山中教授のランニング話から学ぶ ー成長の秘訣は「M化」することー
(本日のお話 2653字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は管理職の皆様への
ストレングス・ファインダーを活用した
チームマネジメントをテーマにした研修の実施でした。
また、15キロのランニング。
*
さて、本日のお話です。
今年5月に参加する
「野辺山ウルトラマラソン(100キロ)」に向けて
ちょっとずつ準備を始めております。
ふと自分のランニング履歴を見返すと
自分では結構走っているつもりでも
実は、毎月60~80キロくらいの走行距離でした。
これはランナーの中では
決して多い方ではありません。
ちゃんとデータを活用しながら
自分の練習量も測っていこう、と思うこの頃であります。
*
その中で、先日読んでいた
ランニング雑誌の記事が
多いに刺激になりました。
今日はそのお話についての学びを、
皆様にご共有させていただければと思います。
それではまいりましょう!
タイトルは
【山中教授のランニング話から学ぶ ー成長の秘訣は「M化」することー】
それでは、どうぞ。
■月刊ランナーズ3月号の
対談の見出しに、こうありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
新春対談 山中伸弥×弓削田真理子
「研究もマラソンも、
限界を決めなければ実現できる」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんとも、アツい見出しです。
”限界を決めなければ実現できる”。
年齢やら経験などで
自分で限界を決めがちなこの頃、
真っ直ぐで、元気をもらえる言葉です。
■さて、
こちらの対談は
・京都大学iPS細胞研究所名誉所長である
山中伸弥教授と
・フルマラソンマスターズ(60-64歳)
世界記録保持者の弓削田真理子氏が
ランニングについて
持論などを語り合う内容となっています。
ちなみに、
山中教授はもうすぐ60歳を迎える中、
大変多忙な中でも月間300キロを走っているとのこと。
そして、弓削田氏は
60歳以上の女性史上初の
フルマラソンサブスリーの達成者
(=3時間以内で感想すること)
という偉業を成し遂げられているお二方です。
■そのお二人の対談で
こんなお話がされていました。
内容は
「地道な努力」
についてです。
以下、引用させていただきます。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~
弓削田
「きちんと工夫すると
若いときの自分に勝てるのがマラソンですよね。
私も50代から練習会で
スピード走をするようになると記録が伸びました」
山中
「その通りですね。最初は年1,2回フルマラソンに
出ていたのですが、どんどん記録が伸びて、
やはり努力すると報われるんだなと実感しました。
地道にやることが大切というのは、
研究に通じるものがあるものの、
研究はそんなに頻繁には報われないですから、
走るのが楽しくなりました」
※ランナーズ 3月号 p,9
~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
■そうなのです、
「地道に努力をする」
そして、ちゃんと工夫する。
そうすると
”必ず”報われるのが
マラソンというものである、
といいます。
また、これは私の意見ですが、
マラソンは過去の自分を比較するので、
才能などは他のスポーツに比べて
影響がなく楽しむことができます。
(格闘技など競技相手がいると、
どうしても、才能や体格の差が影響します)
■そして、
続いてこんな話がされていました。
内容は、
「全力で追い込む」
ことについてです。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~
山中
「ジョギングだけでなく、
週1回は早いスピードで
週1回は長い距離を走っています。
明日もロング走をする予定です」
弓削田
「私の考えと同じですね。
週1回は全力で追い込む。
ベストを出したときは真夏に1km×10~15本していました。
先生のメンタルならできそうです」
山中
「弓削田さんのように1km×10本を1人でやる根性はないので、
私は1km×3本を必死のパッチで4分10秒ぐらいでやっています」
弓削田さん
「3本だとちょっと・・・。」
山中
「少ないですか(笑)」
※ランナーズ 3月号 p,10
~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
■この対話の内容から
見て取れること。
一言、お二方共に、
「基本、自分を追い込んでいる」
ことです。
そのスタンスは
正しい比喩ではないかもしれませんが
自分をいじめ抜くという意味で、
「M的なものすら感じる」
と思えてきます。
(追い込んでる、
追い込んでる、
でもこれでタイムが伸びる!
もっと追い込もう!みたいな)
全力で追い込むこと。
その反動としての成長がある。
このことは
成長の原則とも言える、
大切なことのようにも思えます。
■私事で恐縮ですが、
この話はとても共感できます。
例えばランニングで言えば、
ゆるゆると走っていても
やはり成長はないのです。
私は2017年に自己ベストで
フルマラソンは3時間21分を
出したときがあったのですが、
その時期、仕事の状況から
月間100キロくらいしか走ることは
できなかったのですが、
とはいえ、
・毎回全力で走り込む
・回復したら休まずにすぐ走り、
自らを追い込む
ことをやっていたな、
と思い出します。
足の筋肉や肺活量について追い込み、
(筋細胞を)破壊し、
超回復を繰り返す。
(走るときは、うおーとか、
はあはあ、いいながら走っていた気がします)
でも、それで
短期間でタイムを伸ばすことが
できました。
■話が飛ぶようですが、
大学院の学びもそうかもしれません。
へっぽこ学生ではありますが、
これまで読むことなどなかった論文や、
そこからの学びを自分の中に
継続して言葉にしようとすること、
そして期限内に
修士論文に相当するものを
なんとか終わらせようとしたことは
”自分を追い込んで
その反動で成長する”
という事象であったな、
とも感じます。
■もちろん「成長」だけが
全てではありません。
それでもたしかに、
「成長欲求」は人が持つ
大切な欲求の一つです。
ちょっとかしこまった話をすると
アルダーファー(1972)によると、
人の欲求には
1,生存欲求(Existence)
2,関係欲求(Relatedness)
3,成長欲求(Growth)
があるそうです。
そして人はそれを満たすために努力するそうです。
そう、
人はやっぱり成長したいし、
成長で喜びを感じることができる
生き物なのだと思います。
■そして、
その「成長」のための登り方の一つが
「地道に努力する」
「全力で追い込む」
ことであり、
それは
”人間の本能に
あえて逆境することを好んで行う”
という意味で、
『成長の秘訣とはM化すること』
とも言えるのではなかろうか、
そんな事を思った次第。
先日久しぶりに
4分20秒くらいで3キロ走りましたが、
ヘロヘロになって
「ああ、最近はランニングでは
追い込んでなかったのだな」
と自らのMぶりが弱くなっていると思ったので
自戒を込めて言い聞かせたいと思いました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
決断とは、目的を見失わない
決心の維持にほかならない。
ドワイト・アイゼンハワー
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