人間関係における「絶対時間の法則」
(今日のお話 1660文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
先日は1件のアポイント。
夕方からは「ダイヤモンド経営塾」にて、
リーダーシップ育成などに関わる
indigo blueの代表を務められる柴田励司氏の講演を聴講。
その後は「ダイヤモンド経営塾」の同期の方と
焼鳥屋で飲み会。
(皆さま、ありがとうございました!とても勉強になりました)
■今日は講演を聴講した柴田氏のお話から、
「相性が悪い人と、どう付き合うか」
について感じたことを共有したいと思います。
では、どうぞ。
■ちなみに柴田氏は、
多くの企業において、
社長を務めてこられました。
売り上げを9倍に延ばしたり、
企業の再建を果たしたりと、
目覚ましい活躍をされて来られた本物の実力者です。
しかし、どれだけ素晴らしい能力を持ち、
人を惹きつける魅力があったとしても、
やはり人。
ですから、何を言っても意見が合わない、
あるいは対立してしまう、
「相性が合わない役員」
「犬猿の仲の経営陣」
もいたそうです。
しかし、距離が開いたままでは、
社長として会社を軌道に乗せることなどできない。
アイツは苦手だから
と距離を置いていたら、
ますます話さなくなって、更に間柄が悪くなる。
会社を前進させられない。
■そんな中、柴田氏は工夫をして、
ある答えを見つけたそうです。
それが、
【絶対時間の法則】
というもの。
ものすごくシンプルな話ですが、
要は
「一緒にいる絶対時間が長くなれば、相手との距離も縮まる」
という心理学的な話です。
だから、
「まずは一緒にいる時間を無理やりにでもとる!」
ということで、夕食を一緒に取る計画をしたとのこと。
相手も嫌がりますが
それでも、大事だと信じ、実行し続けます。
相性が悪いので、
最初はバチバチとぶつかることも。
例えば、こんな感じ。
「最近、高橋君(仮)がんばっているよね~。」
どう思う?」
と言えば、
「何言っているんですか。どこ見ているんですか(冷笑)」
と、答えが返ってきて
「イラッ」としたり、
「あの映画、よかったよね~」
と言えば、
「・・・全然わかっていませんよね。これだから素人は・・・」
といちいち癇に障る言い方で返ってくる。
それでも、一緒に過ごす時間を作る。
■そんなやりとりを、
”ある一定の時間(絶対時間)”繰り返していると、
心境に変化が生まれるそうです。
それは
【相性が悪いというよりも、”違う”だけなんだ】
と、ふと感じるようになったそうです。
”見方”や”考え方”が違うから、
意見がぶつかる、
あるいは話が合わない、
「ただそれだけである」、
そう思うようになったそうです。
違いを受け入れてしまえば、
経営者としてはその違いは、強みにすらなりうる。
違う視点で物事を見て、
批判してくれる、突っ込みを入れてくれる、
そう思えると、これを「ありがたい」と
思えるようになったそうです。
■柴田氏ほど、徹底して、
自分の意志を貫く、ということは難しいかもしれません。
ですが、誰であれ、
人間関係に生きているのが私達です。
そうすると、多かれ少なかれ、
「なんか話が合わない」
「いつもすれ違う」
という人もいるのではないかと思います。
そんな時、仕事上、どうしても離れられない、
一緒に歩む必要があるというのであれば、
一つの考え方ではありますが、
柴田氏の思考方法
・”絶対時間の法則”を意識して、とりあえず過ごす時間を増やす。
↓
・ そして、お互い分かり合える可能性を高める。
↓
・”違っていること”認め、あきらめる
というプロセスを真似してみるのも、
一つの手段になりうるかもしれない、
そんなことを思わされました。
■「7つの習慣」でも、こんな言葉があります。
『私たちは世界をあるがままに見ているのではない。
私たちのあるがままに世界をみているのだ。
スティーブン・R・コヴィー』
自分の見ている世界、考え方が正しいとは限らない。
かといって、
相手の見ている世界が正しいとも限らない。
それぞれ自分の視点から、語っているだけで、
ただ”お互い違う”というだけ。
そんな前提に立つと、
苦手な人というのも、
「ただ違う」と認識でき、
関係を変えるきっかけになりうるのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。