今週の一冊『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 』
(本日のお話 1343字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は午前が大学院、
午後は論文を進めておりました。
なかなか進まないものですが、
やらねば進まない!と言い聞かせて
ちょっとずつ進めております。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は
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『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 』
原田 曜平(著)
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です。
■「Z世代」という言葉を
しばしば聞くようになりました。
人事系の仕事をしていても、
「最近の管理職が
Z世代の心をつかめるかが
ちょっと不安です」
みたいな声も聞きます。
そんなZ世代のトレンドや特徴について
いくつかのデータと、それを元にした著者の視点から
書かれた本が同書となります。
■ちなみに「Z世代」とは、
”Z世代、ジェネレーションZとは、
アメリカ合衆国をはじめ世界各国において概ね1990年代中盤から2000年代終盤、
または2010年代序盤までに生まれた世代のことである。
(Wikpediaより)
だそう。
明確に定義されているわけではないですが
それくらいに生まれた方々とのこと。
■いつの世の中も
「世代」に名前を付けて
理解しようという動きはあるものです。
言わずもがなの、
よく言われる世代一覧
「団塊の世代」1947~49年生まれ
「新人類」1960年代生まれ
「バブル世代」1965~69年頃生まれ
「就職氷河期世代」1971~82年頃生まれ
「団塊ジュニア世代」1971~74年頃生まれ
「ゆとり世代」1987~2004年生まれ
他、
「ミレニアル世代」1980~2000年生まれ
「Z世代」1990年代中盤以降
などがあります。
■そして、同書では
そんなZ世代が
どんな特徴の時代を生きてきたかゆえに
何に興味を持って、
どのような考え方を獲得しやすそうか、
についての考えを述べています。
例えば、
・スマフォが当然の時代
・LINE等のSNSが当然の時代
・鍵機能、ブロック機能で苦手な人とは話さなくてよい
・よって1対少数ではなく、1対多での影響を更に求める
・SNSによって、ゆるく細い繋がりが維持できる
・親と友達のような関係
などを紹介しから
『「同調圧力」×「チル(まったりする)」』
というキーワードで
同世代を特徴づけて語っています。
社会情勢、テクノロジー、トレンドなど
生まれ育った時代の特徴から
世代を理解しようとする試みとして参考にはなる、
と思いました。
■一方、否定的な意見も
ご紹介させていただくと、
正直なところ、「世代」のレッテルから
人を理解しようとすることは限界がある、
と思ってもしまいます。
これまた当然ですが、
世代の特徴よりも、
・パーソナリティ
・所属してきた文化
・家庭環境
などの影響もあるもので、
SNSに興味がある人もいれば
そうではない人もいる気もします。
本書では、主に著者の領域である
「広告業界データ」を取り上げて
Z世代を論じようとしているため、
また別視点からの分析があると
より説得力が高まりそう、、、
とも思った一冊でした。
■私もZ世代と呼ばれる方と
(つまり若い人々)
ふと思えば繋がるきっかけが
減ってしまいましたが、
これからの時代を作っていく人たちだからこそ
そういった方からも刺激を受けていきたい、
そんな事を考えさせられました。
上の世代が下を評論する、などではなく
お互いの違いを違いとして認め、
学び合うようなことができたらよいな、
そんなことも思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 』
原田 曜平(著)
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