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608号 2015年8月31日

誓いを立て、無理やりやる

(今日のお話 2122文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です

金曜日夜は、気が付けば第四回になった
アチーバス会(教育ボードゲーム)。

合計12人で相変わらずの盛り上がり。

わざわざこのために甲府からお越し頂いたO様を始め、
皆さま、ありがとうございました。

ぜひまたやりましょう!

そして週末は
伝統工芸の「江戸切子」を体験しに亀戸へ。

あのグラスに綺麗な模様が入っているアレですが、
予想以上に難しく、日本の職人の魂を感じました。

結構最初から色々やらせてくれるので、
もしご興味があれば、オススメです。
面白かったです!

■さて、今日のお話は、
私が週末にHuluで何となく見た、
『イエスマン』という映画より。

大切にしたい気付きがありましたので、
皆さまに共有したいと思います。


■ちなみに皆さま、

『イエスマン ”YES”は人生のパスワード』

という映画を見たことはありますでしょうか。

ジム・キャリーが扮する主人公が、
どんな決断に対しても「YES!」と答え、
彼の人生に変化が訪れる、というストーリー。

2009年にヒットした映画ですが、
評価も高く、見た後、前向きな気持ちにさせられる、
素敵な映画です。

内容は、こんなもの。
(注:以下ネタバレを含みます)

主人公のカールは、

友人の誘いにも、
仕事のお願いにも、
隣人からの頼まれごとにも、

「いや、ごめん。ムリ」

と、すぐにNOというネガティブ男でした。

しかし、とある怪しいセミナー(?)をきっかけに、
あらゆる決断のときは必ず、

「YES!」

と答える、という誓いを立てます。

すると、あら不思議。
人との出会いや、昇進のチャンスなど、
思いもよらない幸運が訪れ、彼の人生は開けていきます。

さあ、このままハッピーエンド!

と思いきや、
もちろんそうはいきません。

彼は何でもかんでも、
自分の気持ちに関わらず

「YES!」

と言いまくっていたがゆえに、
事件が起こります。

主人公カールの最愛の彼女が、

「実はカールは、セミナーで誓ったから
 ”YES”と言いまくっていただけなんでしょ」
(愛の告白とか、そういったもろもろに関して)

と疑いを持ち、彼に別れを告げます。

カールは悩みます。

「何でもかんでも”YES”といえばいいってものではない。

 時にはNOということも必要だ。

 あのセミナーで”YES”となんでも答えろ、
 と言っていたのは、もしかして違うんじゃないか・・・」
と。

そして彼は、セミナーの教祖に、
会いに行き、このように言います。

「あの”YES”と答える誓約は、なかったことにしてほしい。

 何にでもYESとは、もう言えない」

すると、セミナーの教祖は
このように答えたのです。

『君は、私の教えを誤解をしている。

 決断があったときに、”YES”と必ず答えよ、と言ったのは、
 「YESと答えること」に慣れさせるためだったのだ。 

 形だけでも、”YES”と言っていれば、
 いつか本心で、”YES”と言えるようになる。

 それを知ってほしかった。』


■この教祖は、

ネガティブで、受身で、
何に対しても条件反射のごとく

「NO」と言ってしまう習慣のある彼を変えるためには、

<まずは強制的にでもやることが大事>

というわけで、
「誓って、やること」を求めたわけです。

でも、その本心は

「ついNOと言ってしまう習慣を断ち切らせるため」
だった。

実際、彼はそう誓約を守ることで
いつからか決断するときに、

つい“「NO」と言っていた習慣”を、
“「YES」と答える習慣”へと変えることができた。


■そして、このことは私達にとっても、

「自分自身を変える」

と考えたときに大切な教訓になるのではないか、
そのように強く思ったのです。
(今日お伝えしたいところがここです)

私たちは、誰にでも、
一つや二つ、「ついやってしまう」という、
“変えたい習慣”のようなものがあると思います。

例えば、主人公カールと同様、

”何か誘われた際に、つい尻込みして断ってしまう”
という人もいるかもしれません。

または、新しい企画を考える時など、

“リスクばかり考えて、結局何も行動出来ない”

という人もいるかもしれない。

しかし、このような
「つい、そうしてしまう習慣」を断ち切るためには、
劇薬が必要なことも、あると思うのです。

それこそ、カールがやった、

<誓いを立て、やる状況に追い込む>

というのも、一つの手。

皆の前で、宣言したり、
仲間を巻き込んだりしたら、
やらざるを得ない環境になります。

破ることもできますが、
自尊心が著しく傷つくので、
防衛的に「仕方がない、やるか」となりやすくなる。

だから、自らを変えることができるわけです。


■「7つの習慣」の冒頭で、
こんなことが言われています。

『習慣は太い縄のようなものだ。 しかし、断ち切ることはできる。
だが、そのためには、しかるべき
「知識」「やる気」「スキル」 が必要である』

この言葉を踏まえて言うのであれば、

<”良くない習慣”という縄を断ち切る」ための「スキル」>

の一つが、
先ほどご紹介した上記のエピソードの、

<誓いを立て、無理やりやってみる>
という話なのではないか、
と思うわけです。

イエスマンになる必要はありませんが、
「もし何かを変えたい、でも難しい・・・」
という事があるのであれば、
そのための一アイデアとして、

“誓いを立てる”
”周りを巻き込む”
”強制力を持たせる”

が有用なのではないか、
そのように思うのです。

誓って、そして無理矢理やる。

体育会系まっしぐらな発言ですが、
結構、侮れないと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 上手くいっている人は、
その人自らそのような境遇を作り出している。

渋沢栄一""""

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