「先行研究をまとめる5つのポイント」からの学び ー知っていること・やってみることと・できることは全く違うー
(本日のお話 2005字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は6名の皆様への
ストレングス・ファインダーのフォローアップ。
その他、大学院の先生との
修士論文に相当するプロジェクトの
個別面談でございました。
*
さて、本日のお話です。
気づけば今年もあと2ヶ月ですね。
私も大学院の2年次のプロジェクトとして
山場を迎えております。
「もうそろそろ落ち着くから
そこで論文を仕上げよう」
と思いつつ、なんだかんだ
秋になってしまいました。
今日はそんな論文を書く中で思った、
気づきと学びついて、皆様に
ご共有させていただければと思います。
それでは、まいりましょう!
タイトルは
【「先行研究をまとめる5つのポイント」からの学び
ー知っていること・やってみることと・できることは全く違うー】
それでは、どうぞ。
■ここ2~3週間ほど、
仕事の方に集中しており、
あまり論文を進めることができませんでした。
文字にするというのは
結構骨が折れるもので、
論文のパートでは最初に
・クラアント組織について
・経営課題・人材課題について
・取り組むべき課題の特定
があり、中盤では
・先行研究・理論のレビュー
と続きます。
それを丁寧に、かつ話が飛ばないように
記述する必要があります。
日々メルマガをしたためておりますが、
全く別物でございまして、四苦八苦しています(汗)
■ちなみに私(紀藤)の
プロジェクト&論文は、
”コーチング導入プロセスの研究”
であり、
コーチングにまつわる
理論や先行研究をまとめております。
コーチングといっても
急にその話をするわけではなく、
・課題に関連する理論には
どのようなものがあるのか?
・職場内の支援行動には
コーチング以外に何があるのか?
・コーチングの類似概念には
どのようなものがあり、何がどう違うのか?
・コーチングによリ得られる成果は?
など調べていくと、
芋づる式にどんどん領域も広がっていくのです。
■それに加えて恐ろしいことに
実務に集中してしまうと、
どんどん記憶が薄れていきます。
読んだはずの論文が
脳内の片隅に追いやられて、
ちょっと間が空くと3歩戻っている、、、
みたいな感じ。
*
先生方が
「毎日ちょっとでもよいので
論文を進めていくことが大事ですよ」
と何度となく言われていましたが
その大切さを今、実感をしております。
■そして、色々と広がった
先行研究をまとめるためのポイントについて、
現在学んでおります立教大学大学院の中原先生が
こんなヒントをブログにて記載をしておりました。
先行研究のまとめ、
という観点でもそうですが、
複雑に絡み合った事柄をストーリーにする、
という視点でも、思考を整理し、
わかりやすく伝えるポイントである、
と感じます。
以下、引用させていただきます。
(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<先行研究をまとめる5つのプロセス>
1.【コレクション】
まず数多くの先行研究を集める
2.【クリティーク】
きちんとした批判的な読解をした上で
3.【ストーリー】
それらを「ひとつの筋(ストーリー)」にする
ストーリーにするときの前提は、先行研究同士の共通点や違いを
みつけ、それらをグルーピングしたり、対照させたりして、
あたかもひとつの物語のように配列します。
くれぐれも「並べただけ」にしないようにすることが大切です。
4.【フォーカス】
ほんでもって、少しずつ少しずつ話を狭めていって
5.【コネクション】
最後にリサーチクエスチョンにつなげる
あくまで1つのことで!!!
※NAKAHARA-LAB.NET、U-TOKYO
『先行研究をまとめる5つのプロセス、陥りやすい3つの罠』
http://www.nakahara-lab.net/2011/10/post_1803.html
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)
とのこと。
■ポイントは、
「ただ集めれば
いいってもんじゃない」
そうです(ギクリ)。
曰く
・先行研究の共通点していること
違っているところを見つける
・グループ化したり、対照させたりする
・その中で繋がりを見つけ、構造化して、
1点に絞る
とのこと。
■実際にやってみると、
ちょっと頑張っただけでは
できるはずはないと気が付きます。。。
1.【コレクション】
まず数多くの先行研究を集める
ことは(まだまだですが)
そこそこやってきたように思う一方、
改めて立ち止まって、
2.【クリティーク】
きちんとした批判的な読解をした上で
3.【ストーリー】
それらを「ひとつの筋(ストーリー)」にする
を行うというのは、
その内容を何度も読み、
噛み締めて熟考することがなければ
できないことなのだ、、、
とこのタイミングではありましたが
思ったのでした。
それはなんとなく
イメージができていたつもりでも、
文字にすると理解していないことがあらわになり、
大変なものであることに気づいたのでした。
(今更かい、という感じですが)
■そして学びの抽象度を高めると、
改めて、こんなことを思います。
それは、やリ方を聞いて
「ふーん、なるほどね」と思うこと、
つまり”知っていること”と、
「実際にそれをやる」ことは
全く違うということ。
当たり前のようですが、
本当にそうだな、、、と思いました。
表面的にできそうだと思いたい気持ちで
先送りにしていた弱い自分も垣間見えた気もしました。
実際に探究・試行錯誤し続けるというのは
心理的な抵抗感がありますし、
そしてその心理的な抵抗感、
自分のできなさ・至らなさを抱えながら
それでも足を出し続けた先に見える
「できるようになる」には、
多くの努力が必要なのだろう、
と思います。
■そういった意味で改めて、
《知っていると、やってみると、できることは全く違う》
と思いますし、
忙しくなり、
振り返って至らないことや
自分の努力や能力の不足感を感じること
集中して取り組む時間がない状況が続くと
色々と弱音を吐きたくなることもありますが、
どんな現状も良くも悪くも自分が選択して、
積み重ねてきた結果であることを受け止め、
ここから手を動かし続けていきたい、
自戒を込めて、そのように思った次第です
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
==========================
<本日の名言>
いつまでも無知でいたければ、
極めて効果のある方法がある。
自分の取るに足らぬ意見と知識に満足していればいい。
エルバート・ハバード
==========================