あこがれは、自分の心を波立たせる
(本日のお話 2032字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は終日、大学院関連の
『実践アクション・リサーチ』という書籍の
読書会に参加いたしました。
参加者は約10名でしたが、
大学院の博士課程後期の方、
現在師事している先生方を含め、
錚々たる顔ぶれ。
書籍について
1人1章ずつまとめたものを発表していきつつ、
1冊の本を1日かけて皆で読み解いていくのですが、
学びも深まりつつ、他者の考えに刺激を受ける
非常に濃厚な時間でした。
*
さて、本日のお話です。
人と触れると、自分のあり方を
考えさせられます。
今日はそんな勉強会に参加しつつ、
自分を振り返り思ったことについて、
自らの内側で起こった変化について、
ご共有させていただければ、と思います。
(極めて個人な話です、、ご容赦ください)
それでは、まいりましょう!
タイトルは、
【あこがれは、自分の心を波立たせる】
それでは、どうぞ。
■先日の読書会。
大学院の先生が2名。
博士課程後期の方が4名。
今通っている大学院から3名。
外部で人・組織に関われている方が2名。
自分がついていけるだろうか、
足を引っ張ってしまうのではないか、
という不安を感じつつ、参加をしておりました。
、、、が、結局、皆さん優しいですし、
わかりやすく説明してくれるので
大丈夫ではありました。
ややビビりながらでしたが、
参加してよかった!と強く思いました。
■一方、それとは少し違って
そして読書会の行間にて
(たまたまの流れではあったと思いますが)
参加されていた先生から
今の「アカデミックな世界の課題」について
お話を聞く機会がありました。
そして、実はそれがまた
読書会以上にインパクトがあることで
自分の中で深く
考えさせられるような時間に
図らずもなっていました。
■どういう話かというと、
ざっくりお伝えさせていただくと
こんなお話でした。
・アカデミックな科学の世界と
実践の世界との矛盾について
・科学で証明できる部分は多く見積もって3割、
それ以外の要素があるが、学術の世界は限定された部分を切り取って
その正当性を証明する、という構造になっている、など
・経営に資する組織開発という難しさ
(様々な立場があるため語れない)
・まだ領域が確立されていない、
しかし、価値があることについては
自分たちが自分たちの正当性を示せるように、
信頼できる機関を作るなど動いていく必要がある
・自分が持つ知見を、続く若い世代のために、
残し続けていくことが重要。そうしなければ、
未来も同じことが繰り返される
、、、とのこと。
■これらの話を聞いて、
自分の中に沸き起こった問いは
「自分自身がこれから残せるものとして、
一体何があるのだろうか?」
ということでした。
なんとなく、頭の中に
1年ほど前に読んだ、
エリクソンの人間の精神発達段階の
『Generativity(ジェネラティビティ)』
=「次世代の価値を生み出す行為に積極的にかかわって行く」
という成人の発達課題が
キーワードとして思い浮かびます。
自分は、何が残せるのか、、、?
■自分が年齢を重ねるにつれ
”これからの世代に
何かを残していける人”
に対しての憧れが生まれていることを
他者の話がトリガーとして働き、
自分の中で
”そうありたいけど、そうではない自分”
が浮かび、心をざわつかせます。
かつ、昨日の集まりは、
多くが博士課程という道を歩まれており、
(もちろんそれは一つの
キャリアの姿でしかありませんが)
専門性を確立していく道をひた走られている人たちであり、
そして自分のやってきたことを、
言葉と論理を用いて残すことができる力を
保有する人たちである、
と感じたのが、実に眩しく思え、
それもまた、良くも悪くも、
心が波立つような感情が生まれたのでした。
■共通点はありつつも、
普段接しない人と会うと、
実に刺激になります。
そしてそれらの他者の考え、生き様から、
自分自身を内省するきっかけになります。
それはわずか数時間や
数分の話かも知れません。
でも、その間でも自分の中で
「自分自身の専門性を
もっと確立していきたい」
と思いましたし
「論理的に人・組織のことも語ることができて、
実行し成果を出せる人になっていきたい」
とも感じさせられました。
同時に、(いつものことながら)
まだまだすぎる自分に悔しさも感じました。
■人は、誰かの背中をみて、
自分自身を考えさせられますし、
そういった世界に偶然か必然か触れることで
自分の目指したい像も作られていくものだと思います。
一人でいると、とても楽で、
誰にも害されることなく、
それでいいのだ、と居心地よくいられます。
ただ、他者に会い、刺激を受けることで
そうして右に左に揺らされていきます。
それはゆらぎとなり時に不安となりますが
そうした中で、自分なりに自分の立ち位置を
見つけていくことになるでしょうし、
できること出来ないことを含めて、
自分を受け入れつつ、作り上げるプロセスになるのだろう、
とも感じます。
他者と出会うことの威力、
そして改めて対面での会合の力を、
改めて感じた次第でございます。
■そして、自分に出来ることとして
目の前の大学院の課題、クライアントの課題に向き合い、
先人の理論、研究も学び、活用しつつ、
自分のレベルを粛々と上げていこう、
と気持ちを新たにした次第です。
目の前のことから、一歩ずつ進めていきたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
大切なのは、問うのをやめないことです。
好奇心は、それ自体で存在理由を持っているのです。
アルベルト・アインシュタイン(ドイツの物理学者/1879-1955)
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