「メルマガは、書いた本人がほぼ忘れている」という事実から思うこと
(本日のお話 2082字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のコーチングと2件のアポイント、
そして夜は大学院の論文の記述でした。
*
さて、本日のお話です
お仕事の大きなプロジェクトで
マインドシェアがかなり持っていかれておりましたが
ようやく終了し、論文に集中し始めています。
(がんばらねば、、、)
その中で、自分がこれまでの読んだ論文を
改めて整理しているのですが
忘れまくっている事に気がつき(汗)
「人の記憶とはいかに頼りないものであるか」
を痛感するこの頃です。
今日は、そんな記憶の特徴から
知的に働く我々が持ちたい心構えについて思うことがございましたので
皆様に、気付きのご共有をさせていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【 「メルマガは、書いた本人がほぼ忘れている」という事実から思うこと 】
それでは、どうぞ。
■気づけばこのメルマガも
もうすぐ3200号を迎えます。
特に大学院に入ってからは、
巨人の知恵である論文を引用させていただいたりして
メルマガを書くことが増えました。
私の場合、
論文を読み解いてまとめるのは、
だいたい1時間位はかかります。
(内容の難易度や長さによりますが)
■なので、言ってしまえば
ナナメ読みしている本に比べ、
理解できている割合も、記憶している割合も
絶対に多いはずです。
ゆえに、これまでに熟読して
メルマガにまとめた論文を、
現在、大学院の自分のプロジェクトに活用しようと
集めているのですがその中で気づくのです。
それは
「あんなに時間をかけて書いたのに、
めちゃくちゃ忘れている」
という事実です。
■具体的には
現在、「職場内支援」について
どのようなものがあるのかをまとめていますが、
トピックとして
こんなのあったなー、くらいは
覚えているのです。
例えば、
・マネジリアルコーチング
・1on1
・メンタリング
・OJT
・カウンセリング
というテーマの存在は覚えてはいます。
しかし、もうちょっと掘り下げて
どこの誰が
どんな仮説を持ち
どんな研究を行い
どんな結果になったのか
などはビックリするくらい忘れているわけです。。。
■あれ、こんなの書いてあったっけ?と思い
読み進めていくうちに、ああそうだそうだ、
そんなイメージだった、と記憶が蘇る感覚を覚える、
そんな現状でございます。
そんな繰り返しに
自分の記憶の儚さに切ない気持ちを感じる
この頃なのでした。
■しかし、思います。
これはおそらく
私の記憶がよろしくない、
というわけではなく
「人は使わないと忘れる生き物」
であるゆえだと思うわけです。
たとえある一時、
一生懸命読んだ論文だとしても、
一生懸命参加した大学院の授業だとしても、
”思い出す機会がなければ
記憶の彼方へと押しやられてしまう”
のが現実なのでしょう。
限られた脳のCPU、節約しようとするのは
自然なことであるとも思います。
■では、完全に忘れたかというと
学んだことは記憶の引き出しの
奥の方にしまわれているだけ、
というのもまた一つの事実。
何かのきっかけがあれば
その記憶が蘇るスピードは、
ゼロからよりも圧倒的に早いのです。
そして「忘れる→思い出す→忘れそうになる→思い出す」を
何度も繰り返すと、
“知識が自分のものになる(いつでも引き出せるようになる)”
というのが人の一つの学びのプロセスでは、と思います。
■ゆえに、記憶すること、
そしてそれらを知的な取り組みで
継続的に活用できるようにするために大事なのは、
1)学んだことをメモして残す
2)検索できるように整理する
この2点は必須であろうと思われます。
すると必然的に、
メルマガ/ブログなどのプラットフォームに
言語として記録をすることで、
『自分の脳の拡張機能としての
”外部記憶装置”』
を持つことは
忘れる事が前提であり
かつどんどん情報が増えていく前提では、
知的格闘のための抑えるべき重要な武器になり得ると思ったのでした。
■ちなみにこれを「学習理論」に
(ちょっと無理やりですが)当てはめて考えると
『状況主義』
というキーワードを
連想することができそうでs.
「状況主義」とは、例えば
スターバックスの店員さんが
”オーダーの名前をフルでいくつも覚える”のは大変でも、
・略語を覚える
・略語をカップに書く
・お互いに連携し合う
(=つまり道具や他者などの「状況」を活用した知的活動を行う)
ことで上手くやれるという
そんな考え方のスタンスのことです。
でも、
「一度萬田ことを
思い出しやすくする仕組み」
はこの状況主義を連想させるもののようにも
私は感じました。
■知的な活動を通じて何かしらの
成果を生み出そうとする人はやっぱり
”いかにツールを使いこなすか”
は成果を生み出す上で
重要な問いなりそうです。
そんなことを
薄れている自分の記憶と、
その忘れかけたものを、
自分が書いたはずの
メルマガサイト「カレッジサプリ」
https://www.courage-sapuri.jp/
に検索を書けて記憶を取り戻すことを
何往復かする中で、感じたのでした。
■ということで、
「メルマガに書いたこと、
本人(紀藤)も結構忘れております」
という告白から、
”人は忘れる生き物”だからこそ、
”忘れることに対応した仕組み作り”を考慮して、
ツールや自分自身をマネジメントすることが大事である、
と思ったというお話でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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トマス・ア・ケンピス(ドイツの思想家)
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