メールマガジン バックナンバー

3178号 2022年11月3日

「先行研究をまとめる5つのポイント」からの学び ー知っていること・やってみることと・できることは全く違うー

(本日のお話 2005字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は6名の皆様への
ストレングス・ファインダーのフォローアップ。

その他、大学院の先生との
修士論文に相当するプロジェクトの
個別面談でございました。



さて、本日のお話です。

気づけば今年もあと2ヶ月ですね。

私も大学院の2年次のプロジェクトとして
山場を迎えております。

「もうそろそろ落ち着くから
そこで論文を仕上げよう」

と思いつつ、なんだかんだ
秋になってしまいました。

今日はそんな論文を書く中で思った、
気づきと学びついて、皆様に
ご共有させていただければと思います。

それでは、まいりましょう!

タイトルは

【「先行研究をまとめる5つのポイント」からの学び
ー知っていること・やってみることと・できることは全く違うー】

それでは、どうぞ。

■ここ2~3週間ほど、

仕事の方に集中しており、
あまり論文を進めることができませんでした。

文字にするというのは
結構骨が折れるもので、

論文のパートでは最初に

・クラアント組織について
・経営課題・人材課題について
・取り組むべき課題の特定

があり、中盤では

・先行研究・理論のレビュー

と続きます。

それを丁寧に、かつ話が飛ばないように
記述する必要があります。

日々メルマガをしたためておりますが、
全く別物でございまして、四苦八苦しています(汗)

■ちなみに私(紀藤)の
プロジェクト&論文は、

”コーチング導入プロセスの研究”

であり、

コーチングにまつわる
理論や先行研究をまとめております。

コーチングといっても
急にその話をするわけではなく、

・課題に関連する理論には
どのようなものがあるのか?

・職場内の支援行動には
コーチング以外に何があるのか?

・コーチングの類似概念には
どのようなものがあり、何がどう違うのか?

・コーチングによリ得られる成果は?

など調べていくと、
芋づる式にどんどん領域も広がっていくのです。

■それに加えて恐ろしいことに

実務に集中してしまうと、
どんどん記憶が薄れていきます。

読んだはずの論文が
脳内の片隅に追いやられて、
ちょっと間が空くと3歩戻っている、、、

みたいな感じ。



先生方が

「毎日ちょっとでもよいので
論文を進めていくことが大事ですよ」

と何度となく言われていましたが
その大切さを今、実感をしております。

■そして、色々と広がった
先行研究をまとめるためのポイントについて、

現在学んでおります立教大学大学院の中原先生が
こんなヒントをブログにて記載をしておりました。

先行研究のまとめ、
という観点でもそうですが、
複雑に絡み合った事柄をストーリーにする、

という視点でも、思考を整理し、
わかりやすく伝えるポイントである、
と感じます。

以下、引用させていただきます。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<先行研究をまとめる5つのプロセス>

1.【コレクション】
まず数多くの先行研究を集める

2.【クリティーク】
きちんとした批判的な読解をした上で

3.【ストーリー】
それらを「ひとつの筋(ストーリー)」にする
ストーリーにするときの前提は、先行研究同士の共通点や違いを
みつけ、それらをグルーピングしたり、対照させたりして、
あたかもひとつの物語のように配列します。
くれぐれも「並べただけ」にしないようにすることが大切です。

4.【フォーカス】
ほんでもって、少しずつ少しずつ話を狭めていって

5.【コネクション】
最後にリサーチクエスチョンにつなげる
あくまで1つのことで!!!

※NAKAHARA-LAB.NET、U-TOKYO
『先行研究をまとめる5つのプロセス、陥りやすい3つの罠』
http://www.nakahara-lab.net/2011/10/post_1803.html

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)

とのこと。

■ポイントは、

「ただ集めれば
いいってもんじゃない」

そうです(ギクリ)。

曰く

・先行研究の共通点していること
違っているところを見つける

・グループ化したり、対照させたりする

・その中で繋がりを見つけ、構造化して、
1点に絞る

とのこと。

■実際にやってみると、

ちょっと頑張っただけでは
できるはずはないと気が付きます。。。

1.【コレクション】
まず数多くの先行研究を集める

ことは(まだまだですが)
そこそこやってきたように思う一方、

改めて立ち止まって、

2.【クリティーク】
きちんとした批判的な読解をした上で

3.【ストーリー】
それらを「ひとつの筋(ストーリー)」にする

を行うというのは、

その内容を何度も読み、
噛み締めて熟考することがなければ
できないことなのだ、、、

とこのタイミングではありましたが
思ったのでした。

それはなんとなく
イメージができていたつもりでも、
文字にすると理解していないことがあらわになり、

大変なものであることに気づいたのでした。

(今更かい、という感じですが)

■そして学びの抽象度を高めると、
改めて、こんなことを思います。

それは、やリ方を聞いて

「ふーん、なるほどね」と思うこと、
つまり”知っていること”と、

「実際にそれをやる」ことは
全く違うということ。

当たり前のようですが、
本当にそうだな、、、と思いました。

表面的にできそうだと思いたい気持ちで
先送りにしていた弱い自分も垣間見えた気もしました。

実際に探究・試行錯誤し続けるというのは
心理的な抵抗感がありますし、

そしてその心理的な抵抗感、
自分のできなさ・至らなさを抱えながら
それでも足を出し続けた先に見える

「できるようになる」には、
多くの努力が必要なのだろう、

と思います。

■そういった意味で改めて、

《知っていると、やってみると、できることは全く違う》

と思いますし、

忙しくなり、
振り返って至らないことや
自分の努力や能力の不足感を感じること

集中して取り組む時間がない状況が続くと
色々と弱音を吐きたくなることもありますが、

どんな現状も良くも悪くも自分が選択して、
積み重ねてきた結果であることを受け止め、
ここから手を動かし続けていきたい、

自戒を込めて、そのように思った次第です

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

いつまでも無知でいたければ、
極めて効果のある方法がある。
自分の取るに足らぬ意見と知識に満足していればいい。

エルバート・ハバード

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