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3354号 2023年4月30日

今週の一冊『最強のモチベーション術』

(本日のお話 2456字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日土曜日は家族で
友人のご家族のご自宅へ訪問でした。

トミカが友人宅に大量にあり、
息子(2歳)が静かに興奮しておりました。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は

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『最強のモチベーション術』

太田 肇 (著)


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それでは、どうぞ。

■「モチベーション」。

この言葉は日常でも
よく使われており、

物事を行動に移す際の
エネルギー源(やる気)として
重要と思われているものです。

しかし、

「モチベーションとは
そもそも何なのか?」

「何がモチベーションにつながり、
何がモチベーションを下げるのか?」

については、
結構曖昧であることも、
少なくないのでは、、、

と思います。

■大雑把に

・モチべーション=「やる気」?

・モチベーションに繋がるもの=「報酬」??

くらいの

大まかな理解はあるものの、
そこから踏み込んで考えてみること、

例えば

・やる気を減退させるものは?
・やる気を高める仕組みは?
・やる気を高める行動は?

などまで考えて
網羅的に考えることは
あまりないのではないか、、

とも思うわけです。

■その中で本書は、

モチベーション研究の
第一人者である太田肇氏が、

・モチベーションとはなにか?
何から生まれるのか?

・特に職場において
モチベーションをアップさせるには
どうすればよいのか?

・難しいケースにおける
モチベーションの高め方

などについて、

モチベーションについての

数々の研究と主要な理論、
そして具体的な事例を元に、

理論と実践の両面から
「モチベーション」を紐解いていきます。

■本書の中で、
私が魅力的だと思ったのが

「理論をベースにしつつ、
実践的な具体論を明確に語っていること」

と私は感じました。

どうしても理論になると、
一般化された話になり、
抽象度が高い話になります。

説得力はあるけど、
シャバで、どう使えばいいのか?

については、
実践への示唆にとどまり、
また広範に語られることも少ないようにも感じます。

■それを、

ビジネス書として
最初は「理論」に軸足を置きつつ
徐々に「実践」に軸足を移しながら

理論と実践を網羅して語られていきます。



たとえば、第一章で、

『モチベーションに関連する理論』

をわかりやすく概観します。

・マズローの欲求階層説
・期待理論(報酬の魅力と努力)
・自己決定理論(自律性、達成感、関連性)
・フロー体験
・公平理論
・アンダーマイニング効果

などです。



そして第二章では、
それらの理論を元にした、

『モチベーションアップの鉄則』

が紹介されます。

例えば、

職場における
「具体的なモチベーションの足かせの分類」として

・人間関係の3つの足かせ
(過剰管理、コミュニケーションの不足、コミュニケーション強すぎ)
・過剰な管理の足かせ(仕事の管理でなく、人の管理をする)
・不公平な人事評価の足かせ(グレードが細かすぎることの弊害)

などが紹介されます。

そして第三章、四章では

『タイプに応じた「やる気」の高め方』
『こんなとき、どうするか? ~ケースに応じた処方箋~』

として、

・ほめたら図にのる新入社員
・マンネリ中高年の意欲を復活させるには
・職場に異性がいたほうがやる気が上がる?
・管理職になりたくない理由と
どうすれば管理職になりたいと思うか

などにも踏み込んで語られます。

■第一章は

モチベーションに関わる理論について
勉強になりますし、

第二章以降は、

理論の研究者ではなく
具体論が事例と共に書かれており、
実践につながる説得力がある内容となっています。



以下、著書の紹介を
引用させていただきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やる気」の高め方がしっかりわかる究極の「人を動かす」教科書

◎じつはよく知られていないモチベーションの真実

「若手がなかなか定着しない」「昇進したがらない社員が増えた」
「失敗を恐れすぎる部下がいる」「仕事がマンネリ化している」
「社員がダラダラと残業する」「派遣社員や契約社員との接し方がわからない」
「コミュニケーションがうまくいかない」――。

経営者、管理職、リーダーなど、
部下をもつすべての人にとって、モチベーション(=やる気)をいかに高めるかは永遠のテーマ。

しかし、部下をもつ人たちの多くは、
モチベーションの問題に気づいていなかったり、過小評価していたりすることが意外に多いものです。

そのため、何かあると見栄えのよい制度をつくるだけで満足したり、
精神論やあるべき論で片づけたりしてしまったり――。

また、いざモチベーションを高めようとして既存の理論や手法をそのまま試しても、
うまくいかなかったり、かえって逆効果をもたらしたりするケースも多いはずです。

そこで、「ほんとうの“やる気"は何によって、どうして生まれるか」
「モチベーションをいかに高めるか」など、
「人を動かす」ためのさまざまな問題を解決するのが本書です。

◎太田肇氏によるモチベーション解説書の決定版

モチベーション研究の第一人者として、
年間50本以上のセミナーや講演を精力的にこなしながら、
『承認欲求』『お金より名誉のモチベ-ション論』『承認とモチベーション』『公務員革命』など、
多数のモチベーション関連書を世に送り続けてきた太田肇氏。

同氏が、複雑な人間関係や職場環境の現代社会における
モチベーションというテーマに真正面から向き合い、
「やる気」を左右する原理原則から、よくある誤解、意外な真実、
上手なほめ方・叱り方・認め方などの心理を深読みする実践的な手法、
部下のタイプやケースに応じた処方箋までを、
最新の豊富な事例やエピソードを交えながら、余すところなく、わかりやすく解説します。

※Amazon本の紹介より引用
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■自分自身のモチベーション、
また部下や後輩のモチベーションに
ご興味がある方、

またモチベーションというものの
全体像を大まかに理解されたい方に
お勧めしたい本だと感じた次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<今週の一冊>

『最強のモチベーション術』

太田 肇 (著)

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