いい話を、「いい話」で終わらせない
(今日のお話 2839文字/読了時間3分半)
■おはようございます。紀藤です。
金曜日の夕方から、
第三回企業人事交流会を行いました。
約80名の方にお集まりいただき、
色々と情報交換をしていただきました。
お越し頂いた皆様、誠にありがとうございました!
まだまだ試行錯誤で作り上げたイベントでしたが、
第四回はディスカッションの時間を長くして、
よりご満足いただけるような会にしたいと思います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
また土曜日は、友人の社長宅にて、
世界のボードゲームを体験→ 東京湾の花火鑑賞
という贅沢な体験をさせて頂きました。
(S社長、Mさんを始め、
素敵な時間をありがとうございました)
そして極め付けには、
”プロテニスプレーヤーの井上雅さん”
とお会いさせて頂いたこと。
井上さんは23歳という若さで、
「7つの習慣」の愛読者であり、
何と「7つの習慣」の考え方を、
テニスのプレイに活かしている(!)そうです。
今日はそんな井上選手のお話から、
気付いたことについて共有させて頂ければと思います。
■テニスをお好きな方は、ご存じかもしれませんが、
井上雅さんとは、こんな方。
これまで、ジュニア時代に、
あの有名なウィンブルドンの大会でベスト4まで行かれたり、
現在も、世界を飛び回って遠征をしている非常に多忙な選手です。
見た目は、23歳のおしゃれな可愛らしい女性。
(ブログなどを見て頂くとわかると思います)
しかし、一たびプレイに入ると、
途端に人が変わったようになり、
完全なアスリートと化すそうです。
また、プロテニスプレーヤーは、
コーチを付けるための費用や、
遠征のための費用を、試合で勝ち、
自らで賄わなければなりません。
遠征にインドやカナダ、韓国などに行く時も、
田舎町に飛行機、電車を乗り継いで、
単身移動しなければならない。
まして女性であれば、危ない目に合う恐れも、
男性選手以上に多い。
かつ武者修行のような時期では、
お金の問題でコーチを付けられなかったり、
十分な練習ができなかったり、
せっかく素晴らしい才能があっても、
花を開かせらないまま、プロを引退する・・・
そんな現実があるそうです。
だからこそ、孤独と戦うこと、
かつ精神的なタフネスさ、
人からの協力を集める力、応援してもらう力、
テニスの強さだけでなく、
”人としての強さ”が求められる、
そんなお話を聞かせて頂きました。
■そんな井上雅さんは、
「7つの習慣」を読んだことで、
”人生が変わった”と目をキラキラさせていってくれました。
そして「7つの習慣」をテニスでも、活かしているんです、
と語ってくれました。
内容としては、こんなお話でした。
(※記憶を頼りにした、会話のイメージです)
紀藤:「7つの習慣」のどんなところが、一番印象に残っているんですか?
井上選手:
「自分の感情は自分で選んでいる」という内容のところです。
【刺激と反応の間にスペースを空ける】っていう。
今まで、「嫌なことがあったら、腹が立つもの」と、
「失敗したら、嫌な気分になるもの」と当たり前に思っていたのですが、
「7つの習慣」では”自分の感情は、自分で選択できる”といっていて、
その考え方自体が目からウロコだったんです。
紀藤:なるほど。テニスに活かせるところはあるんですか?
井上選手:
例えば失敗したときに、「ああ、やってしまった」とただ悔しがるだけか、
または「よいチャンスになった」とポジティブに思うか、
”自分の感情は、自分で選べる”という考え方があると、
今までただネガティブに思っていたことを、
別の捉え方で見られるようになったと感じるんです。
紀藤:他にもあるのですか?
井上選手:
あと、「ものの見方を変える」っていう・・・
【パラダイム】というところですね。
人はそれぞれ見方が違う、そう思うと、
今までイライラしていたこととか、
「パラダイムが違うのだから・・・」と冷静に見えるようになったり。
紀藤:そうなのですね。確かに”パラダイム”という言葉を知っていると、
違いがある、ということを常に思い出せますよね。
他にもあるのですか?
井上選手:
あとは、コーチとの関係も良くなりました。
【まず理解に徹し、そして理解される(第五の習慣)】っていうところですね。
今までコーチと喧嘩ばっかりだったんです。
「いや、自分は違う!」と自分の言いたいことが先につい先に来ていたのですが…
でも、「まず理解に徹すること」をしよう、とコーチの言わんとすることを
まず聴こうとしてみると、「コーチは自分のことを考えてくれている。
ただ、自分が思っている方法と違っていただけなんだ”とわかったり。
そうすると、素直にアドバイスを聞けたりして、
自分のプレイもより良くなったんじゃないかな、と思うんです。」
(後略)
■井上選手が、
「7つの習慣」でお伝えしている考え方を実生活に活かし、
そして”人生が変わった”と熱っぽく語っていただくお話を聞き、
私自身、とても嬉しくなってしまいました。
そして、この一連の会話から
私が強く思ったことが、
【いい話を、いい話で終わらせない】
という姿勢が、
自分自身を成長させる上で、
とても大切な要素ではないか、
そのように感じたのです。
井上選手は、「7つの習慣」を読み、
それを実際の自分の生活、テニスやプライベートに
応用しようとしました。
例えば、
・刺激と反応の間にスペースを空ける → 自分の感情のコントロールに活かす
・ものの見方(パラダイム)を変える → 色々な考え方を理解しようとする
・まず理解に徹し、そして理解される → コーチとの関係に活かす
こんな気付きを意識し、実際に実行にしました。
だから、「人生が変わった」と思えたのだと思うし、
成果を得ることができたのだと思うのです。
■しばしば、研修に参加したり、
本を読んだ方から、
「うん、すごくいい話ですよね」
とコメントを頂くことがあります。
これもまたありがたい話。
でも、「いい話」も自分の実際の生活に当てはめて、
それを実行してみなければ、何も変わりません。
極端な話、
「ただのいい話を聞いた」だけで終わるのであれば、
本を読んでも読まなくても一緒。
でも、もし学んだことを結果に繋げようとするのであれば、
当たり前のことではありますが
【いい話を、いい話で終わらせない】
(=自分に当てはめて、何が出来るか考える)
この姿勢を忘れないこと、
それが、学んだことを活かし、
自らを成長する上で、
とても大切なことではないか、
と改めて思ったのです。
■井上雅選手も、
今プロとして活躍されているのは、
「いいと思ったことは、すぐやってみる」
そんな姿勢があるがゆえなのでしょう。
そんな彼女を見習い、
感性のアンテナを高く、
あらゆる学びを自分事として捉える習慣をつけたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。