「未来の自分」に助言を求める ージェフ・ベゾスの回顧録よりー
(本日のお話 2352文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件の個別コーチング。
その他1件のアポイント。
その他研修プログラムの開発と、
夜は10キロのランニング。
忙しいと言いつつ走る時間は取れるので、
結局は決めの問題なのだろうな、、、
と思うこの頃でございます。
*
さて、本日のお話です。
今月号のハーバード・ビジネス・レビューが
今流行の「パーパス経営」がテーマとのことで
パラパラとめくっておりました。
その中で、
パーパスとは違うテーマですが(違うんかい)
『偉大なイノベーターは負の感情といかに向き合ってきたのか』
シリル・ブーケ、シャン=ルイ・バルスー
という論文の内容が興味深いものでかつ、
そうだよな、、、と納得するものでもありました。
今日はそのお話の内容と学びと気づきを
皆様にご共有させていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【「未来の自分」に助言を求める ージェフ・ベゾスの回顧録よりー】
それでは、どうぞ。
■「新たな挑戦」には、
不安や迷いが付き物です。
「失敗したらどうしよう、、、」
「後悔するような結果になったらイヤだ、、、」
こういった思いが多くの人の胸中に
自然に発生することは想像に難くありません。
*
そして、世のイノベーターたち、
ジェフ・ベゾス、
ビル・ゲイツ
イーロン・マスク、
これらの失敗やリスクも
ものともしないような印象を持つ人々でも
起こりうる”心理的なつまづき(負の感情)”はあるものとし、
それらにどのように対処をすればよいのか、
そんなことを論じていたのが、
『偉大なイノベーターは負の感情といかに向き合ってきたのか』
シリル・ブーケ、シャン=ルイ・バルスー
の論文です。
■内容としては、
・数百人のイノベーターを対象に
インタビュー調査を行った
・対象者には成功したイノベーター、失敗したイノベーター
両者が含まれている。
・結果、多くのイノベーターは
「心理的なつまづき」を正しく認識できず、
苦慮していることがわかった
というお話。
■色々書かれていたのですが
「イノベーターの心理的つまづき」には、
どのようなものがあるかというと
・過剰な創造性により、好奇心と探求が暴走して、
本来の目的を見失ってしまう
・アイデアを生み出すことができても、
実行段階では自分の能力が役に立たなくなる
・自身のイノベーティブなアイデアが、
既存の経営幹部の信念と激突する
(=そして冷ややかな目で否定されて終了する)
など、イノベーターならでは
才能あふれるがゆえの「つまづき」が分析されていました。
■へー、なるほど、
「過剰な創造性で目的を見失う」
とか、面白いなあ、、、、
そんな体験してみたいものだなあ、
とちょっと羨ましくも見ていたのですが、
その中でひときわ興味深いと感じ、
かつ私のような一般人(?)でも
適用できそうと思えたテーマがありました。
■それが、こんな内容となります。
以下、本文から引用させていただきます。
(ここから)
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<「未来の自分」に助言を求める>
人は本能的に、起こりうるネガティブな結果を
誇張して考えることによって、
リスクのある選択を避ける傾向がある。
特に強力な拡大鏡となるのが
いわゆる「将来の後悔」だ。
みずからベンチャーを立ち上げても、うまくいかなければ、
自己批判にさいなまれるだろと想像する。
そうした感情に陥りたくないという思いから、保守的になる。
しかし、こうした傾向に抗うことは可能だ。
自身の取り組みが失敗に終わった場合に
生じうる痛みに目を向けるのではなく、
安全策を取ってアイデアを棚上げにした場合、
何年後かに自分がどう感じるかを想像してみるのだ。
*
(ジェフ・ベゾスがヘッジファンドのD・E・ショウに勤めていた際に
オンラインで書籍を販売するアイデアについて思いついた時)
ベゾスは数日悩んだ後、
自分の決断を別の枠組みから捉える方法を見出した。
年老いてから自分の人生を振り返る姿を思い描き、
「この会社を辞めたことを自分は後悔するだろうか」
と自身に問いかけたのである。
「私が考えたのは、自分が80歳になった時、
そんなことは考えないだろうし、
覚えてもいないだろうということでした。
しかし自分にはアイデアがあり、それを試してみなければ、
間違いなく後悔するということはわかっていました。
そのように考えてみるとすぐに、
やってみなければいけないという気持ちになりました」
※引用:ハーバード・ビジネス・レビュー 2022年6月号
『偉大なイノベーターは負の感情といかに向き合ってきたのか』
シリル・ブーケ、シャン=ルイ・バルスー P112-113
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(ここまで)
とのこと。
「これやったらいいんじゃないか?!」
と思ったときの、
「アイデアを実行に移す際の不安に
どのように対処するのかの心構え」
について、未来の自分に聞いてみよ、というわけです。
■これを見て思ったのは、
まず、もちろん物事の規模や、
社会的な影響力の大小に差はありこそすれ、
「何かをやってみようと思うときの不安な感情
というのは、誰もが共通している」
ということ。
そして2つ目が、
やるかやらないか判断する一つの基準が
【「未来の自分」に助言を求めるべし】
というのは、納得感があり同時に、
使い勝手が良いものだな、と感じたのでした。
■自己実現をするとか、
アイデアで世を変えるというのは、
ある意味一つの価値基準にすぎませんので、
すべての人がそうする必要があるとは思いません。
しかし、誰もの人生はなんだかんだ続いていくもので、
そこには納得感があったほうが、幸福には繋がりやすいのでは、
と思います。
その時に、もし自分の胸中に
「この選択を選ばなかったとしたら
自分は後悔するだろうか?」
という思いがあるのだとしたら、
その思いは大切にすることが、
長期的に自分にとって最適な答えなるのかも、
と私は感じました。
■私の好きな本『7つの習慣』で、
”自分のお葬式を思い浮かべて、
大切な人になんと言われたいか想像する”
というものが
「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める」
で書かれています。
シンプルですが、それに通ずるものがあるな、と感じますし、
大事な問いだな、と改めて思います。
やってみた後悔とやらない後悔を比較しつつ、
長い目で後悔がないような選択をしていきたい、
そんなことを思った次第。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人生のあらゆる活動について効率的であるための秘密は、
最大限に活動しながら、最大限にリラックスするということです。
オルダス・ハクスリー(イギリスの小説家/1894-1963)
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