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『「後回し」にしない技術』

今週の一冊『「後回し」にしない技術』

2908号 2022年2月6日

(本日のお話 2658字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、茨城の実家から帰りつつ、
ひたすら大学院の課題を行っておりました。

論文を読みながら
書いたり消したりしていたら朝4時。。。
そのため本日はとても眠い日曜日でした。
(昼寝しました)



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

========================

『「後回し」にしない技術』

イ・ミンギュ (著), 吉川南 (翻訳)


========================

です。

■「後回しにしない」こと。

この憧れの習慣を身につけられるだけで、
どれほど心身が健やかになるのでしょう。

、、、とはいいつつ、

この本が韓国で22万部のベストセラーとなり、
日本では中田敦彦のYouTube大学で紹介され
かなり視聴されていることからして、

やっぱりみんな

「後回しにしちゃう」

みたいですね。。。

(かくいう私も夏休みの宿題は、
8月25日からが勝負のタイプでした)

■しかしながら、

実際に本当の締切直前に
あれやこれやバタバタと行っていると、
精神衛生上も、よくありません。

だいたいの場合、結局直前になって、

「ああ、あと1日早く
はじめていたら・・(涙)」

なんて後悔をして、
なのに同じことを繰り返す、、、

としてしまったり。

そうすると自分への自信も
毀損されてしまいそうです。

ゆえに、

「後回しにしない技術」

というのは、

”成果を出す”ことはもちろん、
自分が自信を得て充実した日々を過ごすための、
極めて重要な習慣である、

と言えるかと思います。

■では、実際に

「後回しにしない」

ために、どのような技術が必要なのでしょうか?

そのことについて

韓国の名門大学 ソウル大学大学院心理学科で
臨床心理士の修士・博士の学位を取得し、
現在心理学科の大学教授として活躍されている著者が、

「後回しにしない20の方法」

として心理学を土台にした考え方として
まとめているのがこの著書です。

■例えば、
こんな内容が紹介されています。

・「逆算スケジュール」= ゴールを起点に「プロセス」を決める

・「プランB」 =失敗したときの代案を考える

・「開始デッドライン活用法」= 始めるタイミングを決める

・「公開宣言効果」= 決心を公開すると後には引けなくなる

・「観察の力」の利用 =人は見られていると行動する

、、、などなど。

言ってしまえばめちゃくちゃシンプルです。

ゆえに、やっている人はやっている内容。

でも知らない人は知らない、
そんな王道の内容とも言えるかも知れません。

どれも実にパワフルな工夫です。

■私も正直、

元来、後回ししがちと自覚しています、
しかし、後回しにすると自分が辛くなるので、

この本で語られている後回しにしない方法を
日常生活に組み込んでいます。



例えば、

今大学院に通えているのには
受験をして合格できたからですが、

受験するということは「受験勉強」も
1年前の今頃、必要でした。

でも、そういった勉強も
仕事をしていると「後回し」にしがちなわけです。

そこで、

「大学院受験プロジェクト」

と題して、周りを巻き込んで
企画を行ってみたのですが、それはまさに

・「逆算スケジュール」:受験日3ヶ月前に集中的に学びをアウトプットする会を強制的に設けた

・「公開宣言」:大学院を受験すること、その結果もプロセスも全部公開すると伝えた

・「観察の力」:その過程は関わっていただいた30名ほどに見られていた

という複合技で、
後回しをしないように自分を追い込んだ、
となります。

これがすごいと言うのではなく

「私(紀藤)にはその様な仕組みが
自分を前に進めるために必要だった」

というだけです

■その他の日常でも、

・仕事の準備(私なら研修の企画等)を
パートナーの人と打ち合わせを
ぎりぎりにならないように入れておく

というのは
「観察の力」の利用になりますし、

(直前になりがちなんですよね・・・)

これからの営業活動でも
ゆくゆくの提案を2週間後など
アポイントを先んじて取っておく、

というのも「締切設定」で追い込む
小さな工夫になります。

そして多分、読者の皆様も、
上記に近しいことはそれぞれやっていらっしゃるのでは、、、

とも思っております。

■ただ、改めて
この本を読んでいて思ったのが、

やはり、一般的に

「人は意志だけで
行動を変えることは難しい」

ということです。

だからこそ、
「後回しにしない工夫」が
必要なのだろうと思いますし、

その工夫を意図的に
日常の計画の中に組み込むことで、

”結果的に後回しにしない”

ことになるのだろうと思います。

■まさにこのメルマガの、

毎週お送りしている「今週の一冊」だって、
こうした「本を紹介するという締切」があるから、

”本を読むという行為を「後回しにしない」”
(=少なくとも1週間に1度はやってくる)

わけですし、

論文を読むという行為も
必要なアクションについても、

”メルマガで掘り下げたい論文を
ご紹介すると宣言する”

ことによって、いつか必要になる
論文読み進めを「後回しにしない」という
工夫を自分に課しています。

もちろん、小さな後回しは
日常にたくさん潜んでいて、
それらのものには負けることもしばしば。

でも

「”工夫”さえしておけば、ズルズルと負け続け、
後回しにし続けることはない」

と思います。

ゆえに

「後回しにしない工夫」が
めちゃくちゃ大事なのだろう、

と思っております

ということで、以下
本のご紹介です。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

憧れの「すぐやる人」になるにはどうしたらいいのか?
韓国で22万部のベストセラーに学ぶ「後回し」にしない技術!

◆掃除をしたければ、家に友達を呼ぼう
◆スケジュールは逆から立てなさい
◆「ひそかな誓い」はかなわない
◆大事な仕事の前に雑用をやりたくなる理由
◆最初の1%の行動に全力を注げ…etc.

嫌なことを先延ばしにせず、
「やらなければいけないことを、今すぐやる」ために必要なのは
「意志」ではなく「技術」だった。

「たった1%の変化を加えるだけで、人生は大きく変わる」という哲学を主張し、
韓国で100万人以上の人々に影響を与えてきた心理学者が、
「実行力」を身につける秘訣を伝える。

実行力を発揮するプロセスを「決心」「実行」「継続」の3つのフェーズに分け、
心理学に基づくノウハウや考え方を解説する。

※Amazon本の紹介より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

■この著書も、

エモいエピソード
(偉人の言葉や気持ちを掴むエピソードなど)

が散りばめられていて、

後回しにしがちで悩む人へ
エールを送っているようにも感じる一冊。

読んでいて元気にもなります。

オススメの一冊でございます。

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<今週の一冊>

『「後回し」にしない技術』

イ・ミンギュ (著), 吉川南 (翻訳)

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