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3138号 2022年9月24日

学びは、ある世界に近づいたり、離れたりすること

(本日のお話 2648字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、朝から
大学院の先生との個別面談でした。

また台風による気圧の変化で
なんだか体調が不安定なこの頃。

本当に季節の変わり目とか
台風の前後などに体の変化をかんじるのは
「自分も生き物なんだなあ、、、」と思わされます。



さて本日のお話です。

今日はこの三連休で、
休み休みではありますが
論文などを書き進めるにあたって、

また先生との面談などを通じた
学びと気づきについて振り返ってみました。
そのお話について、本日は書いてみたいと思います。

タイトルは

【学びは、ある世界に近づいたり、離れたりすること】

それでは、どうぞ。

■「コーチングについて
色々調べられたんですね。

でも、他にも「上司の支援」ってありますよね。

どんなものを調べられていますか?」

祝日の金曜日の朝、
先生との面談の中で頂いた質問に、

ハッとした思いがするとともに
一瞬回答に間が空きました。

(そういえば最近、
コーチング一本で絞ってばかりだったな)

そう、自分を振り返り気づきます。

■面談では先生から

プロジェクトの進捗や論文について
アドバイスを頂きます。

この1ヶ月ほどを振り返ると、
論文自体を書き進める事はできておらず、

間連する先行研究や理論などを
読み進めたりという時間が続いていました。

そしてこのメルマガにて
調べたこと(主にコーチング)を記述し
気づいたら1ヶ月過ぎている、、、という日々。

そしてふと思えば、

「コーチング一本絞り」

で、虫眼鏡を覗き込むようにして
湧いた疑問を深掘っていました。

例えば、

・コーチングとは、どこかどこまでを
コーチングと定義できるのか

・コーチングのスキルとは
具体的にどのようなものを言うのか

・今回のクライアントの方に
最も役に立つコーチングの手法は
一体どのようなものか、、、

などなど。

■プロジェクトが進行しながら
知識がアップデートされていくものを

帳尻を合わせながら
参加者の皆様を巻き込んでいくことは
申し訳なさも感じつつも

始まったからには、
何かしら軸を決めて走ることが必要になるため

ひたすら「コーチング」について
細部を詰めていくことをしていました。

そうして今回のコーチング施策については
一旦、対象者に伝えるべきスキルと知識を特定し

それに準じたプログラムを
構築するように動いてきた、
というこの頃です。

■そんな虫眼鏡をずっと覗き込んでいた中で
投げかけられた質問が、先述の先生からの

「「上司の支援施策」には
コーチング以外にも色々あるけれど
なぜそれを選んだのか説明ができるか?」

という疑問です。

王道すぎる質問ですが、

「森の中の木」
(つまりコーチング)

に集中しまくっていたため、
広く俯瞰して考えることがありませんでした。

■ただ、改めて
このように問われてみると、

どんな領域でも、
その領域がどこに位置して、
他の領域とどのように関連しているのかを理解するこそ、
その領域に精通することなのだろう、

(と偉そうにも)思ったりするのでした。

そして、深く理解するためには

「近づくことと離れること」

を交互に行うことが必要だと
改めて感じさせられているのでした。

■「コーチング行動」でも、

それは大きな「支援行動」という
”森の中にある木”であるわけです。

なので、

”コーチングを取り巻く
「森」→「木」に至るストーリー”

を自分の中で理解しておくことで、
ぐっと知識の奥行きが深まると感じます。



例えば、言葉にすると
こんな感じになるのでしょうか。
(今の私の理解ですが、、、)

<組織におけるコーチングを取り巻く「大きな森」のお話>
↓↓

・組織行動の中で
「協力行動/協調的行動」の研究がある。

・その中に「支援行動」がある。

・支援行動とは、
「組織市民行動」「向社会的組織行動」
「組織的自発性」「文脈的業績」の概念の下位次元とされる。



<組織におけるコーチングを取り巻く「中くらいの森」の話>
↓↓

・支援行動には、大きく2つある。
短期的な支援行動と、中長期的な支援行動である。

・短期的な支援行動は
「職場での業務や仕事の円滑な遂行を目的とした支援」である。

・中長期的な支援行動は
「個人のキャリアや発達、成長、学習を促すことを目的とした支援行動」である。

(※参考:麓仁美(2019)”組織における協力行動のマネジメント:
仕事設計がメンタリング行動と向社会的モチベーションに与える影響”より)



<組織におけるコーチングの「大きめの木」の話>
↓↓

・そして個人のキャリアや発達、成長、学習を促す
上司支援として様々なものがある。

・そして上司支援として
「メンタリング」「1on1」「コーチング」があったりする

・また、メンタリング行動の中にも「コーチング」がある
1on1の行動の中にも「コーチング」があるなど、
それぞれの支援行動の定義は研究者によって様々な立場がある。

、、、などなど。

■上記に加えて、

・コーチングに含まれる具体的なスキル
(傾聴、質問、目標設定など)

・支援行動に関連する領域
(フィードバック、承認など)

・それらを支える考え方
(成人学習理論、経験学習、変容的学習など)

もあったりします。

というように、「森と木」でたとえると
その広大な領域についての手触り感を感じられます。

しかし、深ぼっていくと、
別の森にもつながっていることがわかったり

その森には地中に眠っている根っこの存在
(歴史やルーツ、前提としている考え方)
なども見えてきたりして、

頭の中がカオスになってきます。

ゆえに、上記でお伝えした
コーチングの森→木のストーリーも、

”今の私からみた一つの視点”

でしかないのでしょう。。。

■ただ、それらのものを

集めて、分類して、切り分けて
自分なりのストーリーを構築する中で、

その領域における探求が進み、
少しだけ、過去の自分に比べて
賢くなれるのではなかろうか、

と感じるのでした。

■こんな名言を思い出します。

ーーーーーーーーーーーーーーー
どんな分野の知識でも、それに熟達するには、
隣接するものについて学ばねばならない。
したがって何かを知るには、すべてを知らなければならないのだ。

オリバー・ウェンデル・ホームズ
ーーーーーーーーーーーーーーー

こんな名言も、思い出します。

ーーーーーーーーーーーーーーー
知れば知るほど、自分の無知を知る。
自分の無知を知れば知るほど、さらに学びたくなる。

アルベルト・アインシュタイン
ーーーーーーーーーーーーーーー

私のような一般人からしたら、
もっと知りたくなる、とまでに貪欲に思うには
至れておりませんが、

ただ無知を知り、謙虚になれる、
という影響はあるように思えます。

知らないことが広がり、
湖に浮かぶアメンボのような気持ちになりますが
コツコツやっていきたいと思った次第。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<本日の名言>(もう一回)

知れば知るほど、自分の無知を知る。
自分の無知を知れば知るほど、さらに学びたくなる。

アルベルト・アインシュタイン
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