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3045号 2022年6月23日

間違えて切り落としたミニトマトの再生物語

(本日のお話 2658文字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、マネジャーの皆様への
チームビルディング研修の2日目でした。

「マネジャーによる組織開発の実践」

とのことで、
凝縮した時間でのプログラムでしたが
無事終えることができました。

評価アンケートはこれからですが
皆さまに届いたような手応えを感じております。

大学院の授業のおかげで、
短い時間の中でもいかに密度を高めるかを
少しずつ形にできるようになってきました。
(まだまだですが)

価値をお届けできるよう
もっと学びつつ実践を重ねたいと思います。



さて、本日のお話です。

ごくごく私的な、
かつ些細なことなのですが、
ちょっとした驚き(と感動)がありました。

一言で言えば

”間違えて切り落としてしまった
ミニトマトの枝が、復活を遂げた”

というお話なのですが。

日常の
ちょっとした勇気を与えてくれた
ミニトマトの生命力に、

なんだか心動かされてしまいましたので、
今日はこのお話と、そこからの学びを皆さまに
ご共有させていただければと思います。

(論文を読む時間がないから、、、
こういう話題にしているわけではありません。
たぶん・・・汗)

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【間違えて切り落としたミニトマトの再生物語】

それでは、どうぞ。

■家庭菜園を初めて2ヶ月。

朝起きて、
ベランダに出ることが
日課になってします。

そしてプランターを見て、

「ミニトマトもすごい勢いで育っている。
自分も負けないように頑張ろう」

と思うのが日課になっています。

アブラムシが
イタリアンパセリにいっぱいついていて
げんなりすることもありますし、

枝豆は理由がわからないのですが
葉が茶色く枯れてしまっているのですが、

それでも植物の成長には
元気をもらえるものです。

■そんな中、

「摘心」

という言葉を最近知りました。

家庭菜園歴2ヶ月の、
超素人の私(そして妻)が
最近知った言葉です。

ミニトマトの苗を買って、
そして栽培し始めると、

最初は15センチくらいだった苗が
すでに90センチ近くまで伸びて、
ものすごい勢いで成長をしていきます。

「ミニトマトを甘くするためには、
”摘心”が必要なんだって」

妻がそういい、調べてみると、
こうありました。

**

「摘心(てきしん)」・・・

たくさんの花を咲かせたり、実をつけさせたり、
株のボリュームを増すために行います。

芽の先端を摘み取る作業のことで、
先端の芽、頂芽(ちょうが)を摘むと、
その下のふしにあるわき芽が伸びて枝数が増えるので、

花や野菜の草丈が抑えられると共にボリューム感が生まれ、
花はたくさん咲きます。

**

だそう。

■よくわかりませんが

新しい芽の先端を摘み取ることで、
栄養が必要なところに行き渡る。

なのでミニトマトが甘くなる。
(らしい)

じゃあ、これは
早速やらないとね!

とのことで
家で畑を持っている義理の父にも
LINEでやり方を聞いて、

「これが頂芽だろう」

ということでパチパチ
はさみで切っていきました。

■ん、これもかな?

これも枝が出すぎているから、
切ったほうがいいのかな?

せっかちな自分が

そう言いながら、
リズミカルに切っていると、
妻が「あっ!」と言いました。

「それは切っちゃダメなやつ
なんじゃ・・・」

よくよく見ると、
小さな枝を切ったつもりが、

切る場所を
一つ間違えたらしく

最も大きく育っている
2つに分かれた枝の一つの根本を、
ざっくり斬り落としてしまっていました。

■その枝を引くと、
ごっそり色んな葉っぱがついてきました。

よく見ると、そこには、
その苗初めてのミニトマトの実が、
うっすらと見えています。

それを見て、
申し訳ない気持ちなるととも、
陰鬱な空気がそこに流れました。

■「どうにかならないものだろうか」

と調べてみると、

「切った枝も土に刺しておけば、
復活するらしい」

(妻調べ)

一縷の望みをかけて
プランターの空いているところに
差し込んでみました。

翌朝、復活して、
根が張ってくれることを期待して。

■そして次の朝になります。

見てみると、
見事にしおれていました。

例えるなら、
数カ月間飲まず食わずで歩いた
フタコブラクダのコブのように

全体がシワシワのよぼよぼになっており、
その枝の生命は風前の灯、

といった様子でした。

■よくよく調べると、
急に土にさすのではなく、

「一度、花瓶に挿して、
土に戻すのが大事」

とあったようで(妻情報)

シワシワでもうこれは無理だろう、、、
と若干諦めつつも、

切った苗を花瓶に刺して
様子をみることにしました。

■正直、翌日はもう枯れているだろう、と思いました。

葉っぱは今にも落ちそう。
枝もふにゃふにゃになっている。

ですが、その次の日になっても
枯れる気配はありません。

3日目になると、まだ葉っぱはシワシワなのに、
何となく、ミニトマトのなりかけた青い実が
大きくなっているような気がする。

最後の命を燃やそうとしているのか、
と思いました。

4日経つと、別の花が咲き始めます。

シワシワの葉っぱはそのままなのに、
その生命力に感銘を受けていました。

■そして5日目、
ふと花瓶を見ると、

”切った枝から
根っこが生えてきた”

ことを確認し、

ミニトマトにこんな生命力があるのか、、、!

と驚きとともに、
ちょっぴり感動してしまいました。

あんなに崖っぷちに追い込まれたのに、
復活して、実を残そうともがき、
ついには根もはやし始めた!

■植物のDNAに組み込まれている
ごく自然な行為であり、

家庭菜園をしている人からすれば
ごくごく当たり前のこととも思います。

しかし、それでも私にはその様子が

”ギリギリからの粘り”

”切られても諦めなない”

という体育会系魂を感じ、

なんだか最近ややギリギリ感があり、

ここからもうひと頑張り行けるのか、
いけないのか、どっちなんだい

という中で
非常に元気づけられたのでした。

■人生色々とあるもので、

まるでミニトマトの枝を
バッサリ切られるように

「まさかのトラブル」

が、キャリアにも
その他にも、色々起こり得るものです。

まさに、VUCAの時代。

ただ、そんな“まさか”なこと、
トラブルやキャリアのつまずき(脱線)が
たとえあったとしても、

そこで腐らず、
切られたところから
もう一歩粘ろうとすること、

そしてその場所が水中であっても
根を生やそうとする姿勢は、
我々も学ぶことが大いにあるのではなかろうか。

そんなことを

「キャリア研修」について
最近もっぱら考える中で、

『ミニトマトの再生物語』

から原則のごときスタンスを学んだような気がする、

そんなことを思ったのでした。

なんの学術的な話でもありませんが、
ミニトマトが復活して嬉しかった、

と言いたかった、の巻でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

終わりというものはない。始まりというものもない。
始まりと思うのも自分、終わりだと思うのも自分。

フェデリコ・フェリーニ(イタリアの映画監督/1920-1993)

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