箱根50キロのトレイルランの完走失敗からの学び/舐めちゃダメだ
(本日のお話 2455文字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
週末の土曜日に、
来月の100キロマラソンに向けて。
「箱根の外輪山(通称:ガイリーン)」
の山道を、約50キロ仲間と走る、
という練習を行いました。
朝7時半に出発、終了は20時半。。。
(本当は13時位に終わると思っていた)
加えて、正規ルートは完走できず
裏道にて47キロのランで終了しました。
一言で言えば
”不完全燃焼”
でございます(汗)
そして今回の経験から、
走ることそのものよりも、
その行為の準備段階、心構えを含め、
振り返り、反省することがありました。
今日はそんな50キロラン(の失敗)からの
学びと気付きを、皆さまにご共有させて
いただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【箱根50キロのトレイルランの完走失敗からの学び/舐めちゃダメだ】
それでは、どうぞ。
■「4/23(土)ガイリーン走りません?」
10年来の友人で、
来月のウルトラマラソンを一緒に走る仲間から、
そんなお誘いを受けました。
長距離の練習になると
メンタルを試されます。
ちなみに1人だと、飽きます。
(まあ、そうですよね、、、)
ゆえに、長距離ランは
私のような寂しがりは仲間と一緒に、
励まし合いながら練習するのが楽なのです。
ゆえに、二言返事で
「いくいく!」
と参加することにしました。
■当日の予定としては、
東京から始発にのって、
箱根湯本駅に7:05着で待ち合わせとのこと。
私を含めた仲間3名と落ち合い、
駅のコインロッカーに荷物をいれて、
早速走り始めることになりました。
私の装備品は、
ペットボトル、
いくらかのお金、携帯。
またアミノ酸パウダー(足つり防止)。
それらをバックに詰めて、
とりあえず走リ始めました。
■今月なんだかんだで忙しかった、
でも、これまでも100キロ走っているし、
先月はまあまあ走ったし、
まあブランクがあっても、
50キロくらい大丈夫っしょ!
と思って走り始めますが、
異変に気付きます。
■それが、
「コースがガチの山道」
であった、ということ。
(あ、そういえば
トレイルマラソンといっていたな)
と仲間内の脳内でチャットのやり取りを
思い出しつつ、
足元を見てみると、履いてきた靴は、
”ズームフライ”というロード(舗装された道)で
ガンガンスピードを上げて走る用の靴でした。
しかもおNEWです。
厚底なので、不安定極まりなく、
石や木の根っこで、足首がカクカクなります。
なぜか私の頭の中で、
”山の中にある「車道」を走る”
という用語に変換されていたことが
原因だった、、、と気づきました。
■重ねて、もうひとつの事実に気づきます。
1000メートルくらい山を登った後に
「あれ?こんな山だと、
自販機とかコンビニもなくね?」
、、、ということに。
これまでも
「◯◯山の練習」みたいなのは、
やってきました。
ただ山道とはいえ、自販機が
どこそこにありました。
しかし、今回はガチの山道すぎて、
一向に自販機の気配すらない。
一緒に走っている仲間で
同じルートを走ったことがある人に
聞いてみます。
すると、
「あと15キロくらいは
何もないっすねー」
とのこと。
これもまた、なぜだか
自分の過去の経験から勝手に
”ランニングの練習スポットには
自販機が大体どこかにあるもの”
という脳内変換がされていたのでした。
■自分の勝手な解釈に愕然としつつ、
走りつつ、遅ればせながら、
今走っている「箱根ガイリーン」なるものが
一体どういうコースなのかを調べてみます。
すると、色々でてきます。
”トレイルランニングの
登竜門的なコースで難易度高め”
”これを走ったら
1人前のトレイルランナー”
”反時計回りのコース(今走っているコース)は
より難易度は高め”
と書かれていました。
どうやら、普通に練習を積む人も、
普通に12時間くらいかかるコースだそう。。。
■それを知らずに、
「ま、5時間くらいで終わるっしょ」
と突っ込んだ自分は、
装備品がなく、水も足りず、
日が暮れて真っ暗になった山の中で
ヘッドライトの装備がなく
どうしようもなくなってしまい、
結局正規ルートを走ることができず
コースアウトして下山し別ルートから走り、
最終的に13時間かかって
ボロボロになりながら
ランニングを終了したのでした。
合計47キロ。
あと少しですが、
結局完走は出来ませんでした。。。
■そして、ここで思ったこと。
それは走ることを通じて
・自分に打ち克つ、とか、
・諦めない心を持つ、とか
それ以前の話です。
当たり前なのですが、
やったことがある、経験があるからといって
(特に初めてのことについて)
『舐めてはいけない』
という原則のごとき教訓でした。
■私の場合、
これまでランニングの経験が
(ブランクはあったものの)
それなりにあったので、
「ま、大丈夫っしょ」とか
「こんな感じでしょ」という
思い込みが、どこかにあったのだと思います。
しかし、始まってからでは遅い。
走り始めてから
自分が準備不足だった
(水がない、靴がよくない、
栄養補給ができない、ヘッドライトがない)
と気づいても、
それは(当たり前ですけど)
時、既に遅し、なわけです。
■仮に、
自分がそのあたりの装備を意識して
バッチリと揃えていたら、
日暮れになる前に
正規コースを走り終えることが
出来ていたでしょう。
あるいは、
夜の山道でもヘッドライトを
予め準備しておくことで、
正規コースを最後まで完走することが
できたでしょう。
、、、そんなことを
反省の念とともに、思ったのでした。
■自分が無意識にかけているメガネ
すなわち、”ものの見方・考え方”を
「パラダイム」
と呼んだりします。
今回のケースは、
自分のパラダイムが、
”きっとこんな感じだろう”
と思考を止めてしまい、
準備をさせなくしていたようにも感じます。
そして一緒に走る仲間に
完全に依存をしていたように思います。
■経験が増えるほど、
無意識のメガネが色濃くなる。
そうすることで
望ましくない結果になることもある。
同時に、それらすべてを含めて
ランニングも、その他のあらゆることは
”自分の足で歩む物語”
であるがゆえに、
誰かに任せきり、というのは
厳しく戒めねばならない。
そんなことを
今回の箱根50キロランニングで、
学んだ次第でございます。
安易な思い込みは注意が必要。
自分の足で、しっかりと調べ、
準備をすること。
そんなことを感じた週末でございました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
責任を持って行動することほど、
判断力と意識を鋭くするものはない。
エリザベス・キャディ・スタントン(米国の女性解放運動家/1815-1902)
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