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606号 2015年8月27日

人間関係における「絶対時間の法則」

(今日のお話 1660文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

先日は1件のアポイント。
夕方からは「ダイヤモンド経営塾」にて、
リーダーシップ育成などに関わる
indigo blueの代表を務められる柴田励司氏の講演を聴講。

その後は「ダイヤモンド経営塾」の同期の方と
焼鳥屋で飲み会。
(皆さま、ありがとうございました!とても勉強になりました)

■今日は講演を聴講した柴田氏のお話から、
「相性が悪い人と、どう付き合うか」
について感じたことを共有したいと思います。

では、どうぞ。


■ちなみに柴田氏は、
多くの企業において、
社長を務めてこられました。

売り上げを9倍に延ばしたり、
企業の再建を果たしたりと、
目覚ましい活躍をされて来られた本物の実力者です。

しかし、どれだけ素晴らしい能力を持ち、
人を惹きつける魅力があったとしても、
やはり人。

ですから、何を言っても意見が合わない、
あるいは対立してしまう、

「相性が合わない役員」
「犬猿の仲の経営陣」
もいたそうです。

しかし、距離が開いたままでは、
社長として会社を軌道に乗せることなどできない。

アイツは苦手だから

と距離を置いていたら、
ますます話さなくなって、更に間柄が悪くなる。

会社を前進させられない。


■そんな中、柴田氏は工夫をして、
ある答えを見つけたそうです。

それが、

【絶対時間の法則】

というもの。

ものすごくシンプルな話ですが、
要は

「一緒にいる絶対時間が長くなれば、相手との距離も縮まる」

という心理学的な話です。

だから、
「まずは一緒にいる時間を無理やりにでもとる!」
ということで、夕食を一緒に取る計画をしたとのこと。

相手も嫌がりますが
それでも、大事だと信じ、実行し続けます。

相性が悪いので、
最初はバチバチとぶつかることも。

例えば、こんな感じ。


「最近、高橋君(仮)がんばっているよね~。」
 どう思う?」

と言えば、

「何言っているんですか。どこ見ているんですか(冷笑)」

と、答えが返ってきて
「イラッ」としたり、

「あの映画、よかったよね~」 
と言えば、

「・・・全然わかっていませんよね。これだから素人は・・・」

といちいち癇に障る言い方で返ってくる。

それでも、一緒に過ごす時間を作る。


■そんなやりとりを、
”ある一定の時間(絶対時間)”繰り返していると、
心境に変化が生まれるそうです。

それは

【相性が悪いというよりも、”違う”だけなんだ】

と、ふと感じるようになったそうです。

”見方”や”考え方”が違うから、
意見がぶつかる、
あるいは話が合わない、

「ただそれだけである」、

そう思うようになったそうです。

違いを受け入れてしまえば、
経営者としてはその違いは、強みにすらなりうる。

違う視点で物事を見て、
批判してくれる、突っ込みを入れてくれる、

そう思えると、これを「ありがたい」と
思えるようになったそうです。


■柴田氏ほど、徹底して、
自分の意志を貫く、ということは難しいかもしれません。

ですが、誰であれ、
人間関係に生きているのが私達です。

そうすると、多かれ少なかれ、

「なんか話が合わない」
「いつもすれ違う」

という人もいるのではないかと思います。

そんな時、仕事上、どうしても離れられない、
一緒に歩む必要があるというのであれば、

一つの考え方ではありますが、
柴田氏の思考方法

・”絶対時間の法則”を意識して、とりあえず過ごす時間を増やす。

・ そして、お互い分かり合える可能性を高める。

・”違っていること”認め、あきらめる

というプロセスを真似してみるのも、
一つの手段になりうるかもしれない、

そんなことを思わされました。 


■「7つの習慣」でも、こんな言葉があります。

『私たちは世界をあるがままに見ているのではない。

 私たちのあるがままに世界をみているのだ。

          スティーブン・R・コヴィー』

自分の見ている世界、考え方が正しいとは限らない。

かといって、

相手の見ている世界が正しいとも限らない。

それぞれ自分の視点から、語っているだけで、
ただ”お互い違う”というだけ。

そんな前提に立つと、
苦手な人というのも、
「ただ違う」と認識でき、
関係を変えるきっかけになりうるのかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 十人中九人までは、
深く知ると、前より好感が持てる。

フランク・スウィナトン

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