自分から”組織になじむ”ためにできること(その1) ープロアクティブ行動の「自己指向型行動」-
(本日のお話 2405字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のコーチング。
その他3件のアポイントでした。
また夜は15キロのランニング。
*
さて、本日のお話です。
今日も昨日に引き続き、
”組織に馴染む”という
「オンボーディング」
をテーマに学びをご共有させて
いただければと思います。
それでは、早速まいりましょう!
タイトルは、
【自分から”組織になじむ”ためにできること ープロアクティブ行動の「自己指向型行動」-】
それでは、どうぞ。
※本日のお話は著書からの引用です。
採用者、新卒・中途入社者にとって素晴らしい名著。
とてもおすすめでございます。
↓↓
『組織に馴染ませる力』尾形 真実哉 (著)
■少し前に、
ある中途入社者で1年くらいの方と
お話をする機会がありました。
すると、
「どのようなことを期待されているのかが
わからず不安である」
「仕事の細かいサポートが欲しい一方、
どこまで求めてよいかわからない」
などのお話が上がっていました。
もちろん、その上司の方も
周りの同僚の方も受け入れて様子でしたが
リモートでの仕事の状況もあり、
不安は拭いきることはできない、、、
そんなお話でした。
■”組織になじむ”上で、
やはり”職場の受け入れ体制”は
上司・同僚・会社全体の認識は
とても大事な要素の一つです。
一方、当然ながら
”入社した本人”
の行動によって、
上手に馴染めるかどうかが
影響してくるもの。
■、、、ということで
「よし、馴染むために
積極的に関わろうゼ!!」
でちゃんちゃん、で
皆がわかればよいですが、
”具体的に、何をどうすれば
組織に馴染むことに繋がるのか?”
この部分はあまり整理されて
いないようにも思います。
■そこで、
冒頭でご紹介の著書で、
このように整理がされていました。
まず、
「組織になじむためには
『プロアクティブ行動』が重要である」
といいます。
『プロアクティブ行動』とは
”個人が自身や環境に影響を及ぼすような、
先見的な行動であり、未来志向で変革思考の行動”
(Grant & Ashfor)
と定義されます。
私たちは、自ら周りに対して
影響を及ぼすための行動ができますが、
そうした行動をカッコよく(?)
「プロアクティブ行動」というのですね。
そして、この
”組織に馴染むためのプロアクティブ行動は
3つの次元に分類することができる”
と続けます。
3つの次元とは、
・{自己指向型行動}:”自分自身の意識次第”で取れる行動
・{他者指向型行動}:”他者の存在や協力が不可欠”であり、他者によって行動の質が左右される行動
・{仕事指向型行動}:自分が関わる”仕事やタスクに対して働きかける”行動
です。
■少し長くなるので、
今日の上記のうちで
・{自己指向型行動}
をまとめてみたいと思います。
組織に馴染むために、
自分自身の意識次第で取れる行動には、
果たしてどんなことがあるのでしょうか?
以下、まとめます。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【組織に馴染むための「プロアクティブ行動」】
●{自己指向型行動}
:”自分自身の意識次第”で取れる行動
(1)革新行動:
古いやり方に固執せず、積極的に新しいアイデアを提案したり、
実行したりする行動のこと。
新しいことを仕事に取り入れることで、多くの経験が生まれ、
その経験から更に多くの知識を獲得することができる。
*効果:モチベーションの向上、パフォーマンスの向上
(2)積極的問題解決行動:
問題に直面したときに、そこから逃避したり、解決を先送りしたりせず、
問題について詳しく調べたり、様々な解決方法を試したりすることで、
積極的に問題解決つなげること。
*効果:自己効力感の向上
(3)学習行動:
人は学び続ける限り、成長し続ける。
組織に適応することに効果的な学習行動には
「経験学習」「観察学習」「自己学習」がある。
1,「経験学習」
→ 自分自身が直接経験したことから学ぶこと。
リーダーシップ開発には経験からの学びが7割と言われる。
また、ポジティブな経験だけでなく、ネガティブな経験からも、
人は多くのことを学び、多くの知識・スキルを習得できる。
2,「観察学習」
→ 上司や同僚を観察することで学習すること。
個人が経験できることは限りがあるため、
他者を観察することで学ぶことができる。
自分が尊敬できて、高いパフォーマンスを出している
上司や先輩社員は”模範”となり、
ローパフォーマーは”反面教師”になるため、いずれの観察も有効。
3,「自己学習」
→ 自分で本を呼んだり、勉強会に参加したりして学ぶこと。
資格取得、専門職大学院なども含まれる。
”越境学習”により外に出ることで学びを深めることもできる。
※引用:尾形(2021)『組織に馴染ませる力』.p164-173
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
とのこと。
■いかがでしょうか。
皆様が自分自身を振り返ると、
どのような行動をやっているのか
あるいはやっていないのか
気付かされます。
■個人的にはやはり一番は
「経験学習」が効果的である一方、
仕事は慣れてくると停滞感を
感じざるを得ないこともあります。
しかし「観察学習」などで
他者の仕事ぶり鞄持ちのごとくすることで
学びの視野を広げることができます。
(私も大学院のメンバーと
一緒にプロジェクトをしたときに、
仲間の仕事のスピードの速さ、
エクセルとパワポの使い方の効率性を
目の当たりにして、愕然としました。。。)
あるいは
本などで「自己学習」をするのも、
もちろん重要です。
まさに私が日々行っているメルマガも、
”いい経験が仕入れられたとき”
は経験学習の振り返りとして
喜々として書くことができるのですが、
あんまりいい”経験のネタ”がないときは
振り返っても、あんまり結晶化された学びとして
アウトプットすることが難しいこともあります。
(書くことができても、以前と同じようなことの
繰り返しになってしまう)
そういうときは、書籍などから
新しい知識をまとめたほうが学びになる、
とも感じます。
■ということで、4月。
新しい組織との出会いを控えている人も、
少なくないかと思います。
ぜひ、上記のプロアクティブ行動
ご参考にしていただければと思います。
続きの、
・{他者指向型行動
・{仕事指向型行動}
は明日に続けます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
1つのドアから入れなければ、別のドアから入る。
あるいはドアを造る。
ジョーン・リヴァース
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