メールマガジン バックナンバー

588号 2015年8月3日

目的なくして、生産性なし 

(今日のお話 2103文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

金曜日の夜は、第三回アチーバス交流会。
そして翌日、土曜日は、U社様にて
『5つの選択』という「生産性向上」をテーマにした研修でした。

金曜日のアチーバス交流会では、
大手保険会社、メーカー、金融業界、
人事、営業、マーケティング、などあらゆる業種・業界から、
合計10名もの”変人”(←褒め言葉です)が集まり、
大いに盛り上がりました。

この教育ゲーム、もう鉄板に面白いです。

また、土曜日の『5つの選択』の研修後は、
暑気払いとのことで、桃にスイカに日本酒に、
色々と御馳走になってしまい、
とても楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

受講者の皆様のご感想も聞けて、
「益々頑張ろう!」と決意を新たにした1日でした。

さて今日は、週末にお世話になったU社様のフォローもかねて、
「生産性を高める」ことをテーマに、
お伝えしたいと思います。

それではどうぞ。

■「生産性を高めよう」。

この言葉は、あらゆる業界・業種で、
誰もが一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。

残業問題、
時短勤務、
ダイバーシティ・・・

日本企業の問題としても取り上げられていますから、
「生産性」とは、最も注目される課題の一つなのでしょう。

では「生産性を高める」ためには、
どうすればよいのか。

次に気になるのは、この部分ですね。

この結論は何かというと、
生産性を高める研修の『5つの選択』では、
このようにお伝えしています。

”生産性を高めるためには、
「緊急ではないけれど、重要なこと(=第二領域)」に時間を使うこと”。

「緊急ではないけど、重要なこと」とは、
例えば、

・前もって計画をする
・仕事の仕組みをつくる
・人間関係を良好にする
・勉強をして知識を付ける
・健康に気を付ける

などのことです。


■確かに、考えてみれば、

「仕事の仕組みづくり」とか
「前もって計画をする」とか、
「勉強して知識を付ける」とか、
「人間関係を良好にする」
などができていれば、
仕事も上手く回るでしょうし、
生産性も高まりそうですよね。

・・・しかし、より深く、
もう一歩踏み込んで考えてみたいのです。

「勉強をすることが大事」
「人間関係作りが大事」
「仕事の仕組みづくりが大事」
etc.・・

『そんなこと言われなくても十分わかっている』

そうは思いませんでしょうか?

恐らく、ある程度、
社会人として経験がある人であれば、
上記の教訓は、百も承知の

”当たり前のこと”

だと思うのです。

しかし、実際は
そんな”当たり前”が出来ていない。

これが多くの企業での
「現実」だと思うのです。


■では、なぜ”当たり前”が出来ないのでしょう。

なぜ、「わかっているのにできない」のでしょうか。

その答えは何か。

その大きな理由の一つが、

”毎日忙しい中で、
なぜ「第二領域(=勉強や人間関係作り)」をわざわざやるべきなのか、
心底、腹に落ちていない”

こういうことだと思うのです。

「生産性を挙げて、何がしたいのか?」
「人間関係作りを通じて、どんな結果を得たいのか?」
「勉強をした結果、何を実現したいのか?」

これらのことが、
ワクワクしたような、明るい未来のカラーのイメージを伴って、
頭に思い描けていなければ、
忙しい竜巻のような日々の中、
時間をとって努力なんてできないわけです。

”ライ〇っプ”だって、
細く、しまった体で、
女の子に「課長カッコイイ!」とか言われたりしたいから、
時間と労力を割いて、厳しいトレーニングに挑戦できるのだし、

私も夜、テニススクールにどうしても行きたいから、
そんな日は朝からフルスロットルで頑張って、
仕事を早く終わらせよう、と思うわけです。

または、子供と過ごす時間が欲しいから、
何とかして10時間かかっていたことを、
8時間で終わらせようと思う。

つまり、
「どうしてもやりたいこと」があるからこそ、
生産性は高められるし、高めようと思える。

つまり、
目的が明確に描けていなければ、
「生産性の理論」をいくら伝えても、

「で、やる意味はなんだっけ?」
「いや、日々忙しいから改善活動なんてムリ」
となってしまい、
実現することはないのでしょう。

だからこそ、
「生産性を高めたい」と考えるのであれば、

【生産性を高めて、何を実現したいのか?】

が、カラーでありありと
ワクワクした感情を持って思い描けていることが、
前提条件として必要である、
そのように思うのです。


■繰り返しになりますが、

「勉強や人間関係作り」、
「仕事の仕組みづくり」などが大事だということは、
多くの人が周知の事実。

しかし、「知っていても」が「していない」のは、

”勉強をしたり、人間関係を良好にしたら、
どんな素敵な、ワクワクする未来が待っているのかが
イメージできていないから”

ということを忘れてはいけません。

いうなれば、

【目的なくして、生産性なし】

ということでしょう。


■ちなみに余談ですが、「7つの習慣」には、
習慣の順番に深い意味があります。

”第二の習慣 終わりを思い描くことから始める(≒目的・目標を持つ)”

があり、そして

”第三の習慣 最重要事項を優先する(≒生産性を高める)”

が来ています。

この順番にも、先ほどお伝えした

【目的なくして、生産性なし】

という意味が込められているわけです。

生産性と目的意識の関係、
本当に重要です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 一時間の浪費を何とも思わない人は、
まだ人生の価値を何も見つけていない。

            チャールズ・ダーヴィン

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す