お母さんの勲章
(今日のお話 1891文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は「7つの習慣」研修の2最終日。
いつも研修終了後に、
アンケートに書いて頂いたコメントを読むと、
非常に感慨深くなります。
「自分が今必要としていた答えが見つかりました」
「自分から変わることが何より大切だと気付きました」
など
書いてあるその言葉こそが、
変容のための第一歩なのだと思います。
受講者の皆様が、今回の研修を糧に、
実際の現場に活かして、成長して頂けることを、
心より楽しみにしております!
(そして、11月のフォロー研修でもよろしくお願いいたします。)
さて、そんな可能性溢れる受講者の皆様とお会いして、
本日は久しぶりに(!)、「7つの習慣」をテーマに
お話をお伝え出来ればと思います。
■ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
「7つの習慣」には、
”第二の習慣 終わりを思い描くことから始める”
という習慣があります。
(私、紀藤の人生も、この習慣で変わったと確信しています)
この習慣は、冒頭にこんな質問が投げかけられます。
『自分のお葬式で、自分の大切な人から、
”あなたはどんな人だった” と言われたいですか?』
・・・
ぜひ少し考えてみてください。
・・・
なかなかすぐには浮かばないと思います。
でも、この深い質問をじっくり考えることこそが、
「自らの理想の生き方」を見つけるヒントになる、
そんな話が投げかけられます。
そして、おそらく多くの人にとって、
そこで考え付く答えとは、
「あなたは”誰よりお金を持っている人”でしたね」 とか
「あなたは”偉く、権力のある部長”でしたね」 などの答えでは、きっとないはず。
誰もが、他の人に影響を与えたり、
記憶に残るような人となりたい、というような話に
思い到るのではないか、
そのように思うのです。
■「どんな生き方が素晴らしいか」。
そんな”深い問い”について、
考えさせられるある子供の手紙があります。
少し切ないお話ですが、
皆様にも、ぜひ共有したいと思います。
では、どうぞ。
【お母さんの勲章】
あなたは私を産むまでずっと父の暴力に苦しんでいましたね。
私が産まれて時、あなたは泣きながら喜んだんですね。
私が一歳の誕生日に、借金を抱えたまま父が自殺し、
借金を返すために昼はパート夜は居酒屋で仕事の毎日でしたね。
保育園では遠足のおやつは雑穀のおはぎでしたね。
小学校の給食費を払えない月もありましたね。
修学旅行のおみやげはご当地キーホルダーだけでしたね。
中学の制服は親戚のおさがりでしたね。
高校のお弁当はいつもご飯に梅干しと海苔でしたね。
無理を承知で大学行きたいと頼んだ時、あなたは反論しませんでしたね。
ごみ処理場から捨てる予定の参考書をもらいに行きましたね。
お金がかかるから私立は受けられず、国立専願受験でしたね。
センター試験の前日には初めて特上寿司を食べさせてくれましたね。
センター試験に失敗したけど、
あなたは最後まで諦めないよう励ましてくれましたね。
前期に落ちて、一度私は自殺しかけましたね。
あなたは怒ることもなく、ずっと私に謝り続けていましたね。
私もあなたにずっと謝り続けましたね。
そして私は気持ちを切り替えて後 私はその後も頑張って勉強して、
なんとか後期に合格することが出来ました。
あなたはずっと「おめでとう、おめでとう」と泣き続けてくれましたね。
でもあなたは入学の準備の時に急に倒れて病院に運ばれました。
医者が、癌が全身に転移していてこれから一週間が峠だと告げました。
私がただただ泣き続けている時にあなたは
「この体の傷や癌の一つ一つが
あなたを育てあげた立派な勲章なのよ。」
と微笑みながら言いました。
あなたは最後まで泣くことも苦しむこともなく、静かにこの世を去りました。
今私は医者になるために毎日一生懸命に勉強しています。
あなたの命を奪った癌に苦しむ人々を治療して助けたいから。
私が育った環境は決して恵まれてはいなかったけれど
あなたに生まれ、育てられて本当によかったよ。
ありがとう、お母さん。
(引用元:お母さんの勲章)
■いかがでしたでしょうか。
「あなたに生まれ、育てられて本当に良かった」
この一言に、
不遇の環境でも、それでも奮闘し続けた
「お母さんの人生の価値」が表されている、
そんなことを私は感じました。
冒頭で、
「自分が亡くなるとき、大切な人に、何と言われたいか?」
という問いをご紹介しました。
きっと、誰もが少なからず、心のどこかで、
「あなたのおかげで、幸せになれた」
「あなたに、いつも励まされ、勇気をもらっていた」
「あなたがいたから、この製品は誕生できた」
そんな、価値あることを言われる存在になりたい、
と感じているのではないでしょうか。
しつこいようですが、
仕事でも、プライベートでも、
自分がその役割を終えるとき、大切な人から
「こんな人だった」と言われるとしたら、何と言われたいか?
そんな質問を自分自身に投げかけてみることで、
見つかることもきっとあるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。