大人はアンラーニング(学習棄却)で変容する
(本日のお話 1881字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
新年が始まりましたね。
私も年末年始あまり関係なく動いておりますが
たっぷり充電できたな、と感じました。
いつも以上に、やる気が出ております。
*
さて、本日のお話です。
新年といえば(!)
自分自身のアップデートの
良い機会かと思います。
(と勝手に思っています)
今日はそんな話に関連して
『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』
(松尾睦:著)
より、大人の学びについて
学びと気付きを皆様にご共有させて
いただければと思います。
それでは参りましょう!
タイトルは
【大人はアンラーニング(学習棄却)で変容する】
それでは、どうぞ。
■大人になって、
そして経験が増えると、
「自分のやり方」
みたいなものが
定着してくるものです。
”こうすれば、こうなる”
という、自分なりの手順は
予測ができて安心です。
ゆえにいつもの自分のやり方に
無自覚に頼ってしまうのは、
想像に難くありません。
■しかしながら、
時代は変わっていきますし
環境は変わっていきます。
盤面が変われば、
打ち手も変わって然るべきですが、
人はつい
”過去上手く言った経験”に
ひっぱられ、捨てられずにいるもの。
でも変わらないと、
”時代遅れ”になってしまう…
こんな悩ましいのが
経験を経たゆえの大人、
なのかもしれません。
■ゆえに、特に経験を
多く持つ大人にとっては、
『アンラーニング(学習棄却)』
が重要と言われます。
ちなみに「アンラーニング」とは
”自身の知識やスキルを意図的に棄却しながら、
新しい知識・スキルを取り入れるプロセス”
(松尾,2021)
と定義されています。
■やや抽象的なので
具体的な例として考えてみます。
例えば、
”仕事のやり方”
について。
ある人が
「8割完成してから上司に相談する」と
これまではしていたところ、
「2~3割の企画の段階から上司に相談をする」に
やり方を変えた、
としたとしましょう。
こういった変化が、まさしく
「アンラーニング(学習棄却)」
でございます。
つまり、
”今までは8割完成させないと
上司には相談できない”
という「信念・考え方」
のようなものがあった、
これを、意図的に手放し、
新しいやり方に変えたわけです。
■おそらく皆様も
この近年、コロナ禍の影響で
リモートワークが常態化し、
・ミーティングは集まってやるもの
↓
・基本オンラインでやるもの
という考え方の変化や、
・営業は対面で行うことが大事
関係性を築く事が大事
↓
・営業は30分の短い商談で
クライアントにとって有用な
知識を提供できることが大事
などの新年の変化が
あられたかもしれません。
そうして、現在の環境に合わせて
自分の考え方や信念が変わったとしたら
起こっていることが
「アンラーニング」
となります。
■一方、
「いや、直接会ってこそなんぼだろう」
「表情が見えないと結局わかんないんだよ」
という意見に固執してしまっている、
という人もいます。
もちろん、
一理ある場合もありますが、
見方によっては
「アンラーニングが
できていない(!)」
とも言えるかもしれません。
■ちなみに、
「個人のアンラーニングが
されているか、いないか」
は以下の項目で測定することが
できるとされています。
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<個人アンラーニングの測定項目>
{仕事の信念}
・技術や業務についての考え方や信念
・外部環境についての考え方や信念
・顧客のニーズについての考え方や信念
{仕事のルーティン}
・仕事の手続きや方法
・情報収集や共有の方法
・意思決定のプロセスや方法
*上記について以下で測定する
「5 大きく変えた ー 1 全く変えていない」
※松尾睦(2021)『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』より引用
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これらを見ていただくと、
自分自身の最近の
アンラーニング度合い
がわかるかと思います。
■アンラーニングとは
「知の断捨離」
と言われます。
もし使えなくなった
知識・スキルがあるならば
それらを意図的に棄却し
新しい知識・スキルに入れ替えること、
大人だからこそ
必要な考え方である、
と言われます。
■そういった意味でも、
自分自身をアップデートしていく
という意味では、
個人アンラーニングの測定項目
なども参考にしつつ
「自分は信念や考え方を
大きく変えているか、
はたまた長らく同じ考え方のままか」
などなど、見つめてみることが
自分自身の成長にも
役立つ考え方になるのかもしれませんね。
新年ということで(?)
「断捨離」にまつわるお話でした。
ご参考になれば。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
革新の鍵は捨てることにある。
ピーター・ドラッカー(オーストリアの経営学者/1909-2005)
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