今週の一冊『最強のモチベーション術』
(本日のお話 2456字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日土曜日は家族で
友人のご家族のご自宅へ訪問でした。
トミカが友人宅に大量にあり、
息子(2歳)が静かに興奮しておりました。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は
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『最強のモチベーション術』
太田 肇 (著)
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それでは、どうぞ。
■「モチベーション」。
この言葉は日常でも
よく使われており、
物事を行動に移す際の
エネルギー源(やる気)として
重要と思われているものです。
しかし、
「モチベーションとは
そもそも何なのか?」
「何がモチベーションにつながり、
何がモチベーションを下げるのか?」
については、
結構曖昧であることも、
少なくないのでは、、、
と思います。
■大雑把に
・モチべーション=「やる気」?
・モチベーションに繋がるもの=「報酬」??
くらいの
大まかな理解はあるものの、
そこから踏み込んで考えてみること、
例えば
・やる気を減退させるものは?
・やる気を高める仕組みは?
・やる気を高める行動は?
などまで考えて
網羅的に考えることは
あまりないのではないか、、
とも思うわけです。
■その中で本書は、
モチベーション研究の
第一人者である太田肇氏が、
・モチベーションとはなにか?
何から生まれるのか?
・特に職場において
モチベーションをアップさせるには
どうすればよいのか?
・難しいケースにおける
モチベーションの高め方
などについて、
モチベーションについての
数々の研究と主要な理論、
そして具体的な事例を元に、
理論と実践の両面から
「モチベーション」を紐解いていきます。
■本書の中で、
私が魅力的だと思ったのが
「理論をベースにしつつ、
実践的な具体論を明確に語っていること」
と私は感じました。
どうしても理論になると、
一般化された話になり、
抽象度が高い話になります。
説得力はあるけど、
シャバで、どう使えばいいのか?
については、
実践への示唆にとどまり、
また広範に語られることも少ないようにも感じます。
■それを、
ビジネス書として
最初は「理論」に軸足を置きつつ
徐々に「実践」に軸足を移しながら
理論と実践を網羅して語られていきます。
*
たとえば、第一章で、
『モチベーションに関連する理論』
をわかりやすく概観します。
・マズローの欲求階層説
・期待理論(報酬の魅力と努力)
・自己決定理論(自律性、達成感、関連性)
・フロー体験
・公平理論
・アンダーマイニング効果
などです。
*
そして第二章では、
それらの理論を元にした、
『モチベーションアップの鉄則』
が紹介されます。
例えば、
職場における
「具体的なモチベーションの足かせの分類」として
・人間関係の3つの足かせ
(過剰管理、コミュニケーションの不足、コミュニケーション強すぎ)
・過剰な管理の足かせ(仕事の管理でなく、人の管理をする)
・不公平な人事評価の足かせ(グレードが細かすぎることの弊害)
などが紹介されます。
そして第三章、四章では
『タイプに応じた「やる気」の高め方』
『こんなとき、どうするか? ~ケースに応じた処方箋~』
として、
・ほめたら図にのる新入社員
・マンネリ中高年の意欲を復活させるには
・職場に異性がいたほうがやる気が上がる?
・管理職になりたくない理由と
どうすれば管理職になりたいと思うか
などにも踏み込んで語られます。
■第一章は
モチベーションに関わる理論について
勉強になりますし、
第二章以降は、
理論の研究者ではなく
具体論が事例と共に書かれており、
実践につながる説得力がある内容となっています。
*
以下、著書の紹介を
引用させていただきます。
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「やる気」の高め方がしっかりわかる究極の「人を動かす」教科書
◎じつはよく知られていないモチベーションの真実
「若手がなかなか定着しない」「昇進したがらない社員が増えた」
「失敗を恐れすぎる部下がいる」「仕事がマンネリ化している」
「社員がダラダラと残業する」「派遣社員や契約社員との接し方がわからない」
「コミュニケーションがうまくいかない」――。
経営者、管理職、リーダーなど、
部下をもつすべての人にとって、モチベーション(=やる気)をいかに高めるかは永遠のテーマ。
しかし、部下をもつ人たちの多くは、
モチベーションの問題に気づいていなかったり、過小評価していたりすることが意外に多いものです。
そのため、何かあると見栄えのよい制度をつくるだけで満足したり、
精神論やあるべき論で片づけたりしてしまったり――。
また、いざモチベーションを高めようとして既存の理論や手法をそのまま試しても、
うまくいかなかったり、かえって逆効果をもたらしたりするケースも多いはずです。
そこで、「ほんとうの“やる気"は何によって、どうして生まれるか」
「モチベーションをいかに高めるか」など、
「人を動かす」ためのさまざまな問題を解決するのが本書です。
◎太田肇氏によるモチベーション解説書の決定版
モチベーション研究の第一人者として、
年間50本以上のセミナーや講演を精力的にこなしながら、
『承認欲求』『お金より名誉のモチベ-ション論』『承認とモチベーション』『公務員革命』など、
多数のモチベーション関連書を世に送り続けてきた太田肇氏。
同氏が、複雑な人間関係や職場環境の現代社会における
モチベーションというテーマに真正面から向き合い、
「やる気」を左右する原理原則から、よくある誤解、意外な真実、
上手なほめ方・叱り方・認め方などの心理を深読みする実践的な手法、
部下のタイプやケースに応じた処方箋までを、
最新の豊富な事例やエピソードを交えながら、余すところなく、わかりやすく解説します。
※Amazon本の紹介より引用
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■自分自身のモチベーション、
また部下や後輩のモチベーションに
ご興味がある方、
またモチベーションというものの
全体像を大まかに理解されたい方に
お勧めしたい本だと感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『最強のモチベーション術』
太田 肇 (著)
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