優れた起業家が持つ「エフェクチュエーションの5つの行動原則」とは?
(本日のお話 3545字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、キャリアコンサルタントの
資格試験の結果発表の日。
結果は、無事「合格」しておりました。
(よかったー)
運転免許に続いての
2つ目の国家資格ということで、
活用していきたいと思います。
ペーパードライバーにならないように。。。汗
**
さて、本日のお話の前に、
1つ、ご案内がございます。
内容は、
「コーチの募集」
の案内です。
(、、とはいっても、
私の会社ではないのですが)
ただ私の友人の経営者の方で
公私共に親しくさせていただいている信頼している方がおり
その会社で「コーチ」を募集しています。
特に「キャリアの分野に特化したコーチング」を
行っており、優秀なコーチが揃っております。
メルマガの読者様の中でも、
コーチングを学んでいる人が
多数いると理解しておりますので、
もし、
「コーチングの資格を
仕事として活用したい」
と思われる方がいれば
有意義なチャンスにもなるはず。
以下サイトから募集されておりますので、
ご興味がある方はぜひご覧くださいませ。
↓↓
以下、募集ページです。
https://www.career-merise.jp/coach-application/
**
さて、改めて本日のお話です。
今日のテーマは「起業家精神」です。
「起業家」と書かれて
関係ないじゃん、と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、
新しいチャレンジを進める上で
参考になる考えがありますので、
そちらをご紹介できればと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【優れた起業家が持つ「エフェクチュエーションの5つの行動原則」とは?】
それでは、どうぞ。
■『やってみなはれ』。
サントリーの創業者の
有名な言葉ですね。
サントリーのホームページを見ると、
”創業者 鳥井信治郎は
未知の分野に挑戦しようとして
周囲から反対を受けるたび、この言葉を発して
決して諦めなかったという。
開拓者たる覚悟と責任を問うこの言葉は、
時代を超えてサントリーグループのDNAとなり、
社員一人ひとりの次の一歩を後押しするドライブとなっている”
※サントリー「やってみなはれ」の歴史
https://www.suntory.co.jp/recruit/fresh/about/history/
とのこと。
私が知っているサントリー出身の方は、
とても行動的で、活躍されている方も多く、
まさに『やってみなはれ』の言葉が体現されている、
そんな風に感じる人も少なくありません。
■さて、そんな
『やってみなはれ』
の精神ですが、
それに近しい考え方の
「エフェクチュエーション」という
起業家精神を紐解いた研究があるのです。
*
ちなみに、
これまでの一般的な考え方だと、
起業の機会を追求する際には、
「コーゼーション(Causation)」
を重視すると
考えられてきました。
Causationとは「因果関係」、
と直訳されます。
言い換えると、
”目標駆動形の意思決定”
といいます。
すなわち、
起業するという目標を決めたのち、
・市場を分析し(予測)
・行動の計画を行い(計画)
・アクションする(実施)
という
将来が予測できるというという前提で
合理的な考え・意思決定を行うだろう、
とするもの。
■しかし、よくよく研究をすると、
実際の起業家はそうではなかった、
とサラスバシは言うのでした。
優れた起業家の多くは
「エフェクチュエーション(Effectuation)」
の意思決定のプロセスを行っている、
といったのでした。
(Sarasvathy, 2008)
Effectuationは
「実行・達成・遂行」などと
翻訳される言葉です。
実際のシャバでは、
市場もどんどん変わるし
競合も突然現れるし
予測どおりにもいかない。
ゆえに、予測ではなく、
”実行可能な活動を
「まずやってみる」ことをする”
ことで可能性を広げるというのです。
まさに上述のサントリーの
『やってみなはれ』精神。
■では、具体的に
不確実性の中で
どのような行動を起業家達が行っているのかが
【エフェクチュエーションの5つの行動原則】
としてまとめられています。
この考えが
起業家だけではなく、
私達が新しいことに挑戦する
一つの指針にもなり得るように思えました。
以下、内容をご紹介します。
(ここから)
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【エフェクチュエーションの5つの行動原則】
1) 手持ちの鳥の原則 (The bird-in-hand principle)
:既に持っているリソースを活かすことを優先するという
「手段主導」の行動原則のこと。
例えば、保有している能力、スキル、ノウハウ、人脈などを使って、
わずかな可能性からビジネスチャンスを生み出します。
2) 許容可能な損失の原則 (The affordable-loss principle)
:どこまでの損失が許容可能であるかを見定めて、
その範囲で投資を行うという行動原則のこと。
仮に損失が生じても、致命的にはならないコストはどれくらいか。
その許容量を考えて、リスクの小さなところから投資をしてきます。
3) クレイジーキルトの原則 (The crazy-quilt principle)
:可能なところから行動をはじめ、
その結果としてできあがったネットワークの中で何ができるかを
考えるようにするという行動原則のこと。
形の違う布を縫い付けて1枚の布を創る(=クレイジーキルト)のように、
顧客、競合、従業員など繋がりを元にゴールを目指していきます。
4)レモネードの原則 (The lemonade principle)
:偶然を避けるのではなく、
逆に利用し尽くすことを優先する行動原則のこと。
アメリカの諺で”When life gives you lemons, make lemonade.
(人生がレモンを与えたときには、レモネードを作りなさい)”
というように、偶然手に入れたものを活用するのです。
5) 飛行中のパイロットの原則 (The pilot-in-the-plane principle)
:事業機会をたぐり寄せるのは、
その場そのときの人間の活動だと考え、
注意と活動 を怠らないようにする行動原則のこと。
まるでパイロットのように、常に数値を確認し、
外部環境や不測の事態に対し、臨機応変な対応をして、
柔軟に行動をしていくことを意味します。
※引用・参考:栗木,(2018)“エフェクチュエーションを加速化する省察.” マーケティングジャーナル 37 (4): 5–15.を元に一部加筆
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(ここまで)
とのこと。
■なるほど、、、。
まず、ネーミングが遊びゴコロがあって
記憶に残る表現がイイです。
(浅い感想でスミマセン)
そして、
一つひとつ見ていくと、
とても納得させれるものがある、
と感じています。
■私も小規模ながら
独立・起業をして現在6年目です。
それでも
上記の原則は当てはまる、
と感じました。
例えば、
「独立したい」と思ったとき、
最初に行ったことは、
前職の『7つの習慣』の会社にて
正社員から業務委託に変えてもらうことから始めました。
そしてその仕事を
収入の柱にしながら
新しい領域を探索することをしました。
まさに、所属していた
会社の繋がりを活用する、すなわち
「1)手持ちの鳥の原則 」
です。
次に、独立する際にそばに、
身近に妻(デザイナー)でした。
また、勉強会で
偶然つながった仲間がいました。
新しいチャレンジを
膝を震わせながら行う際には、
その人達にも新しいチャレンジを支援していただき
なんとかプロジェクトを完遂しました。
これは、まさに
「3) クレイジーキルトの原則 」
です。
既存のネットワークをつなぎ、
広げていくことに相当します。
■そして思うのが
私のような規模の起業で
当てはまるということはすなわち、
”個人のチャレンジでも
同じことがいえる”
と思うのです。
■現在は、副業などでも
背中が押される流れになっています。
また定年後も、
新しいチャレンジをする人も
非常に増えていると感じます。
そんな昨今で
分析をして、計画して、実施する、
という意思決定ではなく、
・自分が持っているリソース
スキルを最大活用しながら、
(=「1,手持ちの鳥の原則」)
・「許容可能な損失」を考え
その範囲でまず挑戦し、
(=「2,許容可能な損失の原則 」
・今持っているネットワークを最大源活かし
(=「3,クレイジーキルトの原則」
・偶然起こった出来事を意味あるものとして捉え、
活用しようとし
(=「4,レモネードの原則」)
・常に状況把握をしながら、臨機応変に手を変えていく
(=「5,飛行中のパイロットの原則」
という
「やってみなはれ」的な
『エフェクチュエーション』(実行)
のスタンスを持ってみることで、
はじめの一歩も踏み出しやすくなるのかもしれない、、、
そんなことを思った次第です。
許容可能なリスクはどこかを見つつ、
チャレンジをしていきたいものだ、
私もそんな事を考えさせられました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
アップルをクビになったことは
人生最良の出来事であることがだんだん分かってきました。
成功したことによる重圧は、
再び初心者であることの軽やかさに変わりました。
スティーブ・ジョブス
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