「やっかいな同僚と向き合うための7つの原則」:ハーバードビジネスレビュー論文まとめ
(本日のお話 2467字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
先日の行った研修にて
「やっかいな同僚などに
どう対応するのかが知りたい」
という質問を頂きました。
たしかに
気になりますよね。。。
職場の半径5mの人間関係で
一人、苦手な人がいるだけで、
働くモチベーションの低下、
ストレスの増大は著しいものがありますし、
働く上で極めて重要な
課題の一つであるよなあ、、、
そんなことを
自分自身も振り返りながら
思っていたのでした。
*
そんな中、今月号の
ハーバードビジネスレビューに
こんな論文が紹介されていました。
それが
『やっかいな同僚と向き合うための7つの原則
ー対立のマネジメントの知見を活かすー』
by エイミー・ギャロ
なる論文です。
まさに、先日の課題に
ドンピシャの論文じゃん!
と思い、
この論文を読みながら
自分がこれまで一緒に働いてきた
苦手だった同僚の顔を思い出しつつ、
”こうできたかもしれない”というもう一つの
シナリオを想像していたのでした。
ということで、
本日はこの記事からの学びを
皆様にご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【「やっかいな同僚と向き合うための7つの原則」:ハーバードビジネスレビュー論文まとめ】
それでは、どうぞ。
■皆さまは、
苦手な同僚いますでしょうか?
、、、はい、
きっといるのだろう、と思います。
いないとしても、
かつてそういった人と
働いた経験はあるのでは、
と勝手ながら想像しております。
■私(紀藤)も、
かつての職場では
苦手な人がいたものでした。
自分の器の小ささと、
つい意固地になってしまうことから
時折その方と激突してしまい、
自分も相手にも、大きくストレスが
かかっていたように思います。
大人な対応で、
サラッと流すことができればよいのでしょう。
でも、気持ちとして
そのような対応もできず、
モヤモヤが滞留して
仕事がイヤだなあ、
などと思ったこともあったのでした。
仕事の成績もそうですが
「職場内の人間関係」は極めて重要。
そして、同じように感じる人も
きっといるのではないか、
と思うわけです。
■さて、
そんな私の
個人的な話を挙げてみましたが、
同様に感じる人は、
やっぱりいるようです。
論文の中で、このような
話が紹介されていました。
曰く、
”米国の労働者への調査において、
ほとんどの人が「有害」な人と働いた経験があり、
職場における緊張感の最大の原因は
「人間関係」と答えている”
とのこと。
もうちょっと言うと、
ある調査において
「94%」の人が過去5年間で
有害な人(精神的に不安定な上司、攻撃性のある同僚など)と
働いたことがある、
とのことで、
これまた
米国2,000人の労働者への調査で
”職場の緊張感の最大の原因”は
「人間関係」
だと言ったそうです。
■さてなぜ、
「人間関係」が課題かというと
例えば、有害な人と働いていて
・あの人から何か言われるんじゃないか
・また面倒くさい依頼をぶつけられるのでは
・急に感情的になられたりするのでは
という
ネガティブな感情にとらわれると
必要以上にくよくよしたり、
同僚を避けたり、自分を押し殺したりと
仕事に身が入らなくなる可能性が高く
結果として、
・創造性の低下
・意思決定の遅れや判断の誤り
・致命的なミス
に繋がる可能性も高まるそう。
、、、うーん、わかります。
面の皮が厚くなれればよいのですが
やっぱり、気になってしまうのですね。
■では、そうした人、
気難しい同僚などと
一緒の職場になったときに、
どのように向き合えばよいのか?
この論文では
そのための7つの戦略を
対立のマネジメントの研究からまとめています。
ということで、以下ご紹介致します。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<やっかいな同僚と向き合うための7つの原則>
1,自分の見方は数多くの見方の一つにすぎないことを思い出す
2,自分のバイアスを自覚する
3,「私」対「彼ら」にしてはならない
4,自分の目標を知る
5,職場でのガス抜きや陰口はできれば避けるべきである
6,実験して何が有効かを探り当てる
7,好奇心を抱き、興味を持ち続ける
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
■なるほど、、、。
こうみてみると結局、
できることとは
「相手を変えることではなく、
自分の捉え方や心持ちを変える」
ことに尽きるのだな、
この事実を、改めて
突きつけられているように思います。
もちろん、
やっかいな同僚が
急に親友になることはないのですが
”耐えやすくなる”
(多少マシになるとも言える)
効果はあるそうです。
■例えば、
1,「自分の見方」が1つでしかない
2,「自分のバイアス」を自覚する
などは、思い切り思い当たります。
、、、
自分が正解と思いたいし
相手を責め立くなるし、
実際そのように感じてしまうけれど
(人にはそうした”自分は正しいバイアス”が
かかるそうです)
それは立場を入れ替えてみれば
”相手も同じように
自分が正しいと感じている”
ということです。
■もちろん、多くの人が
「自分のほうが正しい」
と言ってくれるとしても、
その自分の見方だけが正解、だけで
囚われていると、問題は解消されることはなさそうです。
(耳が痛いです、、、)
■また、
6,実験して何が有効かを探り当てる
7,好奇心を抱き、興味を持ち続ける
についても
これもまたなるほど、、と思います。
厄介とか、気難しいと思う人に
上記の行動ができることは、
とても成熟した大人な対応にも思えます。
しかし、できないか、といえば
できないこともないはず。
*
ふと思えば、
たしかにそういった人が
(相手に好奇心を持つ、有効な行動を実験する人が)
自分の同僚にもいました。
苦手な人である。
でも一緒に働いているから、
協働しようと思い、
その人が喜びそうな差し入れをしたり、
その人の人間的な背景を含めて
楽しみながら深ぼろうとしてた人がいました。
こうした姿勢を聞いて
単純に尊敬しましたし、
同じ気難しいと感じる人でも
その人は自分よりもはるかに上手に
向き合っていたのでした。
■結局、変えられるのは自分。
月並みですが、
結局こういった話に帰結するのだな、
そんなことを
感じた次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
人間の最も偉大な力とは、そのひとのいちばんの弱点を
克服したところから生まれてくるものである。
デイヴィッド・レターマン
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