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3355号 2023年5月1日

「あなたならこれくらいいける」と言われるとそんな気がする、という話

(本日のお話 2567字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、仲間と共に、
朝から35キロの皇居ランニング。

午後は、月1度のピアノの練習でした。

3月に発表会が終わったので
これからの目標として『ラカンパネラ』なる曲に
チャレンジしてみることにしました。

できるかどうかはおいておいて
やってみたいと思う気持ちを優先させて
じっくり取り組んでいきたいと思います。



さて、本日のお話です。

今日はランニングにまつわる学びについて。
(ご興味ない方は、スルーしてくださいませ)

昨日、35キロのランニングは
1キロあたり5分15秒ペースで走りました。

これは私の最近の中では
結構速いペースだったのですが、
そうさせたのには、ちょっとした理由があったのでした。

今日はそのお話の背景と、
そしてそこからの学びを皆様に
ご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【「あなたならこれくらいいける」と言われるとそんな気がする、という話】

それでは、どうぞ。

■「紀藤さんの
全身持久力の測定結果から考えると

”週1回、
5分00秒~5分10秒/kmペースで
30~35kmのロング走”

が必要だと思います」

先日参加した、
アシックス・ランニングラボの
ランニング能力計測の際に、

インストラクターの方から頂いた
アドバイスがこのような内容でした。

※アシックス・ランニングラボについてはこちら
↓↓
『「アシックス・ランニングラボ」にて、ガチ測定された話』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4477939/

■はじめに聞いたときは、

「えっ、5分00秒で
30~35キロ毎週走るの、、、?」
(しんどいじゃん)

と抵抗感がありました。

数年前、
フルマラソンで自己ベストを出したときは、
それくらいで走るイメージは
あったのかもしれません。

しかし、それから
歳を重ねた影響もあり、

そんなペースで走ることは
ちょっとキツいなあ、、、

と感じていました。

■しかし、

心拍数、酸素量と二酸化炭素量、
それらを豪勢な(?)機材を使って計測し、

私(紀藤)の肉体が

・無酸素運動から有酸素運動に
切り替わるペース

・一般的に人がしんどくなる心拍数

・今自分が発揮している最大心拍数

そして

現状の自分の練習方法を照らし合わせて
総合的に判断したときに、

総じて言えることは、
どうやら以下の2つのメッセージだったようです。

1つ。

「もっと追い込んで練習しないと、
パフォーマンス高まらないよ?」

ということ。

2つ。

「心拍数もっと上げられるのに
力をセーブしてるよ?」

ということでした。

■まず1つ目ですが、

最近自分が行っている練習メニューは

・「4分40秒/km」で10キロ走る
(心拍数追い込み系)

・「5分30~40秒」で25~30キロ走る
(長距離系)

でした。

ただ、このメニューは
自分の現在の持久力からすれば

「まだまだ追い込める余地がある」

とのことでした。

成果を出すための練習メニューは

・「4分10~26秒/km」の間で10キロ走る
(心拍数追い込み系)

・「5分00~10秒」で30~35キロ走る
(長距離系)

というものであり、

現在の練習より、
それぞれ1kmあたり30秒近く短いタイムで
走ることが、パフォーマンスを向上させる、

とのこと。

逆に言えば

そこまで至っていないということは、
追い込みきっていない、

ということです。

■トレッドミルで走ったときに、
インストラクターの方から

「もっと心拍はあがりそうですけどね・・・?

多分、慣れていないだけで
もっと心拍も上げて走ることが
できるはずです」

と言われたところからも、

おそらく私は、

”力を出し切っていない”

言い換えれば

”力の出すことをびびっている”
(なぜならしんどいから)

ということのようでした。

■確かに思い返せば、
そうかもしれません。

自己ベストを
目指して走っているときは、

本当に、心臓が飛び出すくらい
自分の心配を追い込みに追い込んで、

そして毎回1km少しでも早く走れるように
自らに発破をかけていました。

そして、その資産として、
数年たった今も、おそらく全身持久力が
高まっているのだと思います。

そしてその話を受けて
改めて考えたときに、

「もっと自分は力を出し切れるのかも・・・」

と思いました。

そして

「これまでよりも高い目標」
(=あなたはこれくらいいける)

という刷り込まれた基準を目標にすると、
なんだかいつもよりも追い込むことができた気がしました。

風邪気味で、
また身体の疲労も残っていましたが

それでも結果として、
平均5分15秒で35キロ走り終えたのでした。

そして、

「あ、自分はまだまだいけたんだ」

と思うと同時に、

『「自分はこれくらいだ」と
セーブをしていた』

ことにも気づいたのでした。

■ランニングの能力とは、

1)体格的側面(足型、下肢アライメント、体組成測定)
2)脚力的側面(脚力測定)
3)動作的側面(ランニングフォーム・ランニングキック力測定)
4)持久的側面(全身持久力測定)

で規定されます。

しかし、

その物理的な能力だけではなく、
ここまでしか無理だろう、という

『マインドブロック』

も確かに存在している、

と思います。

■例えば例を出すと、
(少し極端な例かもしれませんが)

「100キロマラソン」

があります。

この話をすると、
フルマラソンを走った事がある人でも
誰しもが最初、

「100キロなんてムリ」

と言います。

でも、一度チャレンジしてみると、

”42キロ以上の距離を走った”
(100キロもあり得る)

という経験が、

「距離の限界」というマインドブロックを
打ち崩してくれるのです。

そうすると、そこからは早くて、
一気にタイムが伸びたりするのです。

あるいは練習をもっとできたりします。

そしてその構造は

100キロじゃなく、
3キロでも5キロでも10キロでも同じです。

■同じように、科学的な機器で

「あなたの心拍なら、
これくらいのポテンシャルはある」

とデータで示されると、

自分の無意識のマインドブロックを越えた
可能性を示された感覚がします。

そうすると、
「そこまで自分は頑張れるはず」
とも思いますし、

またそこまで引き出せていない自分は、
まだ余力を残している、

とも思えるようになったのでした。

■改めて、

「人は自分のことになると
防御反応で出しきれない」

事があると思います。

その中で

自らのマインドブロックを壊し、
更に高い目標に到達するためには

他者からの

「アナタはこれくらいける」

という一言なのかもしれない、
そんなことを思ったのでした。

■ランニングの何気ない話ですが、

こうしたマインドブロックの存在、
改めて認識しつつ、

それを壊せるような歩みを
進めていきたいものだ、

そんなことを感じた次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

無理だなんて絶対に口にするな。
限界は恐怖と同じでたいてい幻想に過ぎないから。

マイケル・ジョーダン

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