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3316号 2023年3月23日

「強みのボリューム」を調整する

(本日のお話 2990字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

引き続き、沖縄にて
リモートワークをしております。

沖縄と他拠点生活をしている
シェアハウスを経営する友人から話を聞き、
こうした働き方の魅力をひしと感じております。

働き方も、色々な形があるものですし、
頑張ればできるかも、と憧れてしまいました。



さて、本日のお話です。

今日もポジティブ・コーチングを題材に
学びのおすそわけをさせていただければと思います。

本日のテーマは、

「”強み”の出力を調整する」

というお話です。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【「強みのボリューム」を調整する】

それでは、どうぞ。

■『シザー・ハンズ』。

という映画があります。

1991年のアカデミー賞受賞作品で、
名作として有名ですね。

ストーリーは

ジョニー・デップが演じる
主人公の人造人間エドワーズ・シザー・ハンズ。

彼の手はハサミです。

その主人公が恋をする、
そんなファンタジー映画です。

■詳しくは、私もうろ覚えなのですが、
その中で象徴的なシーンがありました。

繰り返しますが、
シザー・ハンズは手が「ハサミ」です。

ある場面では

それを上手に使い、
誰かの髪を切るのに使い、
感謝をされるシーンがありました。

一方、別の場面では

彼自身が感情的になって
大好きな人を抱きしめようとしたら
そのハサミで傷つけてしまう、

そして涙する、、、
そんなシーンもありました。

■私は、
このお話を思い出すとき、

”「強み」の扱い方に、
よく似ているなあ”

とつい感じてしまいます。

(お話の主題とは
異なるかと思いますが、、、)

どういうことか、というと、

・ハサミという特徴(=「強み」)を
上手く使えるときには感謝をされ喜ばれる。

・しかし特徴を上手に使えないと
誰かを傷つけたり困惑させる「弱み」にも
なってしまう

と思えるのです。

■実際に、

手がハサミになるほど
目で見てわかる特徴は
ほとんどの人にはありませんが、

”自然と繰り返される
思考・感情・行動のパターン”

は、

”自然と”繰り返すゆえに
自分で認識していないケースが多いですが
誰にでも、ほぼ必ずあるものです。

そして、こうした

”強みにもなれば
弱みにもなるような特徴”

こそが武器になる、と考えるのが
「強み」の考え方の基本になります。

■ちょっと分かりづらいので

例えば、ですが
私(紀藤)のケースをご紹介したいと思います。

「強み」を知るためのアセスメントの一つに
「ストレングス・ファインダー」と
呼ばれるものがあります。

その中で、

”まだまだ、もっともっとと
優秀さを追求しようとする”

という思考・感情・行動のパターンに対して

『最上志向』

という資質が名付けられています。



私はこの『最上志向』が高いのですが

これがまさに、

”強みにもなれば
弱みにもなるような特徴”

と感じます。

■例えば、「強み」として使えるときは

・「もっともっと」「まだまだである」と思うことで
貪欲に自分の専門性を追求することができる

・学ぶこと、成長することへの原動力にできる

・クライアントに対しても以前よりも
質の高い研修やサービスを通じて
価値を高め続けることができる

として働きます。

まさにいい感じにハサミとして
髪を切れているシザー・ハンズです。



しかし、これが
テンパったシザーハンズ状態になると、
「弱み」へと形を変えるのです。

・まだまだである、と思いすぎて
何をやっても自分自身を認められない

・微細な品質にこだわりすぎて
提出がギリギリになってしまう
(大学院の論文も3分前提出でした汗)

など。

同じ思考・感情・行動のパターンである
『最上志向』だったとしても、

その使い方によって、

”自分を鼓舞するものにも
あるいは責めるものにもなりうる”

となるわけです。

■もう一つお伝えすると、

同様に、ストレングス・ファインダーで
『コミュニケーション』という資質があります。

・話をすることでアイデアが広がる
・ストーリー立てて話をすることが得意
・話すことで誰かの感情を動かせると嬉しくなる

などの資質です。

これも私は全体の中で高く、
そしてその資質が働いていることを
自分で認めています。

これも使い方によって
パフォーマンスに差が出ることを感じます。



例えば、研修で
『コミュニケーション』の資質が
「強み」として程よく使えると

研修の参加者からの感想でも、

・講師の具体的なエピソードが
わかりやすかった

・話が面白かったのでイメージがわいて、
納得しながら講義を聞けた

などの”良いコメント”が
増える傾向があります。



しかし、調子に乗りすぎて
『コミュニケーション』の資質を使いすぎると

・しゃべりすぎて、冗長になる

・しゃべりすぎて、グループワークの時間がなくなる

・結果、参加者からの改善点から
「講師の方のエピソードをもう少し減らして
ワークの時間を減らしたほうがいいと思う」

と”マイナスのコメント”をいただくことも
あったりしたものでした。

まさに、使い方です

(、、、かといって、
話しすぎることを恐れて
あまり話さないようにとしすぎると、

自分の持ち味(話すという武器)を
”出さなさすぎ”となり、
これまたイマイチとなるので難しいのです)

■つまり、この話も
同じ思考・感情・行動のパターンである
『コミュニケーション』だったとしても、

その使い方によって、

”関係者に価値を提供するものにも、
独りよがりになるものにもなりうる”

となる例です。

■では、そのような自分の

「強み」になりうる特徴を
どのように使えばよいのか?

そのポイントは、

『強みのボリュームを調整する』

イメージを持つことです。

比喩としては

”調整ツマミ”

です。

よくオーディオシステムになる

真ん中が「0」で
左が「ー(マイナス)」
右が「+(プラス)」のアレです。

それが、自らの思考・感情・行動のパターンである
「強み」にあると想像してみるのです。

■上記の私(紀藤)の
『コミュニケーション』の資質の例で言えば、

”喋りすぎて時間がなくなる”

のは

「使いすぎ(+のほうにツマミを回しすぎ)」

の状況です。

かといって、
使わないようにと遠慮して

”あまり喋らなくて
自分も相手も乗ってこない”

となってしまうのは

「使わなさすぎ(ーのほうにツマミを回しすぎ)」

の状況です。

■どの部分が最適値なのかは
その「環境」によります。

・相手が誰か

・自分の状態はどうか

これらによって、
最適な範囲は変わります。

また自分の他の才能や強みも含め
常に”良い出力加減”でいるには
色々と自分で試す必要があります。

ただ、そうしたものを

イメージの上でも、
具体的に認識することができれば、

”強みが常に発揮できる状態に
自分を合わせ続けることができる”

のです。

ゆえに、探究するに、
十分価値があることでしょう。

■自分にどのような

「強み」があるのかは、

強みをいくつかのラベルとして分類し、
その中で自分の特徴を教えてくれる
アセスメントが存在しています。

例えば、

・ストレングス・ファインダー

・VIA(Value in Action)

・Strength Profile(※英語のみ)

などは有名です。

これらは絶対のものではありませんが
強みを表現する概念を知り、
広げるために活用できる、

自らの強みの認識を広げるツールになるので
おすすめでございます。

■ということで、本日は、

【「強み」の正しい使い方 ー強みのボリュームを調整するー】

というお話でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

すべての欠点は、長所に結びついている。

亀井勝一郎
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