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3472号 2023年8月26日

マイクロストレス、それは我々の幸福を蝕む罠

(本日のお話 2764字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また社内ミーティング、研修実施の準備など。



さて、本日のお話です。

今日は、

『マイクロストレス』

というお話について。

先月号(2023年8月号)の
ハーバードビジネスレビューで
特集されていたキーワードなのですが、

曰く、

”自分でも気づかないほどの小さなストレス
(=マイクロストレス)が
我々のウェルビーイングを蝕む”

というお話です。

つまり、

ちっちゃなストレス、侮れないよ

、、、というお話すね。
(うーん、わかる気がする)

本日はそのテーマからの学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトル

【マイクロストレス、それは我々の幸福を蝕む罠】

それでは、どうぞ。

■先日のお話。

私が先日行った
リーダーシップアセスメントがあり、

その結果と、自ら振り返った課題について、
社内のミーティングで共有しました。

そのミーティングの終了後、

妻(社員)とコーヒーを飲んでいると、
そういえば、と言い、妻が口を開きました。

「そう言えば思い出したのだけど、

自分がストレスを感じる瞬間は、
”あなたの言ったことが変わる”こと

なんだよね。

それで結構、ストレスを感じてる」

、、、とのこと。

■フィードバックはごちそう。

、、、とはいえ
それを聞いて、器の小さな私は(汗)

(正直、色々あるし、
状況も変わるから、仕方ないよな)

と言い訳めいたことを思ってしまいました。

しかし、それを言っても
何も得られませんので、

「うん、気をつけます」

と返したのでした。

■、、、しかし、です。

改めてこうした他者に与える
ストレス、意外と侮れないのだぞ、

とある記事を読み思ったのでした。

それが、本日のテーマである
「マイクロストレス」の話。

”ああ、こうした一見
小さく感じてしまうストレスって
結構大きなインパクトをもたらすのだ”

と、もっと注意しないといけないのかも、
と思ったのでした。

ちなみに、その記事は
バブソン大学 准教授のロブ・クロス氏の

『マイクスロストレス その正体と対処法』

という記事です。

簡単に内容を整理してみますと、
このようなお話が書かれていました。

内容は

・マイクロストレスとは何か?

・マイクロストレスの14の発生源

・マイクロストレスの3つの対処法

の3つです

以下、まとめます。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『マイクロストレス その正体と対処法』まとめ

<[1]マイクロストレスとは何か?>

◯マイクロストレスとは

・ストレスと言うと、重要な仕事やプレッシャー
家族の病気など、原因が明らかにわかることを思い浮かべがちである。

しかし、”日々の些細な出来事”が積み重なって、
大きな影響を与え、我々のウェルビーイングを蝕むことがある。
それを「マイクロストレス」と呼ぶ。

◯マイクロストレスの特徴と例

(特徴)
・マイクロストレスは格段に目に付きにくい。
・普段から、当たり前のように対処する習慣がついていることも。
・些細なことなので、傷ついたとしても一瞬のように感じる。

(具体例)
・仕事の遅いチームメイトを助ける
・終了間際に急ぎの仕事を頼まれる
・誰かの仕事の評価をかばってあげないといけない

◯波紋のように広がるマイクロストレス

マイクロストレスはしかし、徐々に積み重なり、
二次的、2次的な影響が生じ、数時間・数日尾を引くこともある。
例えば以下のようなイメージである。

(波紋のように広がる例)
・マイクロストレス
:終業間際に、新任の上司から仕事を頼まれる

・一次的な影響
:帰宅途中にストレスを感じる
:2時間かけてチームに連絡、上司に頼まれた仕事に取り組む。

・二次的な影響
:チームで互いに連絡を取り合わなければならない
:チームの残業は合計20時間を超える
:新任上司に対する部下のクレームに対処する

・三次的な影響
:ストレスを感じたため、配偶者に無愛想になる。
:子供との夕食をすっぽかすことになる
:家族をないがしろにした罪悪感で、よく眠れない

**

<[2]マイクロストレスの14の発生源>

(その1)物事をする力を消耗させるマイクロストレス

1,コラボレーションの相手との間で、役割や優先事項にズレが生じている。

2,他者が信頼できるかどうかについて確信が持てない。

3,権限を持っている人の行動に関して、予測できない。

4,過大かつ多岐にわたるコラボレーションが求められている。

5,職場、また家庭における責任が大幅に増えている。

(その2)精神的な余裕を奪うマイクロストレス

6,他者の成功やウェルビーイングを管理し、それらに責任があると感じている。

7,衝突を招きそうな会話。

8,人間関係における信頼の欠如。

9,ストレスをまき散らす人々。

10、政治的な駆け引き。

(その3)アイデンティティを脅かすマイクロストレス

11、個人的な価値観にそぐわない目標を追求しなければならないというプレッシャー。

12、自信、自己価値、自制心のゆらぎ。

13、神経がすり減るような険悪な家族・友人関係。

14、人間関係の崩壊。

**

<[3]マイクロストレスの3つの対処法>

1,具体的で実践的な方法で、マイクロストレスをはねのける

:ささやかだが、効果的な方法を見出すことで、
日常生活に多大なインパクトをもたらすことができる

(例)ちょっとした依頼を断る方法を身につける、
テクノロジーの通知機能を変えて邪魔されないようにする
他者からのマイクロストレスを受けないようにするため人間関係を整理する、など

2,自分が他者に与えているマイクロストレスに敏感になる

:助かるのは、他者だけではなく、あなたも助かる。
なぜならば、他者にマイクロストレスを与えれば
必ず何らかの形でブーメランのように返ってくるからである。

3,一段高い視点に立つ

:マイクロストレスを客観的に捉え、
受け流す方法を習得することもできる。

生活で感じるマイクロストレスの一部を客観的に捉える、
(たかが◯◯と思う、などできると些細なことと認識できる)
それは幸福度につながることもわかった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

■なるほど、、、。

こうした視点を持ってみると、
冒頭の私(紀藤)が妻に与えていたストレスは

”3,権限を持っている人の行動に関して、予測できない。”

というものであったと思われます。

かつこれを対処するために
私ができることは

”2,自分が他者に与えているマイクロストレスに敏感になる”

ことであるようです。

これが、回り回って、
家庭内平和、仕事も順調に進む、
などにつながる感覚、確かにあるなあ

と思いました。

マイクロストレス、

小さいからといって軽んじず、
自分が受けるものもそうですし
他者に与えるものについても
アンテナを立てていきたいな、と思った次第です。

皆様は、どんなマイクロストレスをよく感じていますか?

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<本日の名言>

人生で何より消耗するのは、本心を隠すことだ。
だから社会生活がこれほど消耗するのである。

アン・モロー・リンドバーグ
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