メールマガジン バックナンバー

3103号 2022年8月20日

「しみる薬」はよく効く

(本日のお話 1901字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は大学院のプロジェクトの介入施策の実施。

とある企業のマネジャー、リーダーに
コーチングの技法をお伝えいたしました。

ただ研修をやるのではなく、
理論と実践を結んで現場や経営に貢献するとなると
またぐぐっと難易度があがります。

自分なりに120%出し切れるよう
限られた時間の中でもたゆまず行動したいと思います。

自戒を込めて。



さて、本日のお話です。

仕事でも研修でも、
その他の何かしらの領域について成長するには

「フィードバック」

が不可欠であると感じます。

今日はこのお話について、
学びと気づきをご共有させていただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは、

【「しみる薬」はよく効く】

それでは、どうぞ。

■人は自分が可愛いものです。

相談をする時でも

なんとなく自分で
どんな答えが返ってくるのか

どんな答えがほしいのか

無意識に想像して相談をする相手を
選ぶことがある気がしています。

■アオハルっぽい
たとえをするならば、

「彼に告白しようかどうかと思うんだけど、
、、、、どう思う?!」

みたいなのでしょうか。

周りから見ていれば、

「結局、背中押して
欲しいだけでしょ!」

と見え見えであるように

”言われたい言葉”は
自分の中で決まっているという、アレです。

■そしてこれは、
10代のアオハルだけではなく、

大人になってからもそういう傾向は、
なきにしもあらず、と思います。

自分が可愛いものだから、
特に頑張った時は、

”痛みを伴う厳しいフィードバック”

はもらうと、
大ダメージがあったりします。

そして、大人になって、
痛みをしってしまったがゆえに、

そういった予測される痛みを
なんとなく避けてしまうことが
あるように思うわけです。

(、、、とお恥ずかしながら
私も、そういった側面が顔をだすことがあります)

■もちろん、大人なので、
目に見えて露骨に選ぶと、ダサいわけです。

ゆえに、

いいことしか言わない人を
選んでいないように見せて、

それでも

「それなりのことを言ってくれる適度な人」

を選んでいるのかもしれません。

つまり、フィードバック探求をしつつも、
安全圏から抜け出せていない、

ということかもしれません。

■では、どうしたら良いのか?

個人的には、

1,自分より視点が高い人

2、自分の成長を信じてくれる人

3,かつ率直に言ってくれる人

と言う3つが揃っている人は
かなり良いフィードバックがもらえる、

と思っています。



私で言えば、

・大学院の仲間・先生、
・コーチングの大先輩
・同業の人材開発・組織開発関連の経営者

などはそうです。

■その道で本気でやっていて、
妥協せずにやっている人。

そういった人は、

”細部の妥協点、未完成点”

を見事に見抜いてきます。

自分の作った研修プログラムでも、
自分が行っているコーチングでも、

一般的な人がみたら、
「いい感じですね」で終わってしまうところを、

そういった人が見ると、

◯◯の部分が熟考できていない、
✕✕の部分のワークの意図が曖昧である
△△の部分の説明がわかりづらい

など、多くのフィードバックをもらいます。

それは的を射ているからこそ、痛いものです。
でも、だからこそ、よく効くのです。

まるで、傷口にかける消毒薬のようです。

■余談ですが、
今ピアノを月1で習っています。

まあ、練習をしてちょっと上達して
先生に聞いていただくわけですが、

やっぱり毎回、更に上達するための
愛あるフィードバックを頂きます。

それは美しい曲を知っている
上位の先生だからこそのフィードバックです。

そのフィードバックを聴くと、
自分まだまだだな、と思います。

あるいは、家族もそうです。

普通の知人とかであれば
「へー、上手だね」で本音は言わないのですが、

身内の遠慮がない人に聞いてもらうと

「ヘタクソじゃん笑。音の粒がバラバラ」と
率直な声をもらったりします(汗)

、、、と、いうように

1,自分より視点が高い人

2、自分の成長を信じてくれる人

3,かつ率直に言ってくれる人

があってこそ、

人は自分の伸びしろを見つめることができて、
そして次のステージに自分を持っていくことができるのだろう、

と思ったのでした。

(ピアノにおける家族はよくわかりませんが)

■ということで、

率直かつ厳しいフィードバックは
どこかで避けていたり、

大人だからこそ、
なかなかもらえなかったりしますが、

厳しいことだからこそよく効くわけですし、
プロフェッショナルの道を目指すのであれば

そうしたフィードバックの雨あられに耐えて、
そして磨き上げたものを提供してこそなのだろう、

そんなことを自戒を込めて、思った次第です。

未完成だったとしても、
もっともっと、フィードバックを
もらいにいきたいと思います。

(、、、という話を妻にしたところ、

「でも頑張ったことは
(自分で)認めてあげていいと思うよ」

という言葉をもらいました。
厳しさも、優しさもどっちも大事ですね)

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人間はいかに円くとも、
どこかに角がなければならぬ。

渋沢栄一
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