メールマガジン バックナンバー

3364号 2023年5月10日

1on1は「受け手の教育」が大事

(本日のお話 1233字/読了時間1分半)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、IT企業の方を対象にした
ストレングス・ファインダー研修の実施。



さて、本日のお話です。

少し前の話ですが

「1on1」(上司と部下の対話)

について

その道での専門家で、
以前からお付き合いさせていただいている方と
お食事にいきました。

その際に出てきた話が、

特に1on1などを実施している方に
ぜひお伝えしたいなと思いましたので、
ご共有させていただければと思います。

それでは、早速まいりましょう!

タイトルは、

【1on1は「受け手の教育」が大事】

それでは、どうぞ。

■人は経験を積むたびに、
自分の中のやり方が定まってきます。

それがあるからこそ、
効率的に仕事ができるのですが、

時にそれは新しいことを学ぶ
障害にもなりえます。

ゆえに、経験がある人は、

”学んだことの脱色作業”
(アンラーニング=学習棄却)

が必要になります。

習慣になった行動を、
改めて変えていくのは難しいようです。

■その変えるのが難しい
代表的なものの1つが

上司にとっての、

「1on1」

かもしれません。

※1on1とは:

上司と部下の1対1の対話である「1on1」は
部下の成長を支援するための定期的な対話の場であり、

学習と成果を高めるマネジメント手法として
様々な研究や実践がされています。

そして、この1on1、

企業でも活用されるのですが、
この「1on1」がなかなか定着し
効果を発揮しない

より具体的には

”人により実践状況がバラバラで
できる上司は使っているが
できない上司は苦手で、できない”

という話です。

■しかし、そこで
私たちが話をしていたことが、

『コーチが下手でも、
クライアントが上手なら
よい時間にできる』

ということでした。

コーチ(つまり上司)が傾聴とか質問も、
一生懸命やろうとしても意外と難しい。

かつ経験を重ねた上司については、
コーチングスキルの体得はさらに難しい。

しかし、対話型の支援では、
コーチとクライアント、
それぞれが影響して時間を作ります。

その中で、

クライアントが

”めちゃくちゃ難しい人で、
批判的で、1on1/コーチングの時間を
懐疑的に捉えている”

なんて人だったら、

どんなにすごいコーチのプロが来ても、
よい時間にすることはできません。

一方、クライアントが

”自分も質問をすることの難しさもわかっており、
コーチを上手く使って、自分の思考の整理などできる”

という人だったら、

どんなコーチが相手でも、
その時間はそれなりに良い時間になるのです。

■つまり、

コーチングでも1on1でも

”「クライアントの力」により
対話はよい時間にすることができる”

というのがポイントです。

もし、1on1やコーチングを
組織で定着させようとするならば、

「コーチ(上司)の傾聴/質問トレーニング」

も大事ですが、

「クライアント(部下)の
コーチングの時間の使い方」

という

『受け手の教育』

があることで、

クライアント(部下)が、
コーチ(上司)のお手並み拝見ではなく

一緒につくるスタンスになることで

もっと1on1を行いやすくなり、
その成果を感じることにもつながるのだろう、

そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<本日の名言>

自らを助けようとしない者を救おうとしても無駄だ。
自分でハシゴを登る意思のない者を
他人が押し上げることはできない。

アンドリュー・カーネギー
===========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す