自分の「強み」はどれくらい活用できている?/「強みの開発レベル」を4次元で測定する
(本日のお話 1998字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また友人の経営者とランチでした。
100キロマラソンに向けて、
体幹トレーニング&開脚ストレッチを
朝やっておりますが、調子がよいです。
健康は大事。
*
さて、本日のお話です。
先日よりお届けしております、
「組織におけるストレングス・ベースの
リーダーシップ・コーチング」
『Strength-Based Leadership Coaching in Organizations
An Evidence-Based Guide to Positive Leadership Development』
について、本日もお届けしたいと思います。
本日は
「第6章 強みの開発」
の”中編”でございます。
具体的な話が出てきて、
だいぶ面白くなってまいりました。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【 自分の「強み」はどれくらい活用できている?/「強みの開発レベル」を4次元で測定する 】
それでは、どうぞ。
■「強みを活かす」。
このフレーズ、とても前向きになる、
パワフルなキーワードですよね。
「強みを活かす」というのは
アカデミック的な分野のカテゴリ分けだと
「ポジティブリーダーシップ」に分類されるそうで、
できないところを埋める
欠点を埋めるアプローチから、
できることを伸ばす、
さらなる可能性を見ていく、
ということで、非常に前向きな
考え方が中心にあると感じます。
■しかし、
この「強みを活かす」という言葉、
よくよく見てみると
実は定義が曖昧であることにも気が付きます。
”果たして、何を持って
強みを活用しているといえるのか?”
この疑問に、立ち止まって
向き合ってみることも大事ではないか
と思うわけです。
■そんな中で、今回のご紹介の書籍では
”「強みを開発する」ための
4つの次元(視点)”
なるものの設定を提案していました。
そして、
・現状は10点満点中、何点なのか?
・理想は何点まで持っていきたいのか?
これを考えることが、
自身の強みの開発ための指標になる、
とのことでした。
■では実際にどんな評価尺度7日、
以下、早速見てみましょう。
(ぜひ皆様も、ご自身に当てはめて
考えてみてくださいね)
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【「強みの開発」を4次元で考える】
{解説}
・以下の4次元で、評価尺度を考えることで、強みの開発を促進できる
・「現状:◯点/10点中」→「理想:◯点/10点中」で考える
(ただし設問4は「-5~+5点」で考える。真ん中が望ましい)
◯1)強みの「認識」
高い:取り巻く状況や構造の理解を行った上で、自身の強みを完全に適用させている
| :自分の強みを、意識的に適用させている
| :自分の強みをどう活かすか考えている
低い:強みを意識せずに行動する
◯2)強みの「アライメント」(仕事上の目標との一致)
高い:チームや仕事上の目標に対して、完全に強みを一致させ、統合させている
| :チームや仕事上の目標に対して、多くの強みを一致させている
| :チームや仕事上の目標に対して、いくつかの強みを一致させている
低い:チームや仕事上の目標に対して、強みは独立している
◯3)強みの「組み合わせ」(他の強みとの組み合わせ)
高い:強みへの補完的な行動が、強みに”てこの作用”を与えている
| :いくつかの強みと、補完的な行動は、関連している
| :強みへの補完的な行動について、認識し始めている
低い:強みが孤立して働いている
◯4)強みの「活用度」 ※この指標は真ん中が望ましい
高い:ある強みを、完全に使いすぎである(暴走気味)
| :状況に対して、働かせすぎている
| :もう少し適用させることができる
低い:自分の強みを十分に適用していない
※参考:以下書籍 第6章より、筆者が意訳
『Strength-Based Leadership Coaching in Organizations
An Evidence-Based Guide to Positive Leadership Development』
https://www.amazon.co.jp/dp/B01CEFQWMI/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_WFSJHK5H0CHCFSB5WMK9
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
■さて、いかがでしょうか。
こう見てみると参考になることが
大いにあるな、と思います。
「強みを活かす」
といっても、その状態がわかりません。
しかし、例えば
以下のように4次元に分けて考えてみること
1)強みの「認識」
2)強みの「アライメント」(仕事上の目標との一致)
3)強みの「組み合わせ」(他の強みとの組み合わせ)
4)強みの「活用度」
で指標が明確になりますし、
加えて、
高い状態(開発されている状態)を
言葉で定義することで、
自分の今の立ち位置の自己認識もより進捗するでしょう。
■こんな風にして
”強みを活かす”
とはどういう状態で、
そしてそれに照らし合わせると
現状何点で、理想は何点まで持っていきたいのか?
などを考えると、
曖昧な指標が具体化されて
より現実的なプランに落とし込みやすくなる、
そんな風に感じました。
■もちろん、とはいっても、
自然科学と違って
人の心や状態を言葉で定義しているため、
どこまでいっても、曖昧さは残るものです。
ただ、それを分けてみようという試みは、
意味のあることなのだろう、
と思った次第です。
皆さまは、今回の観点だと、
どれくらい「強みを活かす」こと、
出来ていると感じていますか。
立ち止まって考えてみると、
発見があるかな、と思います。
ご参考になれば、幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
山の頂上に立つ喜びは、
もしそこへ至るまでに超えるべき
暗い谷間が一つもなければ、半減されるでしょう。
ヘレン・ケラー(米国の社会福祉活動家/1880-1968)
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