「1ヶ月に600キロ走る医師」から学んだこと ~固定観念を打破する~
(本日のお話 2253文字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は大学院のプロジェクトのまとめなど。
夜は、100キロマラソンで負ったダメージを
鍼治療で癒やしにいきました。
なんとなく、ウルトラマラソンが終わって、
宴の後感が出ておりますが、
6月に向けて早速、新たに走り出したいと思います。
頑張ろう!
*
さて、本日のお話です。
マラソン終わった、といいつつ
今日もマラソンネタで恐縮なのですが、
(ご興味がない方、ごめんなさい!
やっぱり先に謝っておきます、、、汗)
今回のウルトラマラソンで、
一つ、大きな内的変化がありました。
いわゆる
”パラダイム・シフト”
(ものの見方の大いなる転換)
というやつです。
スタート前に、数分間一緒だった
ランナー仲間との何気ない会話でしたが、
、
それが自分の世界観をガラリと変えたような、
そんな気もしているほどです。
100キロ完走できたこともそうですが、
レース前の彼との対話も、
今回のマラソンで得た収穫の一つでした。
、、、ということで、
本日はそのお話と、そこからの学びと気付きについて
皆様にご共有させていただければと思います。
それではまいましょう!
タイトルは
【「1ヶ月に600キロ走る医師」から学んだこと ~固定観念を打破する~】
それでは、どうぞ。
■Iさんという、男性がいます。
私が野辺山ウルトラマラソンに
参加し始めた6年前に、一緒に参戦し始めた
ランナー仲間でした。
大学卒業後、成長企業の人事に務めた後、
再度大学の医学部に入学し、
現在は医師として活躍されている、
経歴からして、エネルギーしか感じない、
そんな方です。
■彼は、途中までは
割とぽっちゃり体系で、
なんとか完走を目指す、という印象だったのが、
ある時を境に”ランニングに目覚めた”ように
見えました。
そこから、とてつもない追い込みをしたのでしょう、
・フルマラソンもサブ3を達成(全ランナーの3%未満)
・3年前のウルトラマラソンは10時間切り(50位/約2000人中)
という変態っぷり(失礼)を見せていただき、
人の可能性と伸びしろを
その背中で教えていただいたような、
そんな感覚を覚えたのでした。
■ランナーはランニングで
つながっているところがあるので、
普段やりとりするわけではありません。
それぞれが様々な仕事をしており
(会社員、経営者、医師、弁護士、税理士など)
趣味のランニングを通じて繋がる、
『越境的学習の場』
(=異なる多様な人からな学ぶ場)
にもなっている、とも言えそうです。
■そしてランニングでつながっている、
Iさんとも、レース前に10分ほど話をしたのですが
こんな内容で話をしました。
(日曜日 午前4:50 ※スタート10分前)
紀藤「ちなみに、Iさん、
月どれくらい走ってきたんですか?」
(心の声:おそらくいっても、
1週間に50キロくらい(1日10キロ)なのかな、、、
と思いながら聞く)
Iさん「600くらいですかね」
紀藤「ろ、、、600キロですか?!
毎日20キロ走ってるんですか?」
Iさん「はい、病院までの通勤が往復25キロなので、
走って通ってます」
紀藤「・・・・!」
、、、とのこと。
自分の”当たり前”が
塗り替えられた気がして、唖然としました。
確かに、彼はちょっと突き抜けている。
しかし、そのレベルとは思いませんでした。
■曰く、
・日々の生活にランニングを組み込むために、
ルートを色々と考えて、今に至った
・最初は「できるだろうか、、、」という不安もあったけれども、
やり始めてみたら体が慣れて、今ではそれが完全に習慣になった
・自分の中では、通勤をしている感覚。
すごいとか、褒められると変な感じがする。
・ただ、敢えて言えば、その生活を続けるためには、
夜11時には寝て、朝5時には起きる、というルーティンを守る必要があり、
そういった意味での努力はあるかもしれない
とのことでした。
■レースはどうなるかわからない、
だから完走を目指したいと言いつつ、
彼の目標としては参加者1500人中、
トップ10を目指すとのことで、
ウルトラマラソンのスタートの号砲が鳴った直後、
ギュンっと他のランナーを
みるみる差をつけてトップ集団に躍り出ていきました。
一気に加速して行く
彼のふくらはぎは美しく発達しており、
ガンダムのようにふくらはぎに
ブーストがついているかのように見えました。
彼のふくらはぎから吹き出しが出ていて、
「アムロ、いきまーす!」
という声がなんとなく聞こえて
来たようにも思いました。
■、、、という一連のランニングにまつわる話で、
そして、このエピソードから
私(紀藤)は大いに影響を受けた、という話です。
繰り返しますが、自分自身に
「パラダイム・シフト」
(ものの見方の変容)
が起こった気がしました。
一般ランナーの練習といったら
せいぜい1日10キロくらいなものだろう、
などと思っていたところ、
それを遥かに超えた距離を
習慣として走っている人がいる、、、
また、医師という
非常に忙しい仕事をされる傍ら、
そのような習慣を組み込んでいる人がいる、、、
ランニングという種目を
それくらい生活に密着させると決めた、
その覚悟も想像を超えていた、、、。
「固定観念の打破」
「前提条件が覆る」
そんな感覚を覚えたのでした。
■そこまで自分がやりたいのかどうか、
は論点となりますが、
ただ思ったのが、
『異質な他者と触れることで、
基準値が引き上げられる』
という変化は、
あらゆる領域で起こると改めて思いました。
■最近注目されている
『越境学習』
においても、
(自分のホームから、
未知のアウェイへと冒険することで)
”現状の前提と固定観念を疑い、
いかにしてこれまで味わったことのない違和感、
葛藤から学ぶこと”
が注目されています。
異質な他者と出会うことで、
固定観念の打破、前提を疑う、変革へと繋げる
ことが出来る、ともいわれています。
そしてまさに私も
一瞬のやり取りでも自分の土台を
大きく崩されたように感じました。
■”多様な人と付き合い
前提を疑うこと”。
言葉にすると単純になりますが
そのインパクトを改めて感じた次第です。
私ももっと出来ることが
あるような気がしたので、
学びも健康も仕事も。
日々の生活ルーティンを
改めて見直してみたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
人間は、自分の限界よりも、
ずっと狭い範囲内で生きている似すぎず、
色々な能力を使いこなせないままに放置しているのである。
ウィリアム・ジェームズ(米国の哲学者・心理学者/1842-1910)
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