メールマガジン バックナンバー

2956号 2022年3月26日

「努力できる好きなこと」を見つけるための旅

(本日のお話 2445分/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
また久しぶりにクライアントと会食でございました。

やはり直接向き合って話をすると
リモートだけでは見えない、考えや価値観などが
垣間見えるものです。

短い時間でも”人となり”が見えて
良い関係ができるよな、、、と会食の効果を感じました。

お酒はあってもなくてもよいですが、
直接会うのも大事だな、と思った次第です。

(ランチミーティング、
4月はもっとやりたいなと思いました)



さて、本日のお話です。

少し前にSNSで尊敬している方が
紹介していたお話があるのですが、
そのメッセージが、胸にぐぐっと来ました。

今日はこのお話を皆さまにご紹介させていただくとともに、
学びと気付きを、ご共有できればと思います。

それでは参りましょう!

タイトルは、

【「努力できる好きなこと」を見つけるための旅】

それでは、どうぞ。

■先週の週末。

実家の愛知に帰った際に、我が姉が、
会社で「ある研修」を受講したと言っていました。

内容は、

「自分のパーパス(目的)を見つける」

という研修だったそうです。

職業柄、ものすごく気になるので、
あれこれヒアリングをしました。

へー、ほー、なるほど!と
たいへん参考になりました。

■個人的に印象に残ったのが、感想として
(勝手に使って申し訳ない→姉へ)

「確かにパーパスのような話は、
大事だと思う」

「が、まだ、”これだ”と思えるほどの
インパクトがあるものではない」

というコメントが印象に残りました。

■しかし、これ、よくわかります。

たしかにビジネス書のベストセラー
『7つの習慣』などでも、

「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める」

と語られており、その中で、

”「ミッション・ステートメント」を書く”

ことの大切さを語ります。
(これが一番大事、と著者のコヴィー博士は言っていました)

言葉は違えど、
パーパス、ビジョンなど
未来に杭を立てるようなものは、
自分の軸を決める上でも大切なことだと言われます。

■ゆえに、

例えば自分の過去を深ぼって、

・自分の大切な価値観を整理する
・自分の才能とは何かを整理する
・自分の燃えるもの(情熱)が何かを考える

などなど、

「自分の内側への旅」

を重ねていくこと、

自分の価値観や才能や情熱などを
見つけようとしていくプロセスで
原型になるような”何か”を見つけようとすることは、

『自分がエネルギーをぶつけられる何かを
発見する上で極めて重要』

だと思うわけです。

■しかし、です。

一旦、そのようなものを考えて
自分のミッションとかパーパスとか
それらしいものが見つかったら、
それで終わりかというとそういうわけでもない。

「自分の価値観と才能と情熱」と、
「社会の利害関係者のニーズ」が一致しなければ、

独りよがりになってしまい、
経済的にも営みを続けることが
難しくなるでしょう。

その結果として、

いくら自分がやりたいことでも
継続して努力することが難しくなる可能性も
高くなると思われます。

■、、、と前置きが
やたらと長くなってしまいましたが、

そんな文脈を踏まえて、
以下のお話をご紹介したいのです。

森岡毅さんの書籍『苦しかったときの話をしようか』の
「おわりに」に書かれている言葉とのこと。

とても力のある言葉だったので
ご共有させていただければと思います。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「本当に好きなことであれば、人間は努力を重ねることができる」と信じる方が得だろう。

この社会で結果を残す優秀なプロと呼ばれる人々は、
もれなく「その道で努力を積み重ねることができた人」と出会って、
その正体は「努力できる好きなこと」を見つけられた“発見の成功者“なのだ。

内面の声をよく聴いて、面白いと思える職能を見つけて飛び込み、
その中で働きながら世界を拡げていく、そして更に夢中になれる要素を見つけ出していく。

好きなことを見つけさえすれば、実はアリのようにはしんどくないのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)

とのこと。

■これを見て、
確かにそのとおりかもしれない、
と思ったのです。

パーパスでもミッションなどを、
研修で1日、2日考えて、

過去を振り返って、
才能や価値観などを言葉にしたとしても、

それはあくまでも

「”手がかり”とか”方向性”」

を見つけたにすぎません。

■自分が「努力できる好きなこと」を
”宝”だとするならば、

宝が埋まっているところは、
地図でいうと、どうやらこっちの方向だろう、
という目星をつけるのが「内省」であり、

その上で、実際に外の世界に出て、
足を動かして、あれやこれや試してみるのが
「見つける旅路」なのだと思います。

実際に色々やっても

その中には続くものもあれば、
続かないものもあって、

やらなきゃよかった、と思うものも
おそらくあります。

■ただ内省を続けて
自らの方向性を見つけ、

外に出ていき、新しいチャレンジを通じて
歩いて掘って探していくうちに、

自分の価値観・才能・情熱が重なるところと
そしてニーズが一致するところは
見つかってくる可能性が高まっていくのだろう、

と思うのです。

逆に言えば、それなくして
「努力できる好きなこと」が見つかって

そことピタッとハマることも
奇跡に近いものではないか、

とすら思います。

■自分が年を重ねルニしたがって

のやりたいことも能力も
少しずつ変容はしていくのでしょう。

そのように何をしたいのかを問い続けて、
そしてそのチャンスを得るべく足を動かし続けるから、

『自分が楽しく努力を重ねられるものを発見する』
『努力のつもりなくして、結果を残すことができるようになる』

のでは、と思います。

■私もキャリアを振り返りつつ
(まだまだ今も道半ばも良いところですが)

それでも

「自分がこの道であれば、
楽しく努力できる」

と思える方向性(人材教育・学び)は
見つかってきていると感じます。

ゆえに、このメルマガも
365日書き続けることができています。

そういう意味では、休みも関係なく
そればかりやっていても日々充実している、

と感じます。

(もちろん、クライアントの皆さまへの
責任もあるのでプレッシャーもありますが)

■、、、とつらつらと書いてしまいましたが、

パーパス、ミッション、
様々な言葉で自分自身の方向性を語る大切さが
語られていますし、

これから組織ではなく
個人がキャリアを考えることが求められる中で、
その傾向は更に高まると感じます。

いずれにせよ、
もし何かを力を注ぐものが見つかっていない、
ということがあるとすれば、

『「努力できる好きなこと」を見つけるための旅 』

を行うことがまずもって大事なのでは、、、
と家族の話やら、
SNSやらを見て思った次第です。

年を重ねるごとに興味の対象も
少しずつ変わったりするので、
ダーツのど真ん中がずれていく感じもしますが、
私も内に外に、探求と発見を続けていきたいと思いました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<本日の名言>

自己探求のたびに目的があることは良いことだ。
しかし、結局、大切なのは旅そのものなのである。

アーシュラ・K・ル=グウィン(米国のファンタジー作家/1929-)

==========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す