メールマガジン バックナンバー

2954号 2022年3月24日

「イケてないよね」と言ってくれる人を大切にする

(本日のお話 1702字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は15キロのランニングでした。

これから大きな変化もありそうなので、
今一度、リスタートの気持ちで
帯を締め直して参りたいと思います。



さて、本日のお話です。

今日は論文から少し離れて、

この週末に実家に帰った時の気付きを、
皆さまに共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【「イケてないよね」と言ってくれる人を大切にする】

それでは、どうぞ。

■私事ですがこのメルマガ。

現在の読者の中には、

父・母・姉、
妻、従姉妹など、

紀藤の親族・友人も
多分に含まれております。

そして最近の近況を

このメルマガを通じて
父母に報告する形にもなっています。

メルマガは、親孝行(?)のツール
でもあります。

■ちなみにそんなメルマガについて
母や姉に聞くと、

「最近は、論文ばっかりでつまらん。
だから読んでいない」(by母)

「メルマガ?開いてないよ」(by妻)

「以下同文」(by姉)

とのこと。

率直なフィードバック、
気が引き締まります。。。(汗)

■さて、その中で、

母と姉がいう、
最近唯一面白かったネタが

「ピアノの発表会」の話だったらしく(参考↓)
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4131962/

「失敗した感じが
誰にも思い当たる節があってイイ」

とのことで、
珍しく高評価を得ました。

■そんな流れで、

ピアノの発表会の際に
妻が撮影したスマフォの映像を見せて、
感想を聞いてみよう、と思いました。

率直に「どう思うのかな」と思ってです。

すると、こう返ってきます。

(本物の曲と比べて)
「全然違う曲じゃんw」

「康行(私)のは音が流れてる。
粒がはっきりしてない」

「あ、間違えた!」

、、、とのこと。

SNSで恥ずかしげもなくアップをすると、
「いいね!」しか見えませんが、

実際「あららら・・・」と思う人が
多数いるはずの演奏でしたから、

このリアクションから、
忘れかけていた(下手であったという)現実を
再認識させられた気がしました。

しかし、家族であり、
切れることがない縁だから、

”本音のフィードバックを
サラリとくれた”

ともいえますし、

そのことで、冷静に
自分の今の姿を見つめることができた、

とも言えます。

■多くの場合、皆さん、大人です。

そして優しいし、
わざわざ人を傷つける事も言いません。

ゆえに「本音」があっても
言わないことも多いもの。

近い距離の人なら
率直語れるかもしれない。

でも知人くらいの方に、

ザラつきがある言葉を
躊躇なく伝えられるかというと、
やはり言葉は選ばれるものです。

(選ばない人もいるでしょうけど)

■大人がゆえ、

色々感じて、
混じり合った感情や意見の中で、

嘘ではないけど、
一番大きな感情でもないものを
オブラートに包んで、前向きな形で伝える、、、

そんなことを
行ったりするようにも思います。

それは相手を傷つけまい、
という気持ちでもあるし

自分が好かれたい、
という気持ちの現われでも

あるかもしれません。

■ただ言えるのは
諸々の心理を考えても、

「人は常に本音を言うとは限らない」

わけですし、

ありがたい言葉は
ありがたい言葉として受け取ったとしても、

本音を言うとは限らない、
ということを考えると

「自分の姿を誤認してしまう
危険性もある」

と言えます。

、、、とすると、

”現実をハッキリと見せてくれる、
曇りなき鏡のような存在”

(今回で言えば母・姉・妻)

はありがたいと思うべきであるし、

そういった人からのフィードバックは
最も多くの人が思うであろう意見として
受け取る必要があるよな、、、

と思ったのでした。

■誰しもが自分のことは
どこかかわいいものですから

”自己奉仕バイアス”

ともいわれるように、

自尊心を保ちたい気持ちから、
自分の良いところに着目してしまうこと、

少なからずあるように思います。

でも、そうしていると結果として
裸の王様になってしまい、
望ましくないことにもなりかねません。

■ゆえに、

【「イケてないよね」とずばり言ってくれる人】

例えば、身内がゆえに
率直なフィードバックをくれる人を大切にし

「やっぱりそうだったよね」
(やっぱり裸だったよね)

とありのままの自分を見つめることも
大切なことだよな、

などと思った次第です。

もちろんありがたい言葉は受け止め、
その優しさと言葉で自分を勇気づけつつも、

一方その言葉に甘えず、
自分の姿も正確に認識できるよう
冷静な目も持っていたいな、

と思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

マイスル・デイヴィスはブーイングを浴びた。
ハンク・ウィリアムズもブーイングを浴びた。
ストラヴィンスキーもブーイングを浴びた。
あなたもたまにブーイングを浴びないと何者でもなくなる。

ボブ・ディラン(米国のミュージシャン/1941-)

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