「あなたならこれくらいいける」と言われるとそんな気がする、という話
(本日のお話 2567字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、仲間と共に、
朝から35キロの皇居ランニング。
午後は、月1度のピアノの練習でした。
3月に発表会が終わったので
これからの目標として『ラカンパネラ』なる曲に
チャレンジしてみることにしました。
できるかどうかはおいておいて
やってみたいと思う気持ちを優先させて
じっくり取り組んでいきたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
今日はランニングにまつわる学びについて。
(ご興味ない方は、スルーしてくださいませ)
昨日、35キロのランニングは
1キロあたり5分15秒ペースで走りました。
これは私の最近の中では
結構速いペースだったのですが、
そうさせたのには、ちょっとした理由があったのでした。
今日はそのお話の背景と、
そしてそこからの学びを皆様に
ご共有させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【「あなたならこれくらいいける」と言われるとそんな気がする、という話】
それでは、どうぞ。
■「紀藤さんの
全身持久力の測定結果から考えると
”週1回、
5分00秒~5分10秒/kmペースで
30~35kmのロング走”
が必要だと思います」
先日参加した、
アシックス・ランニングラボの
ランニング能力計測の際に、
インストラクターの方から頂いた
アドバイスがこのような内容でした。
※アシックス・ランニングラボについてはこちら
↓↓
『「アシックス・ランニングラボ」にて、ガチ測定された話』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4477939/
■はじめに聞いたときは、
「えっ、5分00秒で
30~35キロ毎週走るの、、、?」
(しんどいじゃん)
と抵抗感がありました。
数年前、
フルマラソンで自己ベストを出したときは、
それくらいで走るイメージは
あったのかもしれません。
しかし、それから
歳を重ねた影響もあり、
そんなペースで走ることは
ちょっとキツいなあ、、、
と感じていました。
■しかし、
心拍数、酸素量と二酸化炭素量、
それらを豪勢な(?)機材を使って計測し、
私(紀藤)の肉体が
・無酸素運動から有酸素運動に
切り替わるペース
・一般的に人がしんどくなる心拍数
・今自分が発揮している最大心拍数
そして
現状の自分の練習方法を照らし合わせて
総合的に判断したときに、
総じて言えることは、
どうやら以下の2つのメッセージだったようです。
1つ。
「もっと追い込んで練習しないと、
パフォーマンス高まらないよ?」
ということ。
2つ。
「心拍数もっと上げられるのに
力をセーブしてるよ?」
ということでした。
■まず1つ目ですが、
最近自分が行っている練習メニューは
・「4分40秒/km」で10キロ走る
(心拍数追い込み系)
・「5分30~40秒」で25~30キロ走る
(長距離系)
でした。
ただ、このメニューは
自分の現在の持久力からすれば
「まだまだ追い込める余地がある」
とのことでした。
成果を出すための練習メニューは
・「4分10~26秒/km」の間で10キロ走る
(心拍数追い込み系)
・「5分00~10秒」で30~35キロ走る
(長距離系)
というものであり、
現在の練習より、
それぞれ1kmあたり30秒近く短いタイムで
走ることが、パフォーマンスを向上させる、
とのこと。
逆に言えば
そこまで至っていないということは、
追い込みきっていない、
ということです。
■トレッドミルで走ったときに、
インストラクターの方から
「もっと心拍はあがりそうですけどね・・・?
多分、慣れていないだけで
もっと心拍も上げて走ることが
できるはずです」
と言われたところからも、
おそらく私は、
”力を出し切っていない”
言い換えれば
”力の出すことをびびっている”
(なぜならしんどいから)
ということのようでした。
■確かに思い返せば、
そうかもしれません。
自己ベストを
目指して走っているときは、
本当に、心臓が飛び出すくらい
自分の心配を追い込みに追い込んで、
そして毎回1km少しでも早く走れるように
自らに発破をかけていました。
そして、その資産として、
数年たった今も、おそらく全身持久力が
高まっているのだと思います。
そしてその話を受けて
改めて考えたときに、
「もっと自分は力を出し切れるのかも・・・」
と思いました。
そして
「これまでよりも高い目標」
(=あなたはこれくらいいける)
という刷り込まれた基準を目標にすると、
なんだかいつもよりも追い込むことができた気がしました。
風邪気味で、
また身体の疲労も残っていましたが
それでも結果として、
平均5分15秒で35キロ走り終えたのでした。
そして、
「あ、自分はまだまだいけたんだ」
と思うと同時に、
『「自分はこれくらいだ」と
セーブをしていた』
ことにも気づいたのでした。
■ランニングの能力とは、
1)体格的側面(足型、下肢アライメント、体組成測定)
2)脚力的側面(脚力測定)
3)動作的側面(ランニングフォーム・ランニングキック力測定)
4)持久的側面(全身持久力測定)
で規定されます。
しかし、
その物理的な能力だけではなく、
ここまでしか無理だろう、という
『マインドブロック』
も確かに存在している、
と思います。
■例えば例を出すと、
(少し極端な例かもしれませんが)
「100キロマラソン」
があります。
この話をすると、
フルマラソンを走った事がある人でも
誰しもが最初、
「100キロなんてムリ」
と言います。
でも、一度チャレンジしてみると、
”42キロ以上の距離を走った”
(100キロもあり得る)
という経験が、
「距離の限界」というマインドブロックを
打ち崩してくれるのです。
そうすると、そこからは早くて、
一気にタイムが伸びたりするのです。
あるいは練習をもっとできたりします。
そしてその構造は
100キロじゃなく、
3キロでも5キロでも10キロでも同じです。
■同じように、科学的な機器で
「あなたの心拍なら、
これくらいのポテンシャルはある」
とデータで示されると、
自分の無意識のマインドブロックを越えた
可能性を示された感覚がします。
そうすると、
「そこまで自分は頑張れるはず」
とも思いますし、
またそこまで引き出せていない自分は、
まだ余力を残している、
とも思えるようになったのでした。
■改めて、
「人は自分のことになると
防御反応で出しきれない」
事があると思います。
その中で
自らのマインドブロックを壊し、
更に高い目標に到達するためには
他者からの
「アナタはこれくらいける」
という一言なのかもしれない、
そんなことを思ったのでした。
■ランニングの何気ない話ですが、
こうしたマインドブロックの存在、
改めて認識しつつ、
それを壊せるような歩みを
進めていきたいものだ、
そんなことを感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
無理だなんて絶対に口にするな。
限界は恐怖と同じでたいてい幻想に過ぎないから。
マイケル・ジョーダン
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