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3352号 2023年4月28日

マネジメント、そしてマネジャーとは何か? ー5つの仕事と9つの役割ー

(本日のお話 2796字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のコーチング。
また2件の打ち合わせでした。
その他、マーケティング施策の企画など。

また、夜は12kmのランニングでした。



さて、本日のお話です。

今日から前々から探究してみたい、
と感じておりましたことがあります。

それは、

「マネジメント」

です。

マネジメントとは、
実に幅が広い言葉です。

「果たしてマネジメントとは
何を意味するのか?」

「どのような行動が
マネジメントには必要なのか?」

このあたりは意外と曖昧なこと
多いのではないかと思います。

(はい、私です)

ということで本日は
有名なピーター・ドラッカーの

『マネジメント 基本と原則(エッセンシャル版)』
P.F.ドラッカー

そして、マネジメントについてまとめられていた

『この1冊ですべてわかる 新版 マネジメントの基本』
手塚 貞治 (編集), 浅川 秀之 (著), 安東 守央 (著), 岡田 匡史 (著), 吉田 賢哉 (著)

などの書籍を参考にさせていただきつつ、

マネジメントの役割、
マネジャーの仕事について
考えてみたいと思います。

ということで、早速参りましょう!

タイトルは

【マネジメント、そしてマネジャーとは何か? ー5つの仕事と9つの役割ー】

それでは、どうぞ。

■さて早速ですが、

「マネジメント」

とは一体何でしょう?

また、

「マネジャー」

とは一体何をする人なのでしょうか、、、?

この質問を

世のマネジャーの皆さま方に聞いたら
かなり幅広い答えが返ってきそうですね。

それくらい、

この言葉が意味することが幅広く、

見る視点によって、
大切なことの優先順位も変わる
そんな言葉であることが容易に想像できます。

■ということで

「マネジメント」

の元の単語である動詞
「manage」を調べてみました。

すると、以下のように
翻訳されておりました。

**

”manage=

・何とかなしとげる、やってのける
・やりくりする
・対処する、管理する
・使いこなす

※英ナビより

**

とのこと。

■なるほど。

マネジメント(manage)とは、

何とか成し遂げて、やってのけて
またやりくりもして、対処して、管理する
あるいは(リソースを)使いこなす。

ふむ、まさに
マネジャーに求められていることと
合致するような気がします。

■では、次に

「マネジャー」

とは、一体

どのような仕事や役割を持つ
存在なのでしょうか?



こちらは、各種の書籍で
別の表現がされています。

まず、ドラッカーは

”組織の成果に責任を持つ者”

と表現していました。
※『マネジメント』(2001)P124



他方、立教大学経営学部の
中原先生の著書では、マネジャーとは

”Getting things done + through others”
(他者を通じて、物事を成し遂げる)

こと、と表現されていました。

※『駆け出しマネジャーの成長論』(2021) P34

どちらも、

「成果を出す」

ことは共通しており、

ドラッカーも上記の言葉の前後で
”人や仕組みを通じて”という前提を
含めていたと思われます。

■よってまとめると、

マネジメント、マネジャーに共通する
キーワードとは

”成果を上げること”

であり、

”特に人や仕組みを通じて、
成果を出す”

ことである、ということのようです。

■では、具体的に、

マネジャーの仕事には、
どのようなものが含まれるのか?

こちらについては、

まずドラッカーの書籍では
以下のように表現されていました。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<あらゆるマネジャーに共通の5つの仕事>

1)目標を設定する

2)組織する

3)動機づけとコミュニケーションを図る

4)評価測定する

5)人材を開発する

※P.F.ドラッカー(2001)『マネジメント(エッセンシャル版)』.P129
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)

ふむふむ、シンプルですね。

一方、

「あらゆるマネジャー」と
広く定義されているため、
抽象度が高いことは否めません。

ここは、もう少し掘り下げてみたいところ。

■そこで、別の書籍を引用します。

特に、

人口ボリュームが多い課長や部長など、
いわゆる「ミドルマネジャー」に必要な役割として
以下、9つの役割として紹介されていました。

こちらも引用いたします。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ミドルマネジャーの9つの役割>

(A)部署に向けられた期待を理解し、期待達成に必要な活動を考える

1,目標を設定して具体化する
2,役割分担を決める

(B)部署のメンバーの活動を活性化する

3,進捗を把握する
4,行動を促すために統制・支援する
5,活動の評価を行う
6,カイゼンを進めて目標を再設定する
7,部署の活動を促進する

(C)経営層と業務の最前線で働く部署のメンバーをつなぐ

8,異常事態に対応する
9,経営層や他部署との調整をする

※手塚 貞治 (編集), 浅川 秀之 (著), 安東 守央 (著), 岡田 匡史 (著), 吉田 賢哉 (著)(2023)
『この1冊ですべてわかる 新版 マネジメントの基本』P.48
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)

とのこと。

なるほど、、、。

特にミドルマネジャーなので
経営と現場をつなぐ、目標を具体化する、
などのアクションが明確になっています。

■マネジャーのレイヤーによって
もちろん個別の行動は変わりますが

どちらも共通して

「目標設定」「評価」

は必要であるとともに、

「メンバーの能力を活性化し、
動機づけし、人を動かす」

ことが求められていることは、
共通しています。

■、、、と、

まとめてみましたが、
きっと長らくマネジメントをやっている人からすれば

「そりゃそうだ」

だと思います。

おそらく今更感がある方も、
少なくないようにも思いますし

マネジャーの階層で
もっと細かく見ていく必要も、
実務で活かす上ではあるのでしょう。

ただ、このように
マネジャーとしての仕事や役割を
”ある参照枠”から眺めてみると、

自分が実際、どれを行っているのか
あるいはいないのか、

また自分の強みはどこで
他にはどこが伸びしろなのかも、
把握することにも繋がりそうです。

■改めて思いますが、
マネジャーは大変です。。。

自分の仕事だけではなく、

・上と下(縦の関係)、
・部署と部署(横の関係)、
・部署とメンバー(斜めの関係)、

などあらゆる方向に伸びる
様々な事象を一手に引き受けます。

そして、

”やりくりする”

ことが求められるので、
前線で働くエキスパートですし、
やることも実に多い。

そこに加えて、

・メンバーの育成、
・自分自身の育成、

なども入ってきますので、
大変でないわけがありません。

■しかし、だからこそ、

あらゆる領域において
伸びしろがあるとも言えるかもしれませんし、

そのために何をどう伸ばすかについては、
様々な研究がこれまでもなされているので、

それらを「巨人の肩」にのって有効活用できれば、

きっと自分自身も、
そしてメンバーも組織も、
より良くなっていく可能性はまだまだある、、、

そのように感じます。

世のマネジャーの皆様に
役に立てる情報を発信できるよう、

今後もこのテーマは引き続き、
掘り下げていきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

みずからを向上しようと試みることが必要である。
この意識は生きているかぎり持続すべきである。

クリスティーナ
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