「頭ではわかるけど、実際は難しいよね」を乗り越える
(今日のお話 1555文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
先日は3件のアポイント。
またダイヤモンド経営塾でお知り合いになった、
Y部長より素敵な方々をご紹介いただき、
楽しい1日でした。
本当にご縁って大事と改めて思う今日この頃。
■本日のお話。
テーマは、
「スペースを空けるには練習が必要」。
では、どうぞ。
■いつものごとくテニスをしていた時の話。
テニスには「ボレー」という、
ネット際で相手の足元に落としたりする、
ノーバウンドで返す打ち方があります。
この「ボレー」の鉄則は、
『決して振ってはいけない』(=面に当てるだけ)
ということ。
これを無視して振ると、
あらぬ方向に飛んで行ったり、
ミスショットになったりしてしまいます。
・・・しかし、私はこれが苦手。
この”禁”をすぐに破ってしまいます。
フワッとした打ちやすそうな、
叩き込んだら気持ちよさそうなボールが来ると、
「決して振ってはいけない」
という鉄則を忘れ、
ラッキー!という感情に任せ振りかぶり
そしてホームランorネットをする。
ミスをして、
「ああ、またやってしまった。
頭では判っているのに、なんで振ってしまうんだろう」
とガックリとうなだれ、後悔する。
こんな初歩的なことを、
チャンスボールであればあるほど、
ついやってしまうのです。
■そんな反省をしていたときに、
大事だなとしみじみ思ったのが、
「7つの習慣」で言われる、
【刺激と反応の間にスペースを空ける】
という成功のための行動でした。
平たく言うと、
「何か嫌なことがあった時(=刺激がきた)、
一歩立ち止まって(=スペースをあけて)
それから行動しましょう(=反応を選択する)」
という話です。
先ほどのボレーで例えるならば、
「7つの習慣」の行動原則的に言えば
・チャンスボールがきた(=刺激)
・冷静に球を見て、ぐっとこらえて(=スペースをあけて)
・振らずに当てて決める(=反応を選択する)
というのが理想。
でも、残念ながら、
言うは易し行うは難し。
現実では、
・チャンスボールが来た(=刺激)
・よっしゃ!決めてやる!と大振り。ミス(=即反応)
で、「スペース」などなんのその。
どこかに飛んで行ってしまうのです。
そして、これを繰り返す。
■では、どうすれば、
【刺激と反応の間にスペースを空ける】
(=先ほどの例では、チャンスボールを冷静に処理できる)
ことができるのでしょうか。
このことを考えていた時に、
その答えは、
『練習』
の二文字しかないな、
とはたと気が付いたのです。
判りやすくするために、
先ほどのテニスの話で続けます
どんなへたっぴでも、常に
「ボレーは振らない」
「ボレーは振らない」
「ボレーは振らない」
「ボレーは振らない」
「ボレーは振らない」
と念仏のように唱えて、
その瞬間瞬間意識をして練習したとします。
すると、恐らく1万回もやれば、
さすがに”振らずに当てるだけ”の「理想のボレー」、
言い換えるならば「理想の反応」ができるようになっているはず。
実際、多くの上手い人も、
そんな地道な練習の果てに
「振らない美しいボレー」を身につけてきたのですから。
誰かにできて誰かにはできない、
なんて話は、きっとない。
■【刺激と反応の間にスペースを空ける】
という話は、実行が難しいとされる行動の一つ。
「頭ではわかるけど、実際そうはいかないよね」
そんな声をたくさん聞いてきました。
しかしながら、私たちは学ぶ生き物です。
理屈を知った後に、
失敗をしながらも、何度も言い聞かせ、
反復さえすればできるようになる、
そういうものではないでしょうか。
ボレーのチャンスボールも、
人間関係のイラッとした瞬間も、
”一歩立ち止まることが必要”という点では一緒。
そして、そのためには
『練習と反復』が避けては通れません。
理論を常に頭に置き
練習するから、自分のものにできる。
<「頭ではわかるけど、実際そうはいかないよね」
を超えるためには、練習と反復が必要>
このプロセス、忘れないようにしたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。