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2925号 2022年2月23日

賞味期限が1年過ぎたコーンフレークを食して考える/日常に潜むサンクコスト

(本日のお話 2252字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また8キロのランニングでした。

1キロあたり4:55のペースで走ったのですが、
3年前と比べて体重が4キロ重たく、
ひいひい言いながら走っておりました(汗)

5月の100キロマラソンに
なんとか間に合わせよう、と思います。
(がんばります!)



さて、本日のお話です。

先日、ふとしたきっかけで
災害時の「備蓄品」を見直していました。

その見直す作業の中で、
「もったいない」について、
考えさせられる出来事がありました。

本日はそのお話について、
皆さまに学びと気づきをご共有させて
いただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは

【賞味期限が1年過ぎたコーンフレークを食して考える/日常に潜むサンクコスト】

それでは、どうぞ。

■今住んでいるマンションの中に、
1平方メートル✕2メートルくらいの
ロッカーが用意されています。

そして、そこに
”もしもの時”のための備蓄用品を、
諸々詰め込んでおります。

その数、ダンボール✕6箱ほど。

内容は

・生活備蓄(日常品)
・衛生備蓄(薬品など)
・排泄備蓄(トイレ)
・飲食備蓄(食べ物/飲み物)

の4カテゴリ合計107品目について
リスト化して溜め込んでおります。

太陽発電のソーラーパネルと蓄電池、
そしてテント・寝袋もあるので
もし何かあっても1ヶ月くらいはいける気がします。

※参考メルマガ ↓↓

『「備蓄品リスト」を完璧に揃えて思ったこと』
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/9179/

■備えあれば憂いなし。

確かに、コレを用意すると、
割と安心度が高まります。

しかしながら、考慮すべきは

”飲食備蓄については
賞味期限・消費期限がある”

ことが別の課題として出てきます。

うず高く積み上げられたダンボール。
そこに入っている数々の
備蓄品の食料達(カレー、ラーメン、缶詰、餅諸々)。

賞味期限が切れかかっている事に気づきました。

そこで、
ダンボールをロッカーから移動させました。

■ダンボール内の備蓄品を
部屋の中に広げます。

妻がそれを見ていいます。

「うわ、なんかワクワクする」

、、、普段、食べない
キャラメルとか、缶詰など。

非常用だからこそ
おもちゃ箱のように見えて、
どことなく楽しいです。

さて、まず今日のお昼は
何から食べようか、、、。

その食料品の中で、ひときわ
輝きを放って見えるものがありました。

それが

「ケロッグ コーンフレーク」

でした。

もうがまんできない!的なCMが
子供の頃流れていたことから、

ケロッグ社のシリアルは、
なんとも魅力的に記憶に刻まれています。

■よって、(昼ですが)

食事はコーンフレーク!的な
空気になりました。

そしていざ、賞味期限を見てみると

「2021年1月」

と書かれています。

あれ、約1年前に賞味期限が切れている・・・?

しかしコーンフレークモードになった
気持ちは後戻りさせることはできず、

「”賞味”期限だよね!」という名目と

未開封の食べ物を、そのまま捨てるのは、
”もったいない”と感じたことから、
強行で食べようとしました。

封して、一応匂いをかぎます。

すると妻は、

「なんか酸化したニオイがする」

とのこと。

でも、私は”もったいない”の気持ちが勝ち、

「いや、いけるっしょ。
だって未開封だし。乾物だし。」

と食べてみました。

大丈夫だから!と
妻にも食べさせます。

■しかし、です。

”酸化臭がする”という言葉からの
プラシーボ効果でしょうか。

なんとなくその後、
腹持ちが良くない気がして、
何だか落ち着きません。

でも、

「せっかく買ったんだし、
もったいない」

ということでその後も
なんだかんだで食べ尽くしました。

しかしもったいない気持ちは収まったものの
食べても幸福度は上がらないし、
むしろ何だか元気がなくなりました。

そして思います。

「なぜ自分はこのことで
モヤモヤしているのだろうか?」

「腹持ちがよくない気がしている
この時間のほうが”もったいない”
のではなかろうか?」

、、、などと
色々と思考がめぐります。

食べ物を粗末にしていないことは大事。

でも、別の何かを
失っているような気もしたのでした。

■改めて考えてみると

”もったいないに
こだわりすぎるほうが
マイナスのこともあるのかもしれない”

、、、と思います。

今回は食べ物だったので
その傾向は強かったのですし、

食べたことは悪くはない、
とも思いますが、

この感情はむしろ他の事象に、
大いに当てはまると思うわけです。

■例えば、「読書」などもそう。

本を買って、読み始めた。
でも、あまり面白くない。

なんだかモヤモヤしつつ、

「お金払って買ったのだから、
最後まで読まねば」

とうつらうつらしながら
最後まで読もうと頑張る、

ということ、あるかもしれません。

別に最後まで読まないといけない、というルールが
あるわけでもなのに、です。



あるいは「映画」もそうですね。

見始めて、あんまりおもしろくない。

でも、見始めて今に至るこの時間が
”もったいない”と感じて、
ついそのまま見てしまう。

でも、やっぱり面白くなくて、
この時間、何だったんだ…と思う。

、、、こういうこと、
あるよなあ、と思うし、

少し構造は違うようですが、

”一度買って、もったいないから
最後まで消化しようとする”

というスタンスは根本では
同じように思えます。

■かたい感じで言えば

「サンク・コスト」
(=それまでに費やした労力・お金・時間で
取り返すことができないもの)

というやつでしょうか。

そのせいで自分の意思決定が望ましくないものになる、
なんて言われますがまさにそれとも近しい気もします。

■いずれにせよ、

「一度購入したものを
もったいないからと無理に消費する」

ことについて、

トータルでみた時、
果たして何がベストなのかは
もっと考えてみることも大切なのかも、

と何となく酸化した風の
コーンフレークを食べきってから
思った次第です。

(ちなみに、その後、
Yahoo知恵袋で検索をすると、

”コーンフレークは
酸化したニオイがしていたら
食べないほうが良い”

と書かれていました。

やっぱり、、、と思いました汗)

そして、

食べ物を粗末にしないことは大切なので、
もっとこまめに備蓄用品をチェックしよう、

と思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

贅沢に価格は必要ではない。
心地よさそのものが贅沢である。

ジェフリー・ビーン(米国のファッションデザイナー/1927-2004)

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