1on1は「受け手の教育」が大事
(本日のお話 1233字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は終日、IT企業の方を対象にした
ストレングス・ファインダー研修の実施。
*
さて、本日のお話です。
少し前の話ですが
「1on1」(上司と部下の対話)
について
その道での専門家で、
以前からお付き合いさせていただいている方と
お食事にいきました。
その際に出てきた話が、
特に1on1などを実施している方に
ぜひお伝えしたいなと思いましたので、
ご共有させていただければと思います。
それでは、早速まいりましょう!
タイトルは、
【1on1は「受け手の教育」が大事】
それでは、どうぞ。
■人は経験を積むたびに、
自分の中のやり方が定まってきます。
それがあるからこそ、
効率的に仕事ができるのですが、
時にそれは新しいことを学ぶ
障害にもなりえます。
ゆえに、経験がある人は、
”学んだことの脱色作業”
(アンラーニング=学習棄却)
が必要になります。
習慣になった行動を、
改めて変えていくのは難しいようです。
■その変えるのが難しい
代表的なものの1つが
上司にとっての、
「1on1」
かもしれません。
※1on1とは:
上司と部下の1対1の対話である「1on1」は
部下の成長を支援するための定期的な対話の場であり、
学習と成果を高めるマネジメント手法として
様々な研究や実践がされています。
そして、この1on1、
企業でも活用されるのですが、
この「1on1」がなかなか定着し
効果を発揮しない
より具体的には
”人により実践状況がバラバラで
できる上司は使っているが
できない上司は苦手で、できない”
という話です。
■しかし、そこで
私たちが話をしていたことが、
『コーチが下手でも、
クライアントが上手なら
よい時間にできる』
ということでした。
コーチ(つまり上司)が傾聴とか質問も、
一生懸命やろうとしても意外と難しい。
かつ経験を重ねた上司については、
コーチングスキルの体得はさらに難しい。
しかし、対話型の支援では、
コーチとクライアント、
それぞれが影響して時間を作ります。
その中で、
クライアントが
”めちゃくちゃ難しい人で、
批判的で、1on1/コーチングの時間を
懐疑的に捉えている”
なんて人だったら、
どんなにすごいコーチのプロが来ても、
よい時間にすることはできません。
一方、クライアントが
”自分も質問をすることの難しさもわかっており、
コーチを上手く使って、自分の思考の整理などできる”
という人だったら、
どんなコーチが相手でも、
その時間はそれなりに良い時間になるのです。
■つまり、
コーチングでも1on1でも
”「クライアントの力」により
対話はよい時間にすることができる”
というのがポイントです。
もし、1on1やコーチングを
組織で定着させようとするならば、
「コーチ(上司)の傾聴/質問トレーニング」
も大事ですが、
「クライアント(部下)の
コーチングの時間の使い方」
という
『受け手の教育』
があることで、
クライアント(部下)が、
コーチ(上司)のお手並み拝見ではなく
一緒につくるスタンスになることで
もっと1on1を行いやすくなり、
その成果を感じることにもつながるのだろう、
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
自らを助けようとしない者を救おうとしても無駄だ。
自分でハシゴを登る意思のない者を
他人が押し上げることはできない。
アンドリュー・カーネギー
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