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3452号 2023年8月6日

今週の一冊『ゼロからはじめる なるほど!ChatGPT活用術 ~仕事の効率が劇的に変わるAI使いこなしのヒント』

(本日のお話 3384字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日土曜日は、お昼すぎまで
大学院の授業のオブザーブの参加。

その後6kmのサンダルランニング。
夕方は住んでいる街で開催されているお祭りに
家族で見に行きました。

活気が戻ってきて嬉しい限り。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹介する「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は

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『ゼロからはじめる なるほど!ChatGPT活用術 ~仕事の効率が劇的に変わるAI使いこなしのヒント』
マイカ (著)


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です。

■何かと話題の「ChatGPT」。

日々、話題に事欠きませんね。

2023年5月26日の野村総合研究所の
アンケート調査によると

日本の利用率は世界3位。

なかなかです。

そして、関東地方に住む
15~69歳を対象としたアンケート調査によると

・「61.3%」がChatGPTを認知
・「12.1%」が実際に利用をしたことがある

と回答していたそうです。

ちなみに、男性の方が利用率は高め。

■その他にも、

「日本経済新聞」においても
生成AIについて、日々何かしら記事を目にします。

たとえば、この2週間では
こんな記事がありました。

「生成AI、従業員が身につけるスキルに 人材育成指針」
(2023年7月13日)

「生成AIと経済社会(上) 低スキル労働者こそ恩恵」
カール・フレイ オックスフォード大学准教授
(2023年7月20日)

「生成AIで企業の7割時短 100社調査」
NECは資料作り半分、AGCはソフト作成6分の1
(2023年8月4日朝刊)

など。

経済産業省が
「従業員が身につけるスキル=生成AIの活用」と
8月に企業の人材育成の指針を改定する

という話が出た矢先、

実際にNECやAGCなどで、
資料作成やソフト作成、議事録作成に活用し、
時短の効果を感じている、、、

そんな記事が発表されていました。

■また、

私の知人のお話では

「自社サービスの中に、
ChatGPTを実装し、顧客へ提供し始めている」

など、
商品との融合を始めている企業も
出てきているそうです

あるいはSNSでも、

”ChatGPTに統計分析をさせている”とか

”プログラミングを書いてもらった”とか

”他の生成AIと合わせて
自分が英語を喋っている動画を作成した”

など、

その人が持っている知識に合わせて
多くの活用方法がされているようです。

すごいぞ、ChatGPT。。。

時代が変わっていく様を
感じているようです。

■トレンドキーワードでは

「ChatGPT 飽きた」

なども増えているそうですが、

職場や教育の現場では
より現場に即した活用の仕方が模索され、

生産性へのポジティブな影響も
出始めているようす。

これは一過性のものではなく、
仕事の進め方を大きく変えていくものになる、

そんな風に私は感じています。

■そんな「ChatGPT」。

とはいっても、
人により差があるのが現状。

「どうやって使うのか?」も
人によりブラックボックスになっています。

ゆえに、人によっては、

・「◯◯ってなに?」と
辞書代わりに使っている

・「◯◯を要約して」と
議事録の要約に使っている

というシンプルな使い方の人もいれば、

・さまざまな言語で、
プログラムを生成する

・統計処理をしてもらう、

・Excelの関数について教えてもらう

・戦略企画の発案をしてもらう

と、より自分の実務にカスタマイズした
使い方をしている人もいます。

■そう、すでに差が出始めています。

そして、これからも
この差はますます広がっていくことが
想像されます。

上手く使いこなせる人は、

”「自分の秘書」のように使いこなし
生産性を高めていく”

かと思いますが、

そうではない人は
ないものとしてその有用性を
認識できないまま、となるかもしれません。

■しかし、

「どのような使い方ができるのか」

のアイデアもそうですし

自分が期待する結果を
アウトプットするために、

「どのように指示を出せばよいのか」
(プロンプト=指示文を作成すればよいのか)

など、具体的な
使い方のイメージがなければ、
結局、そうした機能も”なきもの”と
なってしまいます。

まさに、
パソコンが普及し始めた時、

「これってワープロと何が違うの?」

とワードしか使わない人、

それを活用して、
プログラムを書いたりする人など
すでに差が出てきていたような状況に近いかもしれません。

■そんな中で、本書は、

「(2023年7月時点で)
ChatGPTがどのような使い方ができるのか?」

について、
まとめている書籍となります。

本書の内容として、
大まかに以下のような構成になっています。

・ChatGPTとはそもそも何か?

・基礎編:ChatGPTでできること

ChatGPTへの指示の出し方

・応用編:ChatGPTをビジネスで活用する

ChatGPTの拡張と他のAIツール

知っている方にとっては
当たり前のこともたくさん含まれています。

一方、

まだ触り始めていたばかりである、

あるいは自分が活用している
方法以外にどんな可能性があるのか知りたい、

という方にとっては、

現在のChatGPTの地図を手に入れる上で
有用な一冊になるかと思います。

■本書については

もう半年も経てば
昔のものとなってしまうと予測されます。

しかし、このスピード感で
今あるものをわかりやすくまとめてくれていることに
ありがたさを感じる著書でございました。

ということで、以下本の紹介です。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

無限の可能性を秘めたChatGPTの世界へ飛び込もう!

人間と変わらない受け答えが話題のAIチャットシステムChatGPT。
幅広い分野の質問に詳細な回答を生成できることから、世界中で大きな注目を集めています。

米国のOpenAIが2022年11月に公開してから半年が経ちますが、
関連サービスは増え続け、日々新しい話題に事欠かない状況が続いています。

そんな話題のChatGPTにまだ触れたことのない人、
少し使ってみたけどなんだか物足りなさを感じている人のために、
本書ではやさしく簡潔に活用方法を紹介します。

ChatGPTがどういったものなのかいまひとつわからない、
使ってみたいがどのように使ったらいいのか、
どのように使うと効率的なのかわからない、
そんな人のためのマニュアルであり、アイデアブックです。

実際、適切なかたちで質問や指示をすることで、
かなり詳細な回答が得られ、さまざまシーンでの活用が考えられます。

個人的な相談事や資料作成などでの利用はもちろん、
ビジネス文書作成やブレインストーミング、
情報検索などビジネスシーンでも工夫次第でさまざまな活用が考えられるでしょう。

今後の私たちの生活・ビジネスに確実に浸透していくであろう生成AI、
ChatGPTの世界に、本書を通じてぜひ飛び込んでみてください!

(こんな方におすすめ)
・話題のChatGPTを使ってみたい人
・どのように使っていいのかわからない人

(目次)
第1章 ChatGPTの基礎知識
Sec.01 ChatGPTってなに?
Sec.02 ChatGPTの仕組み
Sec.03 ChatGPTを使えるようにする
Sec.04 ChatGPTの使い方
Sec.05 無償版と有償版の違い
第2章 ChatGPTでできること
Sec.01 ChatGPTと対話する
Sec.02 テキストを生成する
Sec.03 情報を検索する
Sec.04 文章を翻訳する
Sec.05 ソースコードを生成する
第3章 ChatGPTを使ってみよう 31
Sec.01 プロンプトとは
Sec.02 目的を明確にしてテキストを生成する
Sec.03 条件を明示し文章を要約する
Sec.04 文字数を調整する
Sec.05 理由や根拠、方法論を尋ねる
Sec.06 別の方法を提案させる
Sec.07 役割を与える
Sec.08 Excelの関数について教えてもらう
Sec.09 さまざまな言語でプログラムを生成する
Sec.10 画像生成AIのプロンプトをつくる
第4章 ChatGPTビジネス活用法
Sec.01 販売・営業×ChatGPT
Sec.02 商品企画・マーケティング×ChatGPT
Sec.03 小売・ECサイト×ChatGPT
Sec.04 起業家・経営者×ChatGPT
Sec.05 SE・プログラマー×ChatGPT
Sec.06 教育関係者×ChatGPT
Sec.07 コンテンツ制作×ChatGPT
第5章 ChatGPTの拡張と他のAIツール
Sec.01 ブラウジング機能を使う
Sec.02 プラグインを使う
Sec.03 iPhoneアプリを使う
Sec.04 ChatGPTを組み込んだサービス
Sec.05 Stable Diffusion
Sec.06 Midjourney
Sec.07 Notion
Sec.08 新しいBing・新しいEdge

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

ChatGPTは「嘘をつく」ので
それだけを盲信してはいけませんが、

それでもなお、
大変有用なものであると思います。

(例えば、

「◯◯についての論文を検索して」

といったら、毎度のこと
どこを探しても出てこないような論文を
紹介してきたりします。

もしかしてでっちあげ(?)をしているのかも
と思ってしまいました)

■これは指示を出す側の
力量に大きく依存するため、

こうしたツールを使えるように

Excelやプログラミングの
基礎的なことも学んでおいたほうがいいかもな、

そんなことを考えてもいる
この頃でございます。

いやはや、スゴイ時代です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<今週の一冊>

『ゼロからはじめる なるほど!
ChatGPT活用術 ~仕事の効率が劇的に変わるAI使いこなしのヒント』
マイカ (著)


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