たった一つだけでいい
(今日のお話 1443文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日はキャリア研修の実施と、
他、打ち合わせなど。
研修後の夜は、いつもお世話になっている、
保険会社のO様とK様と、懇親会へ。
(最高に楽しい時間を、ありがとうございました!次回を楽しみにしております。)
今日は、昨日の懇親会の際に、
「学ぶこと」について、
少し考えさせられるお話がありましたので、
皆様に、共有したいと思います。
■私は教育、研修事業に関わっていますが、
しばしば思うことがあります。
受講者の満足度とは、
「”知らなかったこと”を、教えてもらうこと」
によって生まれがちだよな、
ということ。
皆様も、自分に置き換えていただくと
わかると思いますが、
研修など”学び”の場面では、
「へえ、そうなんだ!」
「そんな考え方があるんだ!」
という「知らなかった(驚)!体験」をすればするほど、
自分自身「何だかできるようになった」という感覚を、
持ちやすくなるのではないでしょうか。
■しかしながら、
”「新しいことを、たくさん知ること」=「成長」なのか?”
と問うてみると、
それは違うのではないか、
と思うわけです。
先日、懇親会でご一緒させて頂いた、
大手保険会社のKさんより、
こんな話を聞かせていただきました。
「ある研修を受けて、私、変わったと思うんです。
その研修で言われたことは色々あったと思うんですけど・・・
結局、覚えていたことは一つだけ。
『部下の話を聞くときに、パソコンを見ながら話してはダメ』
ただ、それだけでした。
他は色々言っていましたが、忘れました(笑)
...でも、たったこれだけを気付き、実行しただけでも
物凄い効果があったな、と思ったし、
自分にとっては、生涯忘れられない研修になったんです。」
と。
■この話からお伝えしたいことは、
それが研修を通じてでも、
本を読むことを通じてでも、
”学び”において、
「想像もしなかった、”ウルトラCの超必殺技”をたくさん知ること」
で自分を変わる、
劇的に良い結果が出ること
を期待しないほうがよい、
ということ。
そもそも”学び”とは、
突き詰めると、結局すごーく当たり前な話になること、
多いのだと思います。
しかも、人は機械ではない。
だから、スゴいことを
何かを一度、聞いたからといって、
全部がその瞬間にできるようになるわけではありません。
ウルトラCの超必殺技を100を聞いても、
聞いたことの「1」ができるかできないか、
そんなレベルが現実だと思うのです。
■先ほどのKさんのお話では、
『部下の話を聞くときに、パソコンを見ながら話してはダメ』
という非常にシンプルな話が、
「一つだけ心に沁みわたり、実践した」
ということで、変化を感じ、
自分に大きな影響を与えた、と言います。
同様に、皆さまにも、
本を読んだり
時に何かの研修を受講したり、
学びを深められるときがあるかと思います。
そんなときに、
「新しい知識を100吸収しよう!」
と意気込むのではなく、
『一つだけ、実践できることを見つける』
と考え、書なり研修なりに向き合う方が、
結果として、自分を変え、望む成果を生み出すことに、
つながるのかもしれません。
■繰り返しになりますが、
人は”たった一つだけ”でも、
継続的に変えることができれば
目に見える変化が訪れます。
だからこそ、
・本を読んだり
・新しい体験をしたり
・研修を受けたときに、
”新しい知識を得られたかどうか”
以上に、
【”一つでもコレをしよう”と思えたものがあったかどうか】
というアンテナを立てていることが、
学びにおいては大事ではないだろうか、
そんなことを思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。