相手の感情を受け止めらないとき、人はアドバイスに走る
(本日のお話 1418字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
さて、本日のお話です。
先日より読み進めている、
『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』
ケイト・マーフィ (著)
という書籍があります。
本日もその書籍より
心に響いたお話がありましたので、
皆様に学びと気づきをご共有させていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは、
【相手の感情を受け止めらないとき、人はアドバイスに走る】
それでは、どうぞ。
■先日のメルマガで
「ヘタな聞き手は”ずらす”
優れた聞き手は”受けとめる”」
というお話をご紹介させていただきました。
※詳細はこちら↓↓
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4350149/
■その中で、
「ずらす対応」、たとえば
相手の話に対して
自分の話を被せるような対応や
「~だよね?」と自分の意見に同調させるような質問は、
”会話におけるナルシシズムの表れ”
である、というお話がありました。
「ずらす対応」とは
自分の事を見てほしい、
自分が正しいと思いたいときに、
やってしまっているのではなかろうか、
という問いを投げかけられます。
■そして、他方
会話を”ずらす”のには
別のパターンもあるそうです。
それが
《ネガティブな感情に触れることを避けたい》
ために
ずらす対応やアドバイスをしてしまう、
というパターンです。
著書より引用させていただくと
”真摯な動揺している人や悲嘆にくれている人の話を聞いたときに
自分が相手の感情を苦痛に感じてしまうために、
その問題を解決してあげようとしたり、
安心させようと説得してしまうときに起こる”(P243)
といいます。
■本来なら、
”耳を傾けて、話し手本人が自身の感情を自覚し、
話を通じて自力で解決策を見つける”
ことを支援するのが望ましいです。
しかし、ネガティブな感情に触れると
聞き手はその感情に触れることが怖くなり、
このような”衝動”が
起こってしまう、といいます。
以下、引用いたします。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ネガティブな気持ちに触れたときに
やってしまいがちなこと>
・どんな気持ちか自分にも理解できる、と言う
・問題の原因を突き止める
・その問題についてどうすべきか言う
・相手の心配事を矮小化する
・無理やりポジティブな視点や陳腐な言葉を使って
違う見方をさせようとする
・相手の強さを称賛する
※ケイト・マーフィ (2021)『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』(P244)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
■非常に、わかります。。。
私事ですが、5~6年ほど前
ある友人が、大切な人を亡くし
大きな悲しみにくれている時がありました。
その時に自分はまさに、
この「相手の悲しみの感情」に対して
その場に立ち続けることに対して、
不安・困惑・つらさを感じたときがありました。
そして、その場をごまかすように
「◯◯は強い人だよ」
と励ましなのか、なんなのか
わからないようなことを
自分は口走っていました。
その瞬間、相手の目元が少し歪み、
「強くないですよ・・・」
と言った表情が、
今でも忘れられません。
*
自分にできる唯一のことは
”ただ共にいて
相手の話を聞くこと”
であったのに、
自らの居心地の悪さで
相手を更に追い込むような発言をしてしまったと、
未だにその時のことを
後悔することがあります。
■改めてこのお話を読んで、
相手のことを思ってと
表面的に語るアドバイスの内側には、
《ネガティブな感情に触れることを避けたい》
という自分の都合が入っている可能性がある、
このことを自覚しておきたい、
改めてそんなことを思った次第。
上記で引用させていただいたようは
”衝動”が起きたときは、
特に注意して聞けるようにしたいと思いました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
人生で最も輝かしい時は、いわゆる栄光の時ではなく、
むしろ落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来への完遂の展望が
わき上がるのを感じたときだ。
フローベール(フランスの小説家)
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