学びは、ある世界に近づいたり、離れたりすること
(本日のお話 2648字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日金曜日は、朝から
大学院の先生との個別面談でした。
また台風による気圧の変化で
なんだか体調が不安定なこの頃。
本当に季節の変わり目とか
台風の前後などに体の変化をかんじるのは
「自分も生き物なんだなあ、、、」と思わされます。
*
さて本日のお話です。
今日はこの三連休で、
休み休みではありますが
論文などを書き進めるにあたって、
また先生との面談などを通じた
学びと気づきについて振り返ってみました。
そのお話について、本日は書いてみたいと思います。
タイトルは
【学びは、ある世界に近づいたり、離れたりすること】
それでは、どうぞ。
■「コーチングについて
色々調べられたんですね。
でも、他にも「上司の支援」ってありますよね。
どんなものを調べられていますか?」
祝日の金曜日の朝、
先生との面談の中で頂いた質問に、
ハッとした思いがするとともに
一瞬回答に間が空きました。
(そういえば最近、
コーチング一本で絞ってばかりだったな)
そう、自分を振り返り気づきます。
■面談では先生から
プロジェクトの進捗や論文について
アドバイスを頂きます。
この1ヶ月ほどを振り返ると、
論文自体を書き進める事はできておらず、
間連する先行研究や理論などを
読み進めたりという時間が続いていました。
そしてこのメルマガにて
調べたこと(主にコーチング)を記述し
気づいたら1ヶ月過ぎている、、、という日々。
そしてふと思えば、
「コーチング一本絞り」
で、虫眼鏡を覗き込むようにして
湧いた疑問を深掘っていました。
例えば、
・コーチングとは、どこかどこまでを
コーチングと定義できるのか
・コーチングのスキルとは
具体的にどのようなものを言うのか
・今回のクライアントの方に
最も役に立つコーチングの手法は
一体どのようなものか、、、
などなど。
■プロジェクトが進行しながら
知識がアップデートされていくものを
帳尻を合わせながら
参加者の皆様を巻き込んでいくことは
申し訳なさも感じつつも
始まったからには、
何かしら軸を決めて走ることが必要になるため
ひたすら「コーチング」について
細部を詰めていくことをしていました。
そうして今回のコーチング施策については
一旦、対象者に伝えるべきスキルと知識を特定し
それに準じたプログラムを
構築するように動いてきた、
というこの頃です。
■そんな虫眼鏡をずっと覗き込んでいた中で
投げかけられた質問が、先述の先生からの
「「上司の支援施策」には
コーチング以外にも色々あるけれど
なぜそれを選んだのか説明ができるか?」
という疑問です。
王道すぎる質問ですが、
「森の中の木」
(つまりコーチング)
に集中しまくっていたため、
広く俯瞰して考えることがありませんでした。
■ただ、改めて
このように問われてみると、
どんな領域でも、
その領域がどこに位置して、
他の領域とどのように関連しているのかを理解するこそ、
その領域に精通することなのだろう、
(と偉そうにも)思ったりするのでした。
そして、深く理解するためには
「近づくことと離れること」
を交互に行うことが必要だと
改めて感じさせられているのでした。
■「コーチング行動」でも、
それは大きな「支援行動」という
”森の中にある木”であるわけです。
なので、
”コーチングを取り巻く
「森」→「木」に至るストーリー”
を自分の中で理解しておくことで、
ぐっと知識の奥行きが深まると感じます。
*
例えば、言葉にすると
こんな感じになるのでしょうか。
(今の私の理解ですが、、、)
<組織におけるコーチングを取り巻く「大きな森」のお話>
↓↓
・組織行動の中で
「協力行動/協調的行動」の研究がある。
・その中に「支援行動」がある。
・支援行動とは、
「組織市民行動」「向社会的組織行動」
「組織的自発性」「文脈的業績」の概念の下位次元とされる。
*
<組織におけるコーチングを取り巻く「中くらいの森」の話>
↓↓
・支援行動には、大きく2つある。
短期的な支援行動と、中長期的な支援行動である。
・短期的な支援行動は
「職場での業務や仕事の円滑な遂行を目的とした支援」である。
・中長期的な支援行動は
「個人のキャリアや発達、成長、学習を促すことを目的とした支援行動」である。
(※参考:麓仁美(2019)”組織における協力行動のマネジメント:
仕事設計がメンタリング行動と向社会的モチベーションに与える影響”より)
*
<組織におけるコーチングの「大きめの木」の話>
↓↓
・そして個人のキャリアや発達、成長、学習を促す
上司支援として様々なものがある。
・そして上司支援として
「メンタリング」「1on1」「コーチング」があったりする
・また、メンタリング行動の中にも「コーチング」がある
1on1の行動の中にも「コーチング」があるなど、
それぞれの支援行動の定義は研究者によって様々な立場がある。
、、、などなど。
■上記に加えて、
・コーチングに含まれる具体的なスキル
(傾聴、質問、目標設定など)
・支援行動に関連する領域
(フィードバック、承認など)
・それらを支える考え方
(成人学習理論、経験学習、変容的学習など)
もあったりします。
というように、「森と木」でたとえると
その広大な領域についての手触り感を感じられます。
しかし、深ぼっていくと、
別の森にもつながっていることがわかったり
その森には地中に眠っている根っこの存在
(歴史やルーツ、前提としている考え方)
なども見えてきたりして、
頭の中がカオスになってきます。
ゆえに、上記でお伝えした
コーチングの森→木のストーリーも、
”今の私からみた一つの視点”
でしかないのでしょう。。。
■ただ、それらのものを
集めて、分類して、切り分けて
自分なりのストーリーを構築する中で、
その領域における探求が進み、
少しだけ、過去の自分に比べて
賢くなれるのではなかろうか、
と感じるのでした。
■こんな名言を思い出します。
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どんな分野の知識でも、それに熟達するには、
隣接するものについて学ばねばならない。
したがって何かを知るには、すべてを知らなければならないのだ。
オリバー・ウェンデル・ホームズ
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こんな名言も、思い出します。
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知れば知るほど、自分の無知を知る。
自分の無知を知れば知るほど、さらに学びたくなる。
アルベルト・アインシュタイン
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私のような一般人からしたら、
もっと知りたくなる、とまでに貪欲に思うには
至れておりませんが、
ただ無知を知り、謙虚になれる、
という影響はあるように思えます。
知らないことが広がり、
湖に浮かぶアメンボのような気持ちになりますが
コツコツやっていきたいと思った次第。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>(もう一回)
知れば知るほど、自分の無知を知る。
自分の無知を知れば知るほど、さらに学びたくなる。
アルベルト・アインシュタイン
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