「鮮明にイメージできるかどうか」が、「実際にできるかどうか」に影響する
(今日のお話 2278文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
週末は友人に誘われ
初めてプロレスの試合を見に、両国国技館へ。
そして、一方いつもながらテニスの試合。
社会人に入ってから始めた人達が中心の、
ビギナーの試合ではあったものの、
何とか11人の中で優勝することができました。
(素人の集まりですが・・・汗)
そんな中、試合を振り返りながら、
「イメージをする力」の効果について、
強く思うことがありました。
ということで、今日はそのお話について共有できればと思います。
■ちなみに、私が参加したテニスの試合は、
”6ゲームを先に取った方が勝ち”
という試合ルールでした。
そんな中、初戦、全く集中できずにミスにミスが続き、
ボロボロと押され続けてしまいました。
そして、1ゲームも取れないまま、0-5に。
あと1ゲームで負けです。
テニスをやっている方はわかると思いますが、
結構、どうしようもない状況です。
でも、下手くそなりに、何とかあがきたい…。
そんなことを悶々と悩んでいた際に、
お世話になっているテニスのコーチ(松岡修造さんの後輩)
の言葉を思い出しました。
それは、こんな言葉。
『良いイメージを持つと、プレイの質は全然変わるんですよ!
つまり、精神面だけで飛躍的に上達できるんです』
と。
■「縮こまってプレイしていても、
どうせ、どうにもならない...(というか、何もせず負けそうなんだし)」
そう思って、日頃から見本にしているコーチの姿を思い浮かべました。
最近のテニスへのハマリ方は我ながら凄まじいので、
iPhoneで、コーチのサーブを撮影して、
時間を見つけては、スロー再生で何度も何度も見ていたので、
イメージだけはすぐに浮かべることができます。
そして、それに自分を写すように、サーブを構え、
スイングすることを想像しました。
・・・すると、不思議なことに、
0-5というもうどうしようもない状況から、
かなりいいサーブが入りだし、1ゲームを返しました。
調子づき、2-5、3-5と押し返していき、
最終的に6-5で逆転勝ちをすることができました。
そしてそのまま、続く2試合にも勝つことができ、
辛くも、優勝することができました。
(注:あくまで、ビギナーの大会です)
■何とか勝つことができた。
そんな充実感を持ちながら、テニスの帰り道に、
「なんで勝てたんだろう…?」
と反省と共に思い返したときに、その鍵は、
「イメージする効果」であると改めて感じたのです。
そして加えて、思ったことが、
【この「イメージする力」というのは
スポーツだけでなく、ビジネスにも当てはまるのではないか】
ということでした。
(前置きが長くなりましたが、ここからが今日、皆さまに共有したいお話です)
■しばしば言われることではありますが、
<人はイメージできるものでなければ、形にすることはできない>
という話があります。
例えば、
テニスでは、フェデラーが実際にやっている「股抜きショット」や、
野球では、イチロー選手が実際にやっている、
「バウンドした球をヒットにする」「背面キャッチをする」
「ノーバウンドでライトからホームへ送球する」
などのとんでもないシーンを目にして、
「あっ、こんなことができるんだ!」
と、はっとさせられる、そして自分も出来るかも・・・
と思う、そんな感じ。
■すなわち、上達するステップとは、
「そもそもこんなこと出来るんだ」と
“知る”ところから始まります。
そして、
「じゃあ、どうすればできるのだろうか」と考え、
出来ている人を徹底的に研究する。
すると、
「最初から最後まで鮮明にイメージできる」
という状態になる。
そして細部までイメージできるからこそ、
徹底的に真似をすることもできるようになり、
そのプロセスを経た上で、ようやく「自分の技」にできる。
それが“上達のステップ”なのでしょう。
そして、ここで特にお伝えしたい、
”上達へのステップ”の上で欠かせないことが、
「できている状態の、“鮮明なイメージ”を持っているかどうか」
だと思うのです。
例えば、私がコーチのサーブを何度も再生して、
舐め回すように見て見て、見つくして、
足の角度から、手の位置まで鮮明に覚えていたように、
あらゆることが“鮮明に”思い出されないと、
自分で再生することは出来ません。
というよりも、それでも再生はし切れない。
■そして、同様に、私たちのビジネスでも、
また、その他のあらゆることにおいても、
もし成果を上げようとするのであれば、
「成果を上げている人が、実際に何をしているのか」
を『鮮明に』思い描くことができなければ、
その域に到達することは難しいのではないか、
そう思うのです。
イメージすることが、自分をその行動に近づけます。
逆を言えば、イメージできないものは、
実際に行動することもできない。
と、するならば、
【自分が成果をあげたい分野において、
「どうすれば成果を出せるのかを、”鮮明に”イメージできるかどうか」】
が非常に重要になるのではないでしょうか。
営業であれば、営業の入り口から出口まで。
経理であれば、経理の入り口から出口まで。
マーケティングであれば、マーケティングの入り口から出口まで。
出来ている人が、
朝始まって、何に時間を多く使い、
何を勉強して、何をしないようにしているのか、
そんなあらゆるステップを“鮮明に”知ること。
もしわからないのであれば、
時に師匠を見つけ、教えを乞い、研究や勉強に時間を使う事も、
近道になり得るのかも知れません。
「7つの習慣」では、
『知的創造(イメージ)は、物的創造(形にすること)に先立つ』
という原則がある、と言います。
テニスでもビジネスでも、
「知的創造(=鮮明なイメージ)」は、
成果をあげる上で、常に忘れないようにしたいもの。
真似しているつもりで、
真似しきれていない自分の戒めも込めて。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。