ホランドの「六角形パーソナリティ・タイプの理論」(後編)
(本日のお話 1854字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は外部顧問として関わらせて頂いている
人事の皆様へのコーチングでした。
夕方はランニング15キロ、
その後大学院メンバーとの打ち合わせでした。
*
さて、本日のお話です。
昨日は、キャリア理論における
「六角形パーソナリティ・タイプの理論(前編)」
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4397878/
をお伝えさせていただきました。
今日は後編として、
続けさせていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【ホランドの「六角形パーソナリティ・タイプの理論」(後編)】
それでは、どうぞ。
■「タイプ分け(類型化)」というのは、
わかりやすくて、面白いですよね。
・血液型占い、
・動物占い、
・しいたけ占い(?)
という占い的なものもあれば
(生年月日でタイプ分け)
・MBTI
・ストレングス・ファインダー
・VIA
など自分のパーソナリティや
強みなどを元にタイプ分けするものもあります。
(占いはタイプわけなのか
不明でございますが、、、)
■”自分という存在”は
複雑で、掴みどころがないので、
わかりづらいものです。
でも、自分のことを
皆知りたいし、知ることで
選択がしやすくなるのも事実。
その中で
ある側面から”類型化”して
「あなたは○○タイプですね」
と判断できるのは、
自分という存在の解像度を高めるために
役立つ方法ではあります。
もちろん、それは
ごく一部の判断となりますが。
■その中で、先日ご紹介した
『六角形パーソナリティ・タイプの理論』
という6つの類型。
これは、
「パーソナリティと職業の
交互作用のモデル」
とされているのが特徴です。
どういうことかというと、
「パーソナリティ」と
「環境(職業)」の両面を踏まえた類型化
が特徴なのです。
■開発したジョン・ホランド曰く、
1)多くの人々の”パーソナリティ”は
「6類型」にわけられる
2)我々が生活する”環境”も、
「6類型」にわけられる
といい、以下の6つの類型を示しました。
・Realistic:現実的
・Investigation:研究的
・Artistic:芸術的
・Social:社会的
・Eterprising:企業的
・Convertional:慣習的
繰り返しますが、
”「パーソナリティ」と
「環境(職業)」の両面を踏まえた類型化”
が特徴です。
■さて、では具体的に
上記の6つの類型ですが、
どのような内容なのでしょうか。
以下、簡単に解説いたします。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【六角形パーソナリティ・タイプの理論(=RIASEC)】
<「R」:現実的(Realistic)>
{特徴}
・物、道具、機械などを扱うことを好み、
秩序的、組織的な操作を伴う活動を好む。
(例:技術者、機械オペレーター)
<「I」:研究的(Investigation)>
{特徴}
・数学、物理、生物学などに興味があり、
好奇心が強く学究的
(例:研究者、学者)
<「A」:芸術的(Artistic)>
{特徴}
・言語、音楽、美術などの能力があり、
創造的で独創的、発想が豊か
(例:ミュージシャン、デザイナー)
<「S」:社会的(Social)>
{特徴}
・友好的で対人関係を大切にし、
コミュニケーション能力に優れている
(例:教員、販売員)
<「E」:企業的(Eterprising)>
{特徴}
・外交的で精力的、リーダーシップや説得力がある
(例:放送ディレクター、会社経営者)
<「C」:慣習的(Convertional)>
{特徴}
・情報やデータを秩序立てて整理することができ、
綿密で責任感がある
(例:事務員、会計士)
※木村周, 下村英雄. (2022). 『キャリアコンサルティング理論と実際 専門家としてのアイデンティティを求めて』. 一般社団法人雇用問題研究会 P68
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
(ちなみに、この診断は
「ホランド 診断 簡易」
で調べると、簡易なテストがネットで可能です)
■上記の結果から、
自分のパーソナリティと環境が
重なる部分が見えるとのこと。
ちなみに、私は
・社会的(Social)
・芸術的(Artistic)
が半分半分くらいでした。
■こうしてみると、
”自分という存在=「雄ネジ」が
当てはまりそうな環境=「雌ネジ」は
どこにあるのか”
を探すための一助になりそうです。
(「ペグ理論」と言います)
■ちなみに、これらは
”18-30歳の間に
個人を特徴づけるタイプは決まる”
という理念にこの考えは立っており、
その後は一般的に変更させるのは
困難である、
と述べています。
このテストは
大学生を対象に考えられたものでした。
ただ、
”日本の研究でも、
中年期の職業人のキャリア・カウンセリングの実践、
転籍・出向の研究の応用などを通して、
若年者だけでなく、中高年者の職業行動の理解に有効”
という感触も得ているそうです。
■ということで、
ご興味がある方は
ぜひやってみていただけると
発見があるかもしれませんね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の明言>
全世界を知って
おのれ自身を知らぬものがいる。
ラ・フォンテーヌ
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