誓いを立て、無理やりやる
(今日のお話 2122文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です
金曜日夜は、気が付けば第四回になった
アチーバス会(教育ボードゲーム)。
合計12人で相変わらずの盛り上がり。
わざわざこのために甲府からお越し頂いたO様を始め、
皆さま、ありがとうございました。
ぜひまたやりましょう!
そして週末は
伝統工芸の「江戸切子」を体験しに亀戸へ。
あのグラスに綺麗な模様が入っているアレですが、
予想以上に難しく、日本の職人の魂を感じました。
結構最初から色々やらせてくれるので、
もしご興味があれば、オススメです。
面白かったです!
■さて、今日のお話は、
私が週末にHuluで何となく見た、
『イエスマン』という映画より。
大切にしたい気付きがありましたので、
皆さまに共有したいと思います。
■ちなみに皆さま、
『イエスマン ”YES”は人生のパスワード』
という映画を見たことはありますでしょうか。
ジム・キャリーが扮する主人公が、
どんな決断に対しても「YES!」と答え、
彼の人生に変化が訪れる、というストーリー。
2009年にヒットした映画ですが、
評価も高く、見た後、前向きな気持ちにさせられる、
素敵な映画です。
内容は、こんなもの。
(注:以下ネタバレを含みます)
主人公のカールは、
友人の誘いにも、
仕事のお願いにも、
隣人からの頼まれごとにも、
「いや、ごめん。ムリ」
と、すぐにNOというネガティブ男でした。
しかし、とある怪しいセミナー(?)をきっかけに、
あらゆる決断のときは必ず、
「YES!」
と答える、という誓いを立てます。
すると、あら不思議。
人との出会いや、昇進のチャンスなど、
思いもよらない幸運が訪れ、彼の人生は開けていきます。
さあ、このままハッピーエンド!
と思いきや、
もちろんそうはいきません。
彼は何でもかんでも、
自分の気持ちに関わらず
「YES!」
と言いまくっていたがゆえに、
事件が起こります。
主人公カールの最愛の彼女が、
「実はカールは、セミナーで誓ったから
”YES”と言いまくっていただけなんでしょ」
(愛の告白とか、そういったもろもろに関して)
と疑いを持ち、彼に別れを告げます。
カールは悩みます。
「何でもかんでも”YES”といえばいいってものではない。
時にはNOということも必要だ。
あのセミナーで”YES”となんでも答えろ、
と言っていたのは、もしかして違うんじゃないか・・・」
と。
そして彼は、セミナーの教祖に、
会いに行き、このように言います。
「あの”YES”と答える誓約は、なかったことにしてほしい。
何にでもYESとは、もう言えない」
すると、セミナーの教祖は
このように答えたのです。
『君は、私の教えを誤解をしている。
決断があったときに、”YES”と必ず答えよ、と言ったのは、
「YESと答えること」に慣れさせるためだったのだ。
形だけでも、”YES”と言っていれば、
いつか本心で、”YES”と言えるようになる。
それを知ってほしかった。』
■この教祖は、
ネガティブで、受身で、
何に対しても条件反射のごとく
「NO」と言ってしまう習慣のある彼を変えるためには、
<まずは強制的にでもやることが大事>
というわけで、
「誓って、やること」を求めたわけです。
でも、その本心は
「ついNOと言ってしまう習慣を断ち切らせるため」
だった。
実際、彼はそう誓約を守ることで
いつからか決断するときに、
つい“「NO」と言っていた習慣”を、
“「YES」と答える習慣”へと変えることができた。
■そして、このことは私達にとっても、
「自分自身を変える」
と考えたときに大切な教訓になるのではないか、
そのように強く思ったのです。
(今日お伝えしたいところがここです)
私たちは、誰にでも、
一つや二つ、「ついやってしまう」という、
“変えたい習慣”のようなものがあると思います。
例えば、主人公カールと同様、
”何か誘われた際に、つい尻込みして断ってしまう”
という人もいるかもしれません。
または、新しい企画を考える時など、
“リスクばかり考えて、結局何も行動出来ない”
という人もいるかもしれない。
しかし、このような
「つい、そうしてしまう習慣」を断ち切るためには、
劇薬が必要なことも、あると思うのです。
それこそ、カールがやった、
<誓いを立て、やる状況に追い込む>
というのも、一つの手。
皆の前で、宣言したり、
仲間を巻き込んだりしたら、
やらざるを得ない環境になります。
破ることもできますが、
自尊心が著しく傷つくので、
防衛的に「仕方がない、やるか」となりやすくなる。
だから、自らを変えることができるわけです。
■「7つの習慣」の冒頭で、
こんなことが言われています。
『習慣は太い縄のようなものだ。 しかし、断ち切ることはできる。
だが、そのためには、しかるべき
「知識」「やる気」「スキル」 が必要である』
この言葉を踏まえて言うのであれば、
<”良くない習慣”という縄を断ち切る」ための「スキル」>
の一つが、
先ほどご紹介した上記のエピソードの、
<誓いを立て、無理やりやってみる>
という話なのではないか、
と思うわけです。
イエスマンになる必要はありませんが、
「もし何かを変えたい、でも難しい・・・」
という事があるのであれば、
そのための一アイデアとして、
“誓いを立てる”
”周りを巻き込む”
”強制力を持たせる”
が有用なのではないか、
そのように思うのです。
誓って、そして無理矢理やる。
体育会系まっしぐらな発言ですが、
結構、侮れないと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。