『心の傷を癒やすということ』を観て思うこと
(本日のお話 1655字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
3が日も明けて、
今日からお仕事の方も、
いらっしゃるかと思います。
私はまだ自宅療養中でございますが
だいぶ元気になって参りました。
いずれにせよ、
新年張り切ってまいりたいですね。
気持ちが大事。
*
さて、本日のお話です。
年末年始に見た作品の中で、
これは良かった!と思うものの一つが
『心の傷を癒やすということ』
(NHKドラマ 全1~4話)
http://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=6003
です。
このお話はぜひご紹介したいな、
と思いましたので、本日はこの作品についての感想も含め、
皆様にご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【『心の傷を癒やすということ』を観て思うこと】
それでは、どうぞ。
■このお話のストーリーは、
阪神・淡路大震災時に
自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに
奔走した若き精神科医を描いたドラマです。
震災後の心のケアの実践に道筋を付け、
日本におけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となった
安克昌氏がモデルになっています。
事実を元にしながらドラマとして
フィクションのドラマとして再構成した作品で、
一つの作品の中に、
いくつものテーマが含まれており、
とても素晴らしい作品です。
■個人の感想としては視聴をしながら、
・人の心とは何か
・家族の絆とは
・人との繋がりとは
なども考えさせられましたし
・一人の人間の生き様とは
・格好良い生き方とは
・プロフェッショナルとは
なども考えさせられるように
思いました。
そしてそれは、今の自分に
照らし合わせて振り返る機会にもなりました。
■ネタバレにならない程度に
刺さった物語の一部分を
お伝えしたいと思うのですが、
個人的に感銘を受けたのが、
主人公の安先生の「探究心」でした。
*
安先生は
在日韓国人として生まれ、
また厳しい父親から
「世の中の役に立て。自立せよ」
と言われ育ち
精神科医の道に進むことを悩みます。
■厳しい父親からは
原子力関連の研究職の道に進んだ兄と比較され、
「心なんて知るか!」と
精神科医になることを反対されます。
そして、その中で
精神科の第一人者の教授に
大学の廊下でこんなことを相談します。
「世の中の役に立つために仕事をしようとは
僕は思いません。
ただ、心が知りたいだけなんです。
人間の心が僕には何より大事で、不思議で,
興味深いものに思えるんです。
それだけで精神科に進むのは間違いでしょうか?」
対して、先生はこう返します。
「それでいいんじゃないの?
君がどういう精神科医になるのか、楽しみだ」
このやり取りが胸に残りました。
■純粋に知りたい、気になる。
この動機は、
実は一番大切で、
物事を始める原点になるものです。
そして、
その純粋なる興味を元に
自分の領域を掘り下げて、
目の前の人に向き合い、
いろいろな状況やタイミングが重なっていくうちに
「自分の価値観(情熱)」と
「世の中のニーズ」に重なり
どこかのタイミングで
車輪が大きく動き始めることもある
そんなものなのかもしれない、
と思いました。
(車輪が動かないこともありますが、
それはそれで意味があるし、美しい)
■そしてこのドラマでは
主人公の安先生が震災のケアを書籍にし
受賞したときも
「まだ僕は、何もできていない」
と悩みながら受賞されるシーンが
描かれていました。
きっとその道をひたむきに
進み続ける中で、
見えてくる相手(課題)は
一人の患者から、
より多くの患者へ、
そしてそれを生み出す社会の構造まで
視点が高くなっていくのでしょう。
■どの状況においても、
きっとまだまだと思い続けながらも
その時にできることを精一杯やるしかない
そんなスタンスを考えさせられましたし、
今いるステージで頑張る、みたいに
上がっていくことを目的とする
そんな前提を持っていることすら、
愚かに感じたようなシーンでありました。
■安先生が「心に興味がある」といったように
「○○への興味」が見つかり
早い時期にその道に進めた人は
専門分野として探究を進めるのでしょう。
ただ、そうではなく、
行きがかり上、今の仕事をしていて
でも、どこかのタイミングで
やっぱりこれが自分は興味があって、
気になってしょうがない、
という人のほうが
むしろ多いのでは、と思います。
それはそれで
今がタイミングなのだと思います。
キャリアは築き続けるものです。
■私も誰から見聞きした情報から
・10代は自分探しで学生の時に、
・20代は経験を広げて、
・30代は体力もあるのでたくさん経験を積んで
・40代からは不惑の歳。世に何を残すかを考え始める、
と思い、
そして自分でも
「そうあらねばならない」
と思っておりました。
ただ、
『心の傷を癒やすということ』を観て、
自分ができることの範囲が
どれほどのことかはわからないにせよ
自分の進んでいる道に対して
誠実に目の前の人に向き合うことに
注力していればいいのかもしれないな、
、、、そんな事を考えさせられました。
■いくつになっても、
無意味な比較、未熟な自分に対して
もどかしさを感じてしまいますが、
今年も一歩一歩進んでいきたい、
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
私たちは前進を続け、新しい扉を開き、
新たなことを成し遂げていく。
なぜなら、好奇心旺盛だからだ。
好奇心があればいつだって新たな道に導かれる。
ウォルト・ディズニー
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