(松)を
・仕事:会社の売上高をXXXまで持っていく
・学び:大学院のプロジェクトを前倒しで仕上げる
理論などの学びを言語化してストックする
・趣味:100キロランニングは自己新記録
ピアノの発表会に出てミスなく引く
・家族:3ヶ月に1度旅行に行く
としましたが、
それの状態をより細分化して
考えることができます。
*
例えば、
◯「成果目標」・・・
・理論や先行研究についてメルマガで週に3回配信する
・人事向け勉強会を合計20回実施する
・大学院のプロジェクトの対象組織の設定を2月までに
7月までに研修等介入を終えておく
◯「プロセス目標」・・・
・前倒しをして行う習慣が身についている
・大学院の仲間との交流が深くなり、学び合う関係ができている
◯「ビジョン」・・・
・3~5年(長期)で、
人材開発・組織開発の世界で先頭集団に立ち、
確固たる自信を持つこと(長期)
みたいになります。
■以上、
「目標設定(=目標の精緻化)の
3つのポイント」
のお話でございました。
目標は正直立てなくても
毎日は進んでいきます。
考えるのは
時間も労力も意志力も必要で、
ちょっと面倒くさいです。
そんな中、
一つの方法としてですが、
今回ご紹介させていただいた
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<目標を精緻化する3つのポイント>
1)『短期目標・中期目標・長期目標』にブレイクダウンする
2)『優先順位』をつけて、段階的に整理したり、複雑な目標を分割する
3)目標の性質によって、『成果目標・プロセス目標・ビジョン』の3種類に整理する
※引用:安斎 勇樹, 塩瀬 隆之『問いのデザイン -創造的対話のファシリテーション』学芸出版社
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も一つの参考にしてみると、
「自分がどんな1年にしていきたいのか?」
を現実的かつ、
やっていこうと思える目標に
することができるかと思います。
新年のスタート、
ますます頑張っていきたいですね。
それでは、よいお正月をお過ごしくださいませ!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
「時」の歩みは三重である。
未来はためらいつつ近づき
現在は矢のように速く飛び去り、
過去は永久に静かに立っている。
シラー(ドイツの思想家/1759-1805)
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